DVD 輸入盤

『つばめ』全曲 ジョエル演出、M.アルミリアート&メトロポリタン歌劇場、ゲオルギュー、アラーニャ、他(2009 ステレオ)

プッチーニ (1858-1924)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
6316189
組み枚数
:
1
レーベル
:
Emi
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明

プッチーニ『つばめ』全曲
ゲオルギュー&アラーニャ
ジョエル演出&アルミリアート指揮
メトロポリタン歌劇場ライヴ


アリア集やリサイタルでもおなじみのソプラノのアリア「ドレッタの素晴らしい夢」で、タイトルはよく知られる『つばめ』ですが、全曲上演は珍しく、ソフトもそれほど多くなかったため、メジャーなアーティストによる画質の良いDVDの登場は歓迎されるところです。
 『つばめ(ロンディーネ)』は、『西部の娘』を完成させた7年後のプッチーニが、新境地を開拓すべくオペレッタにチャレンジしようとして取り組み始めたものでしたが、結局はそのスタイルが自分に向かないと判断し、大幅な書き直しを経て完成された作品です。
 パリの裕福な銀行家の愛妾マグダは、田舎から出てきた若者ルジェーロと出会い恋に落ち、数ヵ月後2人はパリを離れ、瀟洒な別荘で愛の巣を営み云々という話の内容はヴェルディの『椿姫』に似ていますが、音楽のスタイルはどことなく『ラ・ボエーム』を思わせるものとも言え、当初オペレッタを意図していた名残ともいえる賑やかでテンポの良い少々猥雑な音楽と、プッチーニらしい美しい叙情の交錯がなかなか複雑な味わいをもたらす仕上がりとなっています。
 第1幕はじめの方で歌われる有名なアリア「ドレッタの素晴らしい夢」も、全曲演奏だと、詩人プルニエがピアノを弾きながら、まだ未完成の新作の詩を歌い始め、それをマグダが引き継いで歌って完成させるという凝った趣向であり、きわめて美しい旋律と共に魅力的な場面を形成しているのが印象的でした。
 今回の上演では、アンジェラ・ゲオルギューとロベルト・アラーニャが主役を受け持ち、息の合った歌唱と演技で、マイナーな作品でも表現力豊かに盛り上げる手腕がさすが。ニコラス・ジョエルの演出もカラフルで見やすく、マルコ・アルミリアートの歌を明確に美しく響かせる指揮も併せて高水準な舞台となっています。(HMV)

【収録情報】
・プッチーニ:歌劇『つばめ』全曲
 アンジェラ・ゲオルギュー(マグダ)
 ロベルト・アラーニャ(ルッジェーロ)
 リゼット・オロペサ(リゼット)
 マリウス・ブレンチウ(プルニエ)
 サミュエル・レイミー(ランバルド)、他
 メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
 マルコ・アルミリアート(指揮)
 演出:ニコラス・ジョエル

 収録時期:2009年1月10日
 収録場所:ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場(ライヴ)

 収録時間:約2時間2分(含インタヴュー約8分)
 画面:カラー、16:9
 音声:PCM 2.0、DTS 5.1
 NTSC
 Region All

収録曲   

  • 01. La Rondine - Opening Credits & Introduction with Renee Fleming
  • 02. Act 1 - Ah! no! no!....Non dite questo
  • 03. Act 1 - Chi il bel sogno di Doretta
  • 04. Act 1 - Chi il bel sogno di Doretta
  • 05. Act 1 - No. Adesso non burlatemi6
  • 06. Act 1 - Un momento: scusi
  • 07. Act 1 - Denaro! Nient'altro che denaro!8.
  • 08. Act 1 - E poi? ....Basta: e finito.
  • 09. Act 1 - Ah! Ruggero Lastouc.
  • 10. Act 1 - Parigi! E la citta dei desideri
  • 11. Act 1 - Poeta raffinato
  • 12. Act 1 - Buona sera
  • 13. Act 1 - Forse come la rondine
  • 14. Act 1 - T'amo!... Menti!... Che mi riconoscrerebbe
  • 15. Act 2 - Fiori freschi!
  • 16. Act 2 - Scusatemi...Nella dolce carezza.
  • 17. Act 2 - Vuoi tu dirmi che cosa... Dolcezza! Ebbrezza!
  • 18. Act 2 - Ti Prego: dignita... Che caldo! Che sete!.
  • 19. Act 2 - Una fuga, una festa
  • 20. Act 2 - Perche mai cercate di saper
  • 21. Act 2 - Dio! Lei! Guardala!...Gia che il caso ci unisce.
  • 22. Act 2 - Bevo al tuo fresco sorriso
  • 23. Act 2 - Rambaldo!...Ah! M'aiutate!
  • 24. Act 2 - Paulette! I nostri amici
  • 25. Act 3 - Senti? Anche il mare respira sommesso.
  • 26. Act 3 - E siam fuggiti qui per nasconderlo.
  • 27. Act 3 - No. Un segreto.
  • 28. Act 3 - Dimmi che vuo seguirmi alla mia casa.
  • 29. Act 3 - Che piu dirgli? Che fare... E qui? Non so!.
  • 30. Act 3 - Avanti, vile! Vieni! Fa presto!.
  • 31. Act 3 - No! Non m'inganno!.
  • 32. Act 3 - E una donna felice: o vedete?... Mi dia da fare subito!
  • 33. Act 3 - Amore mio! ... Figliuolo, tu mi dici
  • 34. Act 3 - Ma come puoi lasciarmi?
  • 35. Act 3 - Bows and Closing Credits

ユーザーレビュー

総合評価

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このオペラがこのような豪華なキャスティン...

投稿日:2011/01/08 (土)

このオペラがこのような豪華なキャスティングと美しい舞台と衣装で上演される機会は全世界的に少ないでしょうから、真価を楽しむにはうってつけ大推薦のDVDです。 ちょっと退廃的な匂いも感じる素敵な上演。 ゲオルギゥ&アラーニャはこういったものでは申し分なし!! 日本語字幕版もいずれほしいところです。

martin さん | 神奈川県 | 不明

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昔はプッチーニ好きの間ですら『つばめ』が...

投稿日:2010/09/21 (火)

昔はプッチーニ好きの間ですら『つばめ』が大好きと言うと馬鹿じゃないのと言われたものだが、1996年に素晴らしいCDを録音したコンビによる七十数年ぶりのメトでの上演。それだけでも感激ものだが、2009年1月の録画なので、二人の夫婦としての最後の共演だろう。風邪をひいていたというゲオルギューだが、この役ではいつもの癖(ヴィブラート)もさほど気にならず、やはり極めつけの演唱と言える。エンディングは最も普通の形が採用されているが、彼女の歌だとヒロインはミミのように死ぬのではなく、夏の終わりとともに「つばめ」は元の巣に帰るという「大人の結末」が最良なのだと納得させられる。「田舎出の純朴青年」に見えそうもないアラーニャがだんだんそう見えてくるというのもオペラならではのマジック。オロペーサ、ブレンチューのもう一組の恋人たちも良く、渋いオジサンになったレイミーが物語に重みを添えている。演出家は交通整理以上のことを何もしていないが、幕が上がったとたんに拍手が起きるようなアール・ヌーヴォー風の金のかかった舞台だけで十分。DVDなのでライブ・ビューイングの録画の方が画質が良いのだけは残念。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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