『ロシアン・アダージョ〜チャイコフスキー、ハチャトゥリアン、フレンニコフ、ミャスコフスキー、他』　スヴェトラーノフ＆ロシア国立響

『ロシアン・アダージョ』
スヴェトラーノフ＆ロシア国立交響楽団

かつてTRITONレーベルからリリースされて大評判となりながらも廃盤で長く入手できない状態が続いていたスヴェトラーノフの注目アルバム「アダージョ」が、ブリリント・クラシックスから登場。
　このアルバムは、タイトル通り、遅いテンポで奏でられるオーケストラの音楽を集めたものですが、「アダージョ・カラヤン」のような既存音源の編集盤ではなく、スヴェトラーノフ自身の選曲により、新たにセッションを組んで本格的にレコーディングされているのが凄いところ。
　実際、ひねりの効いた選曲と、晩年のスヴェトラーノフならではのどっしりとした音楽づくりで演奏される各曲の表情は実に魅力的で、通常とはまるで異なる表情で演奏される『くるみ割り人形』の「パ・ド・ドゥ」から、あまり馴染みがないのになぜか感動に誘われるミャスコフスキー最後の交響曲である第27番のアダージョまで、スヴェトラーノフ好きなら聴き逃せない素晴らしい演奏が揃っています。（ＨＭＶ）

【収録情報】
・チャイコフスキー：『くるみ割り人形』より「パ・ド・ドゥ」[06:10]
・チャイコフスキー：『眠れる森の美女』より「パ・ダクション」[07:57]
・リムスキー＝コルサコフ：組曲『パン・ヴォエヴォーダ』より「ノクターン」[05:02]
・グラズノフ：バレエ音楽『ライモンダ』より第1幕2場への「間奏曲」[05:44]
・グラズノフ：バレエ音楽『ライモンダ』より第3幕への「間奏曲」[06:00]
・ハチャトゥリアン：『スパルタクス』より「アダージョ」[12:07]
・プロコフィエフ：『シンデレラ』より「王子とシンデレラ」[05:31]
・フレンニコフ：『軽騎兵のバラード』より「アダージョ」[07:36]
・ミャスコフスキー：交響曲第27番よりアダージョ [16:37]

　ロシア国立交響楽団
　エフゲニー・スヴェトラーノフ（指揮）

　録音時期：1998年
　録音方式：ステレオ
　原盤：SAISON RUSSE