CD 輸入盤

交響曲第3・4・5・7・8・9番 クナッパーツブッシュ&ミュンヘン・フィル、ウィーン・フィル、ベルリン・フィル(6CD)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
MR2326
組み枚数
:
6
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ブルックナー交響曲第3・4・5・7・8・9番(6CD)
クナッパーツブッシュ&ミュンヘン・フィル、ウィーン・フィル、ベルリン・フィル


ハンス・クナッパーツブッシュ[1888-1965]は、72歳だった1961年の初頭に胃潰瘍の手術を受けており、それによって体力が低下、以後の指揮活動にも影響が現れたようで、遅いテンポでゆったり構えた音楽づくりをすることが多くなります。
 クナッパーツブッシュの最晩年様式ともいわれるそのスタイルは、当セットでは1964年録音の交響曲第3番、1964年の第4番、1963年の第8番の演奏に聴くことができ、独特の雰囲気を持つスケールの雄大な音楽を味わうことができます。
 枯れた味わいが何ともいえない魅力を醸し出すミュンヘン・フィルとの第3番、随所に気合いの入った演奏を聴くことができるウィーン・フィルとの第4番はどちらも素晴らしい演奏ですし、同時期のスタジオ盤より4分以上も速いテンポでクナ節も絶好調のミュンヘン・フィルとの第8番ではさらに凄い演奏を聴くことができます。
 それら最晩年様式の3作品と、1949年録音の交響曲第7番、1950年の第9番、1959年の第5番の3作品を較べると、基本の速度感覚や、表情付けにけっこう違いのあることがわかります。手術以前の3作品の演奏には動的で活気のある雰囲気もあり、特に第5番ではプラスに作用、第4楽章コーダでの凄まじいエネルギー・レヴェルを体感させられる演奏ともなっていました。一方、第7番では前半2楽章では作品にふさわしい荘重な美しさが感動的で、後半では十分な活気が示されています。
 第9番は改訂版による差異の最も大きな作品で、劇的な効果を追求した結果としての改変が随所に見受けられ、原典版に慣れた耳には驚きの連続ですが、根っからのワグネリアンであったクナッパーツブッシュには、あるいは自然なことだったのかも知れません。何しろ、残された数多くの録音のすべてが、改訂版使用による演奏なのですから。
 なお、上記6曲の音源はすでにいろいろなレーベルから発売されていますが、現在は入手できなくなっているものも多いため、今回の手軽な価格でのセット化は歓迎されるところです。(HMV)

【収録情報】
ブルックナー
・交響曲第3番ニ短調 WAB.103
 ミュンヘン・フィルハーモニー
 録音:1964年1月16日(モノラル/ライヴ)

・交響曲第4番変ホ長調 WAB.104『ロマンティック』
 ウィーン・フィルハーモニー
 録音:1964年4月12日(モノラル/ライヴ)

・交響曲第5番変ロ長調 WAB.105
 ミュンヘン・フィルハーモニー
 録音:1959年3月19日(モノラル/ライヴ)

・交響曲第7番ホ長調 WAB.107
 ウィーン・フィルハーモニー
 録音:1949年8月30日(モノラル/ライヴ)

・交響曲第8番ハ短調 WAB.108
 ミュンヘン・フィルハーモニー
 録音:1963年1月24日(モノラル/ライヴ)

・交響曲第9番ニ短調 WAB.109
 ベルリン・フィルハーモニー
 録音:1950年1月30日(モノラル/ライヴ)

 ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)






こちらの商品は海外工場プレスの輸入盤のため、ご利用の再生機器によっては、稀に正しく再生されない場合がございます。 恐れ入りますが、その場合は弊社カスタマーサービスまでお問合わせいただきますようお願い致します。

ユーザーレビュー

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同じ曲目をこれとは別のセットで持っている...

投稿日:2023/03/27 (月)

同じ曲目をこれとは別のセットで持っている。「クナッパーツブッシュゲゼルシャフト」というものものしい団体の聖作のようであり。代表者のご挨拶も載っている。メーカーはゴールデンメロドラムというレーベルでイタリアでプリントされ、盤はクロアチア製と箱に記されている。内容は後半の8番9番がオケが違っている以外は同じであるが。音質の差はいかがであろうか?8番はこちらは1961年10月29日のウイーンフィルライブである。これは結構出回っている音源と思う。また9番はこちらはバイエルン国立管の1958年2月10日ミュンヘンライブとのことである。メモリーズ盤の8番はかの有名なミュンヘンフィルとのセッションで世紀の名演といえる録音の前後に行われたライブとのことであるが、未入手のため小生は評価できないのが残念だが、ウイーンフィル盤はやや期待はずれで、オルフェオから出ているバイエルン国立とのライブを採りたいところだ。9番はアルキぺル盤と一長一短があり好勝負だろうがメモリーズ盤はいかがであろうか?ぜひ聴きたいものだ。しかしこのボックスでの最高傑作は何と言っても第3番である。これぞ世紀最高というより未来永劫一位に評価されるべきである。少し前にロジェストベンスキー読売の素晴らしい盤が出たが、録音の悪さを差し引いても1959年のミュンヘン盤に軍配を挙げたくなる。フィナーレの素晴らしさ、迫力は同日現場に居合わせた方々の耳にどのように残っているだろうか?もうこんな演奏は二度と聴けないだろう。

mid-massa さん | 三重県 | 不明

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クナッパーツブッシュのファンではあるが、...

投稿日:2017/01/06 (金)

クナッパーツブッシュのファンではあるが、特に4番の録音が悪く聴きづらい。 低音が強いが鮮明でないぶん、野暮ったく聴こえる。 ウィーンフィル盤と比べること自体ナンセンスなことだろうが、オケの質が悪いのかもしれない。 しかしシューリヒトのように弘法筆を選ばずで、どのオケでも最高の音を引き出すことが、クナッパーツブッシュはできなかったんだろうか? 謎が深まるばかり。

きいちゃん さん | 静岡県 | 不明

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このボックスを買う人々の多くは、既にクナ...

投稿日:2015/03/14 (土)

このボックスを買う人々の多くは、既にクナのブルックナーのCDはいくつも持っているに違いない(初めての人は真に幸いであるという他はないけれど)。私もご他聞に漏れず、全くお初は64年の第三。実は第四も昔LP(海賊版です)をもっていたけれども、壮絶に酷い音質で到底演奏がとかいえる代物はなかったから、お初同然。多分このボックス以外に現在は入手が困難で、そういう意味で最も価値のある第八は、半年位前にボックス全部の2.5倍くらいの値段で海賊CDR(RARE MOTH)を買ってしまって、要するに聞いて間もない。重複もあるけれども、この値段だし、まとまっているのは便利だから買っておこう、別にブルックナーを立て続けに聞かなくともいいだろうし、便利なリフェランスとして置いておけば良い、そんなところだった。けれども未聴だった第三から聞き始めたら、もうそんな思惑関係なし、すっかり堪能してクナのブルックナーの世界にずっぽりハマってしまった。全部ライブだから傷はあるけれども、そんな末節は関係ない。もっているものが違う、という感じ。録音ですら、ヒストリカル慣れしていれば問題ないでしょう。たとえば、昔のLPでは聞くに堪えなかった第四、今度のもやはりこれが一番貧しいけれど、かつてのに比べたら格段に良くて(とはいえ、最近のボックスに収録されている30年代のベームの同じ曲より良いともいえないが)、クナの演奏の凄さは十分堪能出来る。第八は、数年前ドリームライフから出た、オリジナルテープから起こしたというふれ込みの盤(今は8000円位する中古しか手に入らない?)は知らないが、残念というか嬉しいというべきか、少なくとも大枚(?)はたいたRARE MOTHよりずっといい音がする。同じふれ込みのドリームライフの第五はもっているけれども、ほぼ同レヴェル(ただこれはテープの消去が完全でないアナウンスみたいなものが背景に聞こえる。ARCHIPEL盤も同じだから仕方ないのでしょう)で、盛大なノイズのあるARCHIPELよりずっとクリアだ。やはりARCHIPELの第七と比べてもやはりこっちの方が明快な音。      でなくとも長文なので、各々の曲の演奏について細かく語ることはしないけれども、クナのブルックナーは、ちょうど歌舞伎役者の演技のように部分部分の型と言うのが出来上がっていて、サビの部分だとそれが見栄を切るような形でものの見事にキマるようになっている―ある種の腹芸みたいなものか?あとはこうした「点」をどう繋いでいくかという部分で即興的に流れが決まり、それがまた部分のテンポや表情にフィードバックする、という感じで全体が流動的に構築されていくのではないだろうか。決してインテンポな指揮ではない。基本的な進行=テンポ感の中で流れがつくられながら、それが寄せては返し的に変動している。最晩年の第三、第四。第八はこの点で、かつてより自由自在に振る舞っているように聞こえる。    このやり方というか、私にはそう聞こえる特徴は、クナのブルックナー演奏でいつも問題になる改訂版問題にも関係するのかもしれない。つまり、それで型ができ上がってしまっていたということだが。私のように、ブルックナーといえば、クナとシュ―リヒトで、ヴァントも朝比奈も全然視野の外だった時代から聞いている者からすると、クナのは改訂版だから最初から聞かなかった、という人がいたりするのはびっくり。確かに改訂版、とくに第九の二楽章のオーケストレーションの変更。あの素晴らしい冒頭のピッチカート主題を何でまた木管に、と、さすがのクナの演奏であっても思わざるを得ないが、それでも楽器法や表情記号の変更もあって(でもいわゆる原典版だってハースとノヴァークで楽器法が違ってたりする)思い切り表情濃厚な両楽章は聞かせるし、次いで顕著な第五ですら、あちこちで引っかかりながらも、否応もなく引きずり込まれてしまう。ヴァントは改訂版とクナと言うだけで聞きたくもない、という反応だったらしい。時代遅れといえばそうなんだろうが、そもそもブルックナー本人が、第八のフィナーレで、三帝会戦だとか称してラッパを吹き鳴らし、ティンパニをどかんどかんと炸裂させて喜んでいる「危ない」人です。第五の終楽章の第一主題の最初のクラリネットによる提示も下品としかいいようがない。ファンにはえらく叱られそうだが、私なんかは「幻想」交響曲の恋人のモチーフが終楽章でグロテスクに再帰するところを思い出してしまう。そういえば低弦によるこの主題の反復なんかもサンサーンスの「動物の謝肉祭」じみたユーモア音楽ではないか。そういう人の音楽に過剰に純粋主義の障壁を立てて、シンバルやトライアングルの追加が、とか目くじらを立てて、この指揮者の音楽的魔力に耳を塞ぐのはどうなんだろう?私にとっては、ブルックナー音楽の聖なる危なさ(パルジファル的愚者?)に最も光を当て得た指揮者は、未だにクナにとどめを刺す。星は六つでも七つでもつけたい。

mari夫 さん | 東京都 | 不明

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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