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Review List of チキンラーメン 

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     2021/04/11

    サイエンス・フィクション(SF)小説とは何かと問われたとき、1つ考えられるのは、我々の日常とは異なる世界に置かれた「魂」が、どのように振る舞うのかを描く小説であるということです。SF小説「ハイブリッド・チャイルド」では、核融合炉の心臓と特殊金属の骨組みをベースに生物細胞の衣をまとった「無敵」のAI兵器=ハイブリッド・チャイルドが自我に目覚め、ヨナという少女/女性の姿で世界を放浪します。細胞をサンプリングすることで他者の過去を丸ごと経験できるヨナが、人間と機械との終わりのない戦争が続く世界を背景に、自分そして他者とどう向き合うのかが描かれます。少女の姿をした人造人間というと一種のフェティシズムに陥りがちですが、大原まり子はハイブリッド・チャイルド=ヨナの内面の揺らぎを執拗に描写することで、フェティシズムを薄めることに成功している、と思います(文庫版のあとがきで著者は、ヨナは自分自身であると述べています)。ヨナは母親から虐待を受けていた少女であり、その経験を受け継いだハイブリッド・チャイルドは、愛されたいという渇望を抱いてさ迷い続けます。だからこそ、物語の終盤でヨナが真に愛する他者を発見したとき、たとえそれが悲劇に終わろうとも、読者は大きな感動を得るのです。物語は、時代・舞台の異なる3つの章で構成されていますが、導入部の「ハイブリッド・チャイルド」と、物語の核となる幻想的な終章「アクアプラネット」に挟まれた小編「告別のあいさつ」の詩情豊かな美しさが際立ちます。この一編についてはいつか映像化してもらいたいものです。

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     2021/03/21

    緊迫感のある演奏で、耳を傾けていると身の引き締まる思いがします。最初に聴いたときは、時折聞こえてくる金管の突き抜けるような響きに違和感があったのですが、2回目にはストンと入ってきました(不思議です)。全編にわたって情け容赦のない解釈で、例えば第4番・第2楽章は砂漠を(ロシアなので雪原でしょうか??)あてもなくさ迷っているかの如くです。これからも何度も耳を傾けることになる録音だと感じています。

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     2021/03/21

    とてもお安かったので少し心配でしたが、しっかりとしたケースに入っており、音も綺麗でした(ケースの留めが固く、ディスクを外すのに一苦労したのはご愛嬌でしょうか…)。ブロムシュテット氏とシュターツカペレ・ドレスデンの演奏で、決して鬼気迫るというタイプのものではないのですが、ベートーヴェンの交響曲の豊かさを感じられる良い録音だと感じました。特にマイナーな第1番や第2番などが魅力的でした。

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     2021/03/17

    時にカラヤンとベルリンフィルの演奏は豪華絢爛なスペクタクル映画を思わせます。その意味で、リムスキー=コルサコフのシェエラザードとの相性はとても良いように思います。第1楽章では、荒れ狂う大海原を航海している映画のワンシーンが本当に目に浮かぶのです。管弦楽によるスペクタクル巨編です。

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     2021/03/16

    とにかく美しいシシリエンヌを聴きたくて購入しました。管弦楽曲の中でも随一の甘い旋律ではないでしょうか?デュトワとモントリオール響は、フォーレの耽美性を最大限に引き出しているようです。一方、レクイエムにこのアプローチが良いのかどうかは分かりません。他の演奏も聴いてみたくなりました。最後に収録されているパヴァーヌは絶品です。

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     2021/03/16

    (ショスタコーヴィチ)美しくて不気味な旋律が、カラヤンとベルリンフィルによく合っています。急き立てられるような第2楽章は必聴です。第4楽章は荒野をさ迷うように始まりますが、最後は大いに盛り上がります。第4楽章自体が一つの交響曲のようです。カラヤンが唯一録音したショスタコーヴィチの交響曲とのことですが、研ぎ澄まされたナイフのような美しさで心惹かれます。(ストラヴィンスキー)カラヤンらしく随所に見られる美しさが光ります。ただ、空を飛ぶような愉しさをもっともっと感じたいとも思いました。

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     2021/03/15

    マクベスを除く6つの交響詩の他、アルプス交響曲、4つの最後の歌など盛りだくさんのセットです。メインの録音は80年代のもので統一感もあります。4つの最後の歌のソプラノはトモワ=シントウで、70年代のヤノヴィッツとの録音に比べるとカラッとした印象です。アルプス交響曲が特に印象に残りました。ただ、各ディスクが封筒のようなペラペラの薄紙に入っていたのはマイナスでした(せめて厚紙に入れてほしかった…)。

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     2021/03/15

    此岸と彼岸を行き来するR.シュトラウスです。スペクタクル映画のような壮麗さの中に滅びの甘美さを味わえます。死と浄化(死と変容)は幻想的かつ劇的で、最後には復活に至る明るさを感じられますが、メタモルフォーゼンはまるで人類滅亡のような悲痛さ。それでも4つの最後の歌ではこの世に未練なくバイバイするような穏やかさがあります。4の歌で少し感傷的に振り返る人生。最後は静かに眠るようです。

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     2021/03/07

    ウィーンフィルと晩年のカラヤンが奏でる美しい悲愴です。聴いている者に感傷を呼び起こす演奏で、様々な悲愴の名録音がある中でも、ときに無性に聴き浸りたくなります。第1楽章の第2主題が始まったその瞬間、まるで廃墟の中に美しい風景が蘇ったかのようです。第2楽章では失われた友人と昔話に花を咲かせ、勇ましい第3楽章を経て、第4楽章で慟哭のカタルシスを得ます。チャイコフスキーの一つの側面が感傷と美しさの融合であるとすれば、この録音はその完成形のようです。感情を言葉で伝える詩がなくとも、熱気を肌で感じられるライブ演奏でなくとも、音楽は様々な感情を掻き立てることができるのだと驚かされます。

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     2021/03/06

    ジャケットは少しけばけばしいですが…とても聴きごたえのあるCDです。後にベルリンフィルとの録音盤が複数出ていますが、こちらはウィーンフィルとの演奏で、ツァラトゥストラの録音は「2001年宇宙の旅」で使用された音源として有名なものです。2001年宇宙の旅でキューブリック監督が残した鮮烈なイメージにより、すっかり宇宙の印象がついているツァラトゥストラですが、ウィーンフィルとの本録音は不思議なことに―2001年宇宙の旅で使用された音源であるにもかかわらず―「大地」のイメージが浮かびます。原始地球誕生というか、溶岩で覆われた地球にやがて海が生まれ生命が誕生するような(ニーチェの本は読んでいないです…)。ウィーンフィルの演奏によるものでしょうか?朝、仕事始めに聴くと大変爽快な気分になれます。

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     2021/02/22

    特にボスコフスキー指揮のディナミーデンを手元に置きたく購入しましたが、全て素晴らしい演奏でした。有名な美しく青きドナウは、普段は文字通り美しくしっとりとした演奏を聴く機会が多いのですが、収録されている演奏はとても快活なワルツで、新鮮に感じました。シュトラウス・ファミリーの様々なワルツ、ポルカ、行進曲を聴きたいという方におすすめです。ヨーゼフの曲をたくさん聴けるのも良いですね。

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