CD 輸入盤

『ニーベルングの指環』全曲 スワロフスキー&大交響楽団、クニプロヴァー、マッキー、ポルケ、他(1968 ステレオ)(14CD)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PH10034
組み枚数
:
14
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ワーグナー:『ニーベルングの指環』全曲
ハンス・スワロフスキー指揮による1968年セッション録音
バイロイト級の歌手も多数、若き岡村喬生のファフナーも!


ワーグナー録音史上に名高いスワロフスキーの『指環』が「Profil」から復活です。解説書によると、ドイツの「Polyband」社とイタリアの「Fratelli Fabbri」社の企画だったそうで、1968年8月にニュルンベルクで一気にセッション録音されています。LPでは米国の「WESTMINSTER」社が発売していましたが、日本ではあまり知られることなく終わりました。
 この録音は日本人にとっては、日本が誇るバス歌手、岡村喬生がファフナー役で参加しているのが嬉しいもの。岡村は1960、1970年代にドイツ語圏で活躍しており、この録音はオーストリアのリンツ市立歌劇場に所属していた頃のものということになります。ドイツの実力派歌手たちと堂々と渡り合う歌は実に立派、これこそドイツで活躍した岡村の高い実力を今に伝える貴重な録音です。
 バイロイトで活躍した歌手も多数参加。フリッツ・ウールは1957年から1964年まで毎年出演、特に1961〜1964年にジークムントを歌ったことで知られています。ウルズラ・ベーゼは1958年から1965年にかけて出演、1965年は両フリッカを歌っています。ルート・ヘッセは、1960年から1966年まで出演した後、1979年にも出演しているほど。ヘロルト・クラウスは1959〜1961年まで毎年出演、1960、1961年は両ミーメを歌っています。ロルフ・キューネは、1971、1974年と出演、1974年はアルベリヒを歌っています。
 一方、バイロイトには出演していなくともワーグナー歌手として有名な人も多数。ナジェジダ・クニプロヴァーは、1967、1968年とザルツブルク復活祭音楽祭でのカラヤン指揮の『ワルキューレ』でブリュンヒルデを歌っています。この録音でも彼女のブリュンヒルデが一番の聴きもの。オットー・フォン・ロールはシュトゥットガルト歌劇場で14年間も大活躍したバス・バリトン。ロルフ・ポルケはグラーツ歌劇場の筆頭バリトン。ジェラルド・マッキーは米国から西ドイツに渡って活躍したテノールの一人で、レーゲンスブルク、フランクフルト、カッセルの歌劇場で活躍。
 ハンス・スワロフスキーは、今日では指揮者以上に名教師として知られています。門下生は、クラウディオ・アバド、ズービン・メータ、マリス・ヤンソンスなど多数。スワロフスキー自身は、理知的で曖昧さを許さない現代風の指揮者で、短期間で『指環』全曲を録音するという大任を見事やりおおせています。
 今回、ワーグナー生誕200年を記念してお求めやすいお値段での発売です。(キングインターナショナル)

【収録情報】
ワーグナー:『ニーベルングの指環』全曲

・『ラインの黄金』
 ロルフ・ポルケ(Br ヴォータン)
 ロルフ・キューネ(Br アルベリヒ)
 フリッツ・ウール(T ローゲ)
 オットー・フォン・ロール(Bs ファゾルト)
 岡村喬生(Bs ファフナー)
 ウルズラ・ベーゼ(Ms エルダ)
 ルート・ヘッセ(Ms フリッカ)
 ヘロルド・クラウス(T ミーメ)
 ハイデマリア・フェルヒ(S フライア)
 ルドルフ・クノル(Br ドンナー)
 ハーバート・ドーサント(T フロー)
 リゼロッテ・ベッカー=エグナー(S ヴォークリンデ)
 アンジェリカ・ベルガー(S ヴェルグンデ)
 ヒルデ・ロスナー(Ms フロスヒルデ)
 録音時期:1968年7月26-28日、8月3,12日

・『ワルキューレ』
 ジェラルド・マッキー(T ジークムント)
 ディータ・ゾンマー(S ジークリンデ)
 ロルフ・ポルケ(Br ヴォータン)
 ナジェジダ・クニプロヴァー(S ブリュンヒルデ)
 オットー・フォン・ロール(Bs フンディング)
 ルート・ヘッセ(Ms フリッカ)
 ハイデマリア・フェルヒ(S ゲルヒルデ)
 リゼロッテ・ベッカー=エグナー(S オルトリンデ)
 アンジェリカ・ベルガー(Ms ヴァルトラウテ)
 マルギット・コベック=ペータース(Ms シュベルトライテ)
 ベラ・ヤスパー(S ヘルムヴィーゲ)
 ヒルデ・ローザー(S ジーグルンデ)
 エリカ・シューベルト(Ms グリムゲルデ)
 イングリット・ゲリッツ(Ms ロスヴァイセ)
 録音時期:1968年8月3,6,8-12日

・『ジークフリート』
 ジェラルド・マッキー(T ジークフリート)
 ヘロルド・クラウス(T ミーメ)
 ロルフ・ポルケ(Br さすらい人)
 ロルフ・キューネ(Br アルベリヒ)
 ナジェジダ・クニプロヴァー(S ブリュンヒルデ)
 岡村喬生(Bs ファフナー)
 ウルズラ・ベーゼ(Ms エルダ)
 ベラ・ヤスパー(S 森の小鳥)
 録音時期:1968年7月29-31日、8月1,14,15日

・『神々の黄昏』
 ジェラルド・マッキー(T ジークフリート)
 ナジェジダ・クニプロヴァー(S ブリュンヒルデ)
 オットー・フォン・ロール(Bs ハーゲン)
 ルドルフ・クノル(Br グンター)
 ロルフ・キューネ(Br アルベリヒ)
 ディータ・ゾンマー(S グートルーネ)
 ルート・ヘッセ(Ms ヴァルトラウテ)
 イングリット・ゲリッツ(Ms 第1のノルン)
 マルギット・コベック(Ms 第2のノルン)
 シウ・エリクスドッター(S 第3のノルン)
 ベラ・ヤスパー(S ヴォークリンデ)
 リゼロッテ・ベッカー=エグナー(S ヴェルグンデ)
 エリカ・シューベルト(Ms フロスヒルデ)
 録音時期:1968年8月3,5,6,15-17,19日

 合唱団
 大交響楽団(チェコ・フィルハーモニー管弦楽団およびプラハ国立歌劇場管弦楽団の団員から成る)
 ハンス・スワロフスキー(指揮)

 録音場所:ニュルンベルク
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 総収録時間:14時間57分

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Vorspiel
  • 02. Weia! Waga! Woge, Du Welle
  • 03. Garstig Glatter, Glitschriger Glimmer!
  • 04. Wallala! Wallala! Laleileia! Leialalei!
  • 05. Lugt, Schwestern! Die Weckerin Lacht in Den Grund
  • 06. Der Welt Erbe Gewnn Ich Zu Eigen Durch Dich?
  • 07. Verwandlungsmusik
  • 08. Wotan, Gemahl, Erwache!
  • 09. Nur Wonne Schafft Dir, Was Mich Erschreckt?
  • 10. Sanft Schlo゚ Schlaf Dein Aug'
  • 11. Zu Mir, Freia!
  • 12. Endlich Loge!
  • 13. Immer Ist Undank Loges Lohn!
  • 14. Taugte Wohl Des Goldnen Tandes
  • 15. HR, Wotan, Der Harrenden Wort!
  • 16. Jetzt Fand Ich's
  • 17. Verwandlungsmusik
  • 18. Hehe! Hehe! Hierher! Hierher! Tckischer Zwerg!

ディスク   2

  • 01. Wer Hlfe Mir?
  • 02. Mit Eurem Gefrage
  • 03. Was Wollt Ihr Hier?
  • 04. Habt Acht! Habt Acht!
  • 05. Riesenwurm Winde Sich Ringelnd!
  • 06. Verwandlungsmusik
  • 07. Da, Vetter, Sitze Du Fest!
  • 08. Wohlan, Die Nibelungen Rief Ich Mir Nah
  • 09. Zu Deiner Lsung Mut Du Ihn Lassen
  • 10. Bin Ich Nun Frei?
  • 11. Lauschtest Du Seinem Liebesgru゚?
  • 12. Halt! Nicht Sie Berhrt!
  • 13. Nicht So Leicht Und Locker Gefgt!
  • 14. Freia, Die Schne, Schau Ich Nicht Mehr
  • 15. Weiche, Wotan, Weiche!
  • 16. HRT, Ihr Riesen!
  • 17. Furchtbar Nun Erfind' Ich Des Fluches Kraft!
  • 18. Schwles Gednst Schwebt in Der Luft
  • 19. Zur Burg FHRT Die Brcke
  • 20. Rheingold! Rheingold! Reines Gold!

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かつてLP時代に聴き損ね、気になっていた録...

投稿日:2013/12/19 (木)

かつてLP時代に聴き損ね、気になっていた録音です。今回の復刻はありがたく、早速求め通して聴きました。実は、大変失望しました。まず、主役ふたり〜テノールとソプラノが、余りにも歌唱にムラがありすぎます。ジークムントとジークフリートを手掛けたテノールは、「ワルキューレ」第1幕でまず落第。ジークリンデの下手さ加減にうんざり。クニプロヴァーは第二次ベルリン・ドイツ・オペラの「オランダ人」日本初演のゼンタでしたが、それほどのインパクトを感じませんでした。今回も「ワルキューレ」と「神々の黄昏」の自己犠牲は無難でしたが、「ジークフリート」での目覚めの歌にはがっかり。歌い慣れていない部分は駄目なのか? テノールは剣の歌は何とかこなしたものの、3幕の掛け合いと「神々〜」のプロローグは拙い。2幕からは何とか無難に歌いましたが、歌に品が無く、アメリカ人3大ヘルデン・テノールには遠く及ばず。ヴォータンは平凡、さすらい人がまだ聞かせます。来日歴のあるフリッカもいささか期待外れ。歌手では岡村喬生さんに拍手! さて、録音ですが、前半2作は声が極端にオン、オケは引っ込んで聞こえますが不思議にも後半2作はそうじゃないのです。どんな録音技術だったのか? 最後に指揮ですが、致命的なのは葬送行進曲の不出来。後は悪くは無いのですが。

オペラかじり虫 さん | 兵庫県 | 不明

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投稿日:2013/12/12 (木)

純粋に質問です。この『リング』、かつて別レーベルから発売され、当方はそれですでに聴いております。で、そのCDがよろしくなかった。歌手とオケの収録バランスがひどくて、歌手が前面に出てやたらに大きいヴォリュームなのに対し、オケが後ろに引っ込んで満足に聴こえない。ワーグナーにおけるオケの重要性はみなさまご存じのとおりでございましょう。オケを聴こうと思うと歌手が目の前で咆哮するような調子になり、歌手に合わせるとオケがまるで聴こえなくなる、という、まあホントにヒドイ製品でした。一度聴いて堪え切れず、直ちに売り払ってしまいました。その致命的な欠点、今回は修正されているでしょうか??お聴きのみなさま、ぜひご教示ください。評価の点数は、とりあえず前回聴いた時の演奏の印象(悪くない)で入れておきます。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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 「ニーベルングの指環」で、いろんな全曲...

投稿日:2013/12/09 (月)

 「ニーベルングの指環」で、いろんな全曲盤を聴いてきたが、これは、飛び抜けてすばらしく魅力的なので、驚いてしまった。中でも、オーケストラの生き生きとした暖かい美しさは、シュターツカペレ・ドレスデンと双璧をなすほどである。チェコ・フィルとプラハ国立劇場(国民劇場)管弦楽団のメンバーが一緒になった「大管弦楽団」なのだから、当たり前なのかもしれない。(先日、チェコ・フィルを聴いてきて、改めてその魅力にとりつかれたばかりだ。プラハ国立劇場は、以前、2回ともモーツァルトを聴いたが、このオーケストラも愉悦に満ちて、とても素晴らしかった。)  歌手もオーケストラも、一体となって、ライヴではないのに、とても燃えている。聴いていて、ふと、遠い昔に引きずられてしまいそうな錯覚に陥ってしまう。  ハンス・スワロフスキーは、ウィーン国立歌劇場管弦楽団のウィンナワルツやリストの「ハンガリー狂詩曲」、チェコ・フィルとのマーラー 交響曲第4番などで親しんできたが、この「指環」はそれ以上によく、長い長い全曲を、何度でも聴きたくなる。

kkmk さん | 京都府 | 不明

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