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Mahler (1860-1911)

SACD Sym.8: Haitink / Concertgebouw O

Sym.8: Haitink / Concertgebouw O

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  • ★★★☆☆ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  22/February/2012

    演奏そのものは以前から知られたもので、今回はこのSACDというフォーマットでの発売が目玉でありますから、まずはそこから始めましょう。すでに40年ほど前の録音ですが、実に美麗ないい音です。ヒスもなく、トゥッティでの混濁もなく、弱音から強奏までダイナミックレンジも広く、全体に艶のある大変に立派な録音。オリジナルがよほどすばらしいのでしょう。確かこの録音は実際にほぼ千人が参加したということも話題だったかと思いますが、実演で聴く時にきわめて近いバランスになっていることもまた言及すべきでしょう(これは一面不満にもつながりますが)。SACDの威力は十分というところでしょう。では演奏はどうでしょうか。この曲のSACD化では、バーンスタインの旧盤(ロンドン交響楽団)が大成功でして、音がよくなると同時に演奏の熱気・見事さがよく発揮されて、すばらしい成果となりました。残念ながら、このディスクにはそこまでの改善はありません。当時のハイティンク、まだ器量が十分ではなくて、この大曲をまとめるのに精一杯で、第一部では輝きと高揚の不足、第二部では劇性の不足が明らかで、むしろ演奏の凡庸さが露わになる結果となりました。そこは残念です。ソロも合唱も含め、声楽陣も特に感心はしないなあ。オケもいささか彫琢不足。録音は超優秀ながら演奏は普通にて、総じてまあまあといたします。

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