ベートーヴェン(1770-1827)

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CD 輸入盤

ヴァイオリン・ソナタ全集 樫本大進、リフシッツ(4CD)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
2564634929
組み枚数
:
4
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ベートーヴェン
ヴァイオリン・ソナタ全集
樫本大進
コンスタンチン・リフシッツ


数々の国際コンクールで優勝し、少年時代からヴァイオリニストとして世界的に活躍していた樫本大進(かしもと・だいしん)は、ソリストとしての活動に飽き足らず、2010年にはベルリン・フィルの第1コンサート・マスターに就任、ソロ・室内楽・オーケストラという3つの分野を股に掛けた活躍により、その音楽性にいっそうの広がりと深さを加えることとなります。
 フライブルク音楽院在学中から2007年まで、SONYでソリストとしてアルバム制作をおこなってきた樫本大進は、ベルリン・フィルのコンサート・マスター就任後は、フランスのアルファ・レーベルからシューマンとフォーレの室内楽アルバムをリリースしていました。
 2012年にEMI CLASSICS(現 WARNER)と契約を結ぶことになった背景には、ベルリン・フィルで得た経験をもとに、ソリストとしての演奏活動に改めて力を入れて行くという姿勢が窺えますが、そこで選ばれた作品が、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタというあたりにもその気概がよく示されていると思います。

【ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲への挑戦】
シリーズ第1弾に選ばれた第6・7・8番は、ベートーヴェンが耳疾に悩んでいた頃に書かれた作品番号30の3曲セット。それまでの古典派ソナタとのちの『クロイツェル』などの境界線上にあるこれらのソナタは、場面によって多彩な顔を見せるため、ヴァイオリニストにとっては表現手腕の見せ所の多い作品でもあります。
 第2弾には、ヴァイオリン・ソナタ史上の最高傑作ともいわれる第9番『クロイツェル』と第10番。古典派の枠を大きく踏み出した激しい起伏とエネルギーを持つ名曲『クロイツェル』は、ヴァイオリニスト、ピアニストが競うように演奏するスリリングな面白さも楽しめる作品であり、名手の持ち味を引き出す逸品でもあります。その9年後に書かれた第10番は、室内楽としての味わいが重視された穏やかな雰囲気の作品。
 第3弾は、CD2枚に第1番から第5番『春』までを収録。初期の古典派的で軽やかな美しさを楽しめます。
 ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタは、ヴァイオリンとピアノの関係が対等といってもよいバランスなので、ピアニストの役割もきわめて重要ですが、ここでは樫本大進と気の合う天才肌のピアニスト、コンスタンチン・リフシッツが起用されているので、アンサンブルだけでなく個別の表現への期待値も高まるというものです。(HMV)

【収録情報】
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
Disc1
・ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 Op.12-1
・ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.12-2
・ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調 Op.12-3
Disc2
・ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 Op.23
・ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 Op.24『春』
Disc3
・ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調 Op.30-1
・ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 Op.30-2
・ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30-3
Disc4
・ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47『クロイツェル』
・ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 Op.96

 樫本大進(ヴァイオリン)
 コンスタンチン・リフシッツ(ピアノ)



樫本 大進 (ヴァイオリン) / Daishin Kashimoto [Violin]
 1979年ロンドン生まれ。1990年、第4回バッハ・ジュニア音楽コンクールでの第1位を皮切りに、1996年のフリッツ・クライスラー、ロン=ティボーの両国際音楽コンクールでの1位ほか、5つの権威ある国際コンクールにて優勝。
 3歳よりヴァイオリンを恵藤久美子に学ぶ。5歳で父親の赴任に伴い、NYに転居。7歳でジュリアード音楽院プレカレッジに入学。田中直子に師事。11歳の時、名教授ザハール・ブロンに招かれリューベックに留学。20歳よりフライブルク音楽院でライナー・クスマウルに師事し、修士課程をグスタフ・シェック賞を受賞し卒業。ドイツを拠点に世界中で活躍しており、日本ではNHK-TVでの演奏会やドキュメンタリー番組「炎のレッスン」の放映、大河ドラマ「利家とまつ」紀行テーマの演奏などで広く知られている。また2009年11月には天皇陛下御在位二十年記念式典にて演奏を行い、その模様はTVで放映されている。
 これまでマゼール、小澤征爾、ヤンソンス、チョン・ミョンフンなどの著名指揮者の下、国内外のオーケストラと共演。1995年アリオン音楽賞、1997年出光音楽賞、モービル音楽賞、1998年新日鉄音楽賞フレッシュアーチスト賞、平成9年度芸術選奨文部大臣新人賞、2011年兵庫県文化賞受賞。チェンジメーカー2011クリエーター部門受賞。ドイツに於いてはシュタインゲンベルガー賞、ダヴィドフ賞を受賞。
 室内楽にも意欲的に取り組み、クレーメル、マイスキー、堤剛、パユやメイエなどの著名演奏家とも共演を重ねている。特にチョン・ミョンフンには室内楽の共演者としても定期的に招かれており、チョンのピアノで日本と韓国にて演奏会を行っている。また、チョン指揮で行われた2006年11月ドレスデン国立歌劇場管とのゼンパーオーパーでの3回の演奏会(ブラームスの協奏曲)はライヴ録音され、ソニークラシカルよりCDが発売されている。
 樫本大進を音楽監督として、2007年10月より赤穂国際音楽祭、2008年10月より姫路国際音楽祭が、これまで隔年で開催されてきた。2012年には初めて両都市を舞台に共同開催されることになっている。「音楽を架け橋に、人と人のきずなを大切にし、平和で幸せな世界を創りたい」という樫本樫本 大進 (ヴァイオリン) / Daishin Kashimoto [Violin]コンスタンチン・リフシッツ (ピアノ) / Konstantin Lifschitz [Piano]の願いを受け実施されている両室内楽音楽祭では樫本の声がけで世界一流の若手奏者が集い話題となっている。
 2010年ベルリン・フィルの第1コンサートマスターに就任。2012年6月には、アンドリス・ネルソンス指揮/ベルリン・フィルのヴァルトビューネ演奏会でソリストを務めた。
 使用楽器は1674年製アンドレア・グヮルネリ。

コンスタンチン・リフシッツ (ピアノ) / Konstantin Lifschitz [Piano]
76年ウクライナのハリコフ生まれ。5歳で名門グネーシン特別音楽学校に入学、名教授ゼリクマンの感性豊かな指導を受けた。13歳でリサイタルを行い、この時のライヴCDが95年のドイツ・エコー・クラシック最優秀新人賞を獲得。90年に国内外での演奏活動を開始。指揮者のスピヴァコフに認められ、モスクワ・ヴィルトゥーゾの演奏会および91年の日本ツアーにソリストとして参加した。その後もスピヴァコフ指揮モンテカルロ響との共演、テルミカーノフ指揮サンクトペテルブルグ・フィルとのヨーロッパツアーなどに参加した。94年、グネーシン特別音楽学校の卒業記念リサイタルで、バッハのゴルドベルク変奏曲を演奏。この曲のCDは96年米国グラミー賞にノミネートされた。リフシッツはリサイタルや世界主要オーケストラとの演奏活動を重ねる一方、クレーメル、ヴェンゲーロフ、コパチンスカヤ、マイスキーなどと共演している。96年にはアルゲリッチの代役としてクレーメル、マイスキーからも指名され、ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲を熱演。ウィーンデビューを飾るとともにその後1ヶ月にわたるヨーロッパツアーにも同行し大成功を収めた。
 98年、東京で開催されたショスタコーヴィチ・フェスティバルにおいてロストロポーヴィチ指揮新日フィルと共演。ロストロポーヴィチは翌年のシカゴ響定期演奏会にリフシッツを招いた。近年はサンクトペテルブルグ・フィル、ベルリン響、シュトットガルト放響と共演するほか、ロンドンのウィグモアホールをはじめとする世界有数のホールでのリサイタルや、リール音楽祭への出演、ラインガウ音楽祭での「バッハ・チクルス」を継続している。

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Violin Sonata No. 1 in D Major, Op. 12 No. 1: I. Allegro Con Brio
  • 02. Violin Sonata No. 1 in D Major, Op. 12 No. 1: II. Tema Con Variazioni
  • 03. Violin Sonata No.1 in D Major, Op. 12 No. 1: III. Rondo Allegro
  • 04. Violin Sonata No. 2 in a Major, Op. 12 No. 2: I. Allegro Vivace
  • 05. Violin Sonata No. 2 in a Major, Op. 12 No. 2: II. Andante Pui Tosto - Allegretto
  • 06. Violin Sonata No 2 in a Major, Op 12 No 2: III Allegro Piacevole
  • 07. Violin Sonata No. 3 in E-Flat Major, Op. 12 No. 3: I. Allegro Con Spirito
  • 08. Violin Sonata No. 3 in E-Flat Major, Op. 12 No. 3: II. Adagio Con Molto Espressione
  • 09. Violin Sonata No. 3 in E-Flat Major, Op. 12 No. 3: III. Rondo: Allegro Molto

ディスク   2

  • 01. Violin Sonata No.4 in A minor, Op. 23: I. Presto
  • 02. Violin Sonata No 4 in A minor, Op 23: II Andante Scherzoso, Piu Allegretto
  • 03. Violin Sonata No. 4 in A minor, Op. 23: III. Allegro Molto
  • 04. Violin Sonata No. 5 in F Major 'Spring', Op. 24: I. Allegro
  • 05. Violin Sonata No. 5 in F Major 'Spring', Op. 24: II. Adagio Molto Espressivo
  • 06. Violin Sonata No. 5 in F Major 'Spring', Op. 24: III. Scherzo: Allegro Molto
  • 07. Violin Sonata No. 5 in F Major 'Spring', Op. 24: IV. Rondo: Allegro Ma Non Troppo

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キリリと引き締まってはいますが、豊かな響...

投稿日:2017/12/12 (火)

キリリと引き締まってはいますが、豊かな響きのヴァイオリンです。ピアノも安定した音質です。緊張感溢れる素晴らしい演奏です。お値段もお買い得で素晴らしいです。

ルシータ さん | 東京都 | 不明

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日本人だけれど、海外での研鑽、演奏活動の...

投稿日:2017/03/18 (土)

日本人だけれど、海外での研鑽、演奏活動の方が多い樫本さんと、同じく幼少からソ連で神童として紹介され、世界各地で演奏してきたリフシッツ。お二人は、10代の頃から一緒に演奏経験もある。ベルリンフィルのコンサートマスターになられた後の30代での、目標だったというベートーヴェンのヴァイオリンの録音。6,7,8番をスイスのスタジオで、その後は、ベルリンのスタジオでの録音。お二人の火花が散る様な9番、10番がより秀逸、ベートーヴェンがこの二つの楽器に託した凄さを充分に堪能させてくれた。ピアノ主導の前半曲でも、豊かな、意地と推敲の音楽が聴ける。特に4番の冒頭など、ちょっと無い凄まじい音。ベートーヴェンのリズム造形は、凄い事も改めて感じました。でも、お二人にとっては、まだ通過点、バッハへの挑戦、何十年後かの再録を予感させてくれるアルバム。

sunny さん | 兵庫県 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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