交響曲第３番、第６番　ヴェンツァーゴ＆ベルン交響楽団（２ＣＤ）

ブルックナー：交響曲第３番、第６番（２ＣＤ）
ヴェンツァーゴ＆ベルン交響楽団

幅広いレパートリーを持つスイスの指揮者、マリオ・ヴェンツァーゴは、1948年チューリヒの生まれで、近現代音楽を得意とする一方、協奏曲など合わせもののうまさにも定評があり、ベルリン・フィルから室内オケまで世界各国のオーケストラを指揮してその実力を高く評価されてきました。
　ヴェンツァーゴは少し前からブルックナーの作品を各国のオーケストラを指揮してよくとりあげており、やがてドイツのCPOレーベルでは交響曲全集の録音企画もスタート。
　第1弾となった2枚組アルバムは、有名な第4番と第7番をバーゼル交響楽団との共演でレコーディングしたもので、各パートの見通しが良い高水準な演奏に仕上がっていましたし、第0番と第1番を収めた第2弾の2枚組アルバムでは、室内オケのタピオラ・シンフォニエッタを指揮して機動力ある演奏を展開。
　第3弾では、旋律の美しさで知られる交響曲第2番をとりあげ、楽譜指定が小さめの二管編成ということもあってか、オーケストラには室内オケのノーザン・シンフォニアを起用。初期作品にふさわしいテクスチュアとリズムの魅力を引き出していました。
　今回は、交響曲第3番の第3稿（1889年）と、交響曲第6番（1881年）というプログラムで、通常編成のベルン交響楽団と共演。二管編成ながらブルックナー円熟期にオーケストレーションが施された作品本来のサウンドを聴かせてくれるものと思われます。（ＨＭＶ）

【収録情報】
Disc1
ブルックナー：
・交響曲第3番ニ短調（第3稿　1889年版）

Disc2
・交響曲第6番イ長調（1881年）

　ベルン交響楽団
　マリオ・ヴェンツァーゴ（指揮）

　録音時期：2011年、2012年
　録音方式：ステレオ（デジタル）