私が学生の頃にこのアルバムが出た時は、その変てこりんなタイトルに拒否反応があって、買わなかったし聞かなかった。でも、シニカルさを持ち合わせた見事に極上のポップロック・アルバムでしたね。聞かずに過ごした時間を返してくれー！と言いたいです。コンセプト云々は気にせずに聞いたほうがいいでしょう。ヴィレッジに匹敵する傑作ですよ。

ジャケット表のイラストは、MICKEY FINN、ブレザーを着た学生服風のメンバーの写真撮影は、CHRIS HOPPER、全体のアート・ディレクションがPAT DOYLEとオリジナル盤（LPL1-5102）にはクレヂットされています。クィーンを髣髴とさせるところが少なくなく、ジャケデザインで損をしているのではないでしょうか。

すべて輸入SACDのデジパック仕様。一気に揃えるならこれに限る！安いし。

以前とは別物に近いキンクスの作品ですね。これはこれで、初期の熱気が溢れていて聞き応えがあると思う。ただ、シニカルな感じやどこかのんびりというか、牧歌的な雰囲気は全く無くなりましたね。アメリカをターゲットにするとこんな風になるのでしょうか。ちょっとそこは残念だけど、やっぱ売れないとねー。

来日したころは、キンクスには全く興味がなくてね。今では、すごく後悔してるんだ、もっと早く聞いておくべきだったと。ストーンズやフーと並ぶ長命オッサンバンドですが、限りなくいいサウンドを聞かせる憎い奴らです。デイブは脳梗塞らしいし、もう元気一杯のライブは見られないのが残念！そんなときはこのアルバムやワン・フォー・ザ・ロードを聞いて我慢しましょう。

1980年代に再度ブレイクしたキンクスの傑作アルバムです。60年代や70年代前半のどちらかというと、レイのひねくれた作風に比べるとかなりストレートな表現になっているのがいいですね。シニカルな昔もいいけど、こういった勢いのあるサウンドも魅力的。曲の良さやデイブのギターのスリリングさに惹かれます。少しノスタルジックなＭ４やＭ６がお好み。

彼らお得意のコンセプトアルバムなんだけど、全然堅苦しくないし、非常に牧歌的な情景が浮かぶ傑作です。どうして、こんな素晴らしい作品が売れなかったのだろう？日本では、確かにキンクスはキワモノ扱いみたいで売れなかったけど、再評価しようよ。フーやストーンズと同じくらいの重要なポジションに いるね。有名だけど、�Hは甲斐バンドの裏切りの街角にそっくりですよー。

昔からＫＩＮＫＳは知ってはいたけど、積極的に聴いたことはなかった。なんか、先入観があったんだろうね。聴いておけば良かったと後になって後悔しましたよ。最近、一気に全作品を揃えましたが、本作はベストの一つ。やはりＭ13にとどめをさします。行き交う人の心の情感が浮かぶような名曲です。

これは、リマスタリングで凄まじい音になった。現在のロックを語るとき、ロック創世記のオリジナリティをどうしても越せない訳がここにある。キャリアの中での基本はレイのセルフプロデュースのところ、外部のエンジニア（ボブ・クリアマウンテン）を使った意欲作であり、それがキンクスの新しい部分を見事に引き出している。

かなりの力作なのに、見事に売れなかったのは、何故なのか？リマスターされての再発だといいのだけど。後はロンドン時代の紙ジャケ再発（当然リマスターも！）を熱望します。頼みます原盤の権利を持つワーナー様！！それと活動再開もね。