CD 輸入盤

交響曲全集 スタインバーグ&ピッツバーグ交響楽団(2CD)

ブラームス(1833-1897)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
MR2249
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ブラームス:交響曲全集(2CD)
スタインバーグ&ピッツバーグ交響楽団


50年代キャピトルでの一連の録音や、コマンド・レーベルのブルックナー7番、DGのホルスト『惑星』、最近ではケルン放送響との放送音源発掘などで知られる名指揮者、ウィリアム・スタインバーグは、1899年、ケルンの出身で、幼少から楽才を発揮、ピアノとヴァイオリン、作曲を学び、13歳のときに、ローマ詩人オヴィディウスの『変身譚』に基づく合唱と管弦楽のための作品を書き上げて指揮、初演するという天才で、ドイツでの名前はハンス・ヴィルヘルム・シュタインベルクでした。
 その後、ケルン音楽院でピアノをクララ・シューマンの弟子に、指揮をアーベントロートに師事したスタインバーグは優秀な成績で卒業、ケルン歌劇場のオーケストラに第2ヴァイオリン奏者として入団するのですが、ここで当時の首席指揮者、クレンペラーにボウイングの面で怒りを買い、解任されることになってしまいます。しかし、クレンペラーは解任したスタインバーグを今度は自分のアシスタントとして雇い、3年後の1924年には自身の代役としてアレヴィの『ジュイーヴ』で指揮者デビューを飾らせることとなります。
 その翌年、かつてクレンペラーがマーラーの推薦で指揮者を務めたプラハのドイツ歌劇場の音楽監督となり、1929年にはフランクフルト歌劇場の音楽監督に就任、シェーンベルクの『今日から明日まで』の初演などもおこなっています。しかし1933年には、ナチによってポストを追われ、その後、準備期間を経た1936年、フーベルマンと共にパレスチナ交響楽団設立という大任を果たしています。
 設立後ほどなくして、パレスチナ交響楽団を訪れたトスカーニーニは、スタインバーグの指揮を大いに気に入り、自身のアシスタントとしてアメリカに招き、1938年から1940年までのあいだ、NBC交響楽団を数多く指揮させることになります。以後、ニューヨーク・フィルやサンフランシスコ歌劇場での指揮を経て、1945年、バッファロー・フィルの音楽監督に就任、1952年には、ピッツバーグ交響楽団の音楽監督となり、1976年までの四半世紀に渡って良好な関係を築きあげ、途中、1958年から60年にかけてロンドン・フィル、1969年から72年にかけてはボストン交響楽団の首席指揮者も兼任するなどして、退任から2年後の1978年、ニューヨークで生涯を終えています。

【ブラームス:交響曲全集】
スタインバーグの芸風は、クレンペラーとトスカニーニに気に入られるだけあって(?)、無用な感情移入がなく、作品の情報を重視したもので、それゆえ古典派から近現代作品までレパートリーは幅広く、実演では多彩な演目を取り上げていました。
 このブラームスの交響曲全集の音源は、キャピトルとの契約終了2年後の1961年から翌1962年にかけてステレオでセッション録音されたものです。1960年代当時は音の良さで知られたコマンドだけに鮮明なサウンドが印象的でしたが、CD初期にMCAからリリースされた際には一部音声が左右逆などの珍現象もありましたが、今回はそうした問題もなく、聴きやすい水準にあるということです。(HMV)

【収録情報】
ブラームス:交響曲全集
・交響曲第1番ハ短調 op.68
・交響曲第2番ニ長調 op.73
・交響曲第3番ヘ長調 op.90
・交響曲第4番ホ短調 op.98

 ピッツバーグ交響楽団
 ウィリアム・スタインバーグ(指揮)

 録音時期:1961年、1962年
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 音源:COMMAND



こちらの商品は海外工場プレスの輸入盤のため、ご利用の再生機器によっては、稀に正しく再生されない場合がございます。
恐れ入りますが、その場合は弊社カスタマーサービスまでお問合わせいただきますようお願い致します。

ユーザーレビュー

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ウィリアム・スタインバーグ指揮、ピッツバ...

投稿日:2021/02/25 (木)

ウィリアム・スタインバーグ指揮、ピッツバーグ交響楽団の演奏で録音されたブラームスの交響曲全集である。 ウィリアム・スタインバーグはこんにちでは息子ピンカスの父であるとか、誰かの伴奏をしていると言う事で知られているが、単独での録音もキャピトルなどに多数あり、これは米コマンドに録音された物。 いずれの曲もアメリカのオケらしい明るい音色と、ドイツ的な構築感のしっかりとした正攻法のブラームス。 音色が明るすぎるとして嫌う人もいるかもしれないが、隠れた名演としておすすめである。 ただ、録音年代の割に音は良くない。 また廉価価格帯のCDなので、作りも簡素だ。

レインボー さん | 不明 | 不明

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コマンド録音を出してほしいとここに書いて...

投稿日:2013/07/01 (月)

コマンド録音を出してほしいとここに書いていたが、メモリーズから出るとは。ただし復刻には問題ありだ。音質は4番→3番→2番→1番の順で良く、4番は良好だが、1番はレンジが狭く低音は出ず、フォルテはうるさく、鑑賞の限界だ。コマンドは35ミリマグネティックフィルム録音のはずだが、どうして曲ごとにこんなにばらつくのか。演奏は優秀。ライナー、セル、ベイヌムと共通する即物主義、硬派のブラームスであり、4番は、このスタインバーグが他の3人を凌ぐ。オーケストラも素晴らしい出来であり、いわゆるビッグ5比べと全く遜色がない。だからこそ復刻の不備が残念だ。コマンドの版権はユニヴァーサルが持っていると思われるので、DG録音と合わせてセット化してくれることを強く要望したい。

フォアグラ さん | 愛知県 | 不明

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”CD初期にMCAからリリースされた際には一...

投稿日:2013/04/24 (水)

”CD初期にMCAからリリースされた際には一部音声が左右逆などの珍現象もありました” やっぱりか!道理でほとんど話題にならなかったわけだ…今回は是非とも買いたい。

しゅてるん さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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ブラームス(1833-1897)

1833年:北ドイツのハンブルクでヨハネス・ブラームス誕生。 1843年:演奏会にピアニストとして出演。作曲家、ピアニストのマルクスゼンに師事。 1852年:ピアノ・ソナタ第2番が完成。 1853年:ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第3番が完成。 1854年:ピアノ三重奏曲第1番、シューマンの主題による変奏曲が完成。

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