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ブラームス:交響曲第2番、モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番、他 カール・ベーム&ベルリン・フィル、エミール・ギレリス(1970年ステレオ)(2CD)

ブラームス(1833-1897)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SBT21499
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ブラームス:交響曲第2番、モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番、他(2CD)
ベーム&ベルリン・フィル、ギレリス 1970年ザルツブルク・ライヴ(ステレオ)


【ライナーノートより〜ザルツブルク音楽祭でのカール・ベームとエミール・ギレリス】
「1970年は、ザルツブルク音楽祭50周年の記念の年で、モーツァルトを中心に据えたプログラムで構成された。Die Wochenpresse 紙のゲルハルト・マイヤーは、カール・ベームとエミール・ギレリスによるモーツァルトのピアノ協奏曲第27番は「予期せぬモーツァルト・フェスティヴァル」に最大の貢献をした、と述べている。「世界最高のモーツァルト弾き」であることが求められたギレリスであったが、その演奏は完璧であった。テンポやフレージングの選択は、細部としても全体としても齟齬がなく、ピアノとオーケストラの掛け合いも絶妙に構成されていた(ギレリスが前面に出て来なかったわけでは決してないが、良い意味で「協奏曲的」であった)。 全体として、伝統的なモーツァルト解釈を尊重しつつも、非常に自然で、それでいて説得力のある演奏だった。Linzer Volksblatt紙は、ギレリスがソロとしての支配的な部分とオーケストラを補う部分を交互に演じることによって、演奏に寄与したと評している。
コンサートはモーツァルトの交響曲第28番ハ長調で幕をあけ、続いてピアノ協奏曲が演奏された。後半はブラームスの交響曲第2番が演奏された。ゴットフリート・クラウスは、この演奏によって、ブラームスの交響曲のソノリティと躍動感には、実態としての奥行があることが証明されたと述べている。ブラームスのサウンドは決して美しいだけではなく、独自の厳粛さ、情緒的効果を生む形式上の緊張感、そして最後の音まで緊張感を維持することによってのみ得られる形式上の均整が特徴であることにも言及している。Linzer Volksblatt紙の評論家は冒頭でベルリン・フィルの功績を述べている。研ぎ澄まされたアンサンブルによって、この交響曲の美点が浮き彫りになった。結束力の強い弦楽セクションは耳に心地よいだけではなく、統制のとれたボーイングは目にも鮮やかであった。このコンサートが今年のザルツブルク音楽祭の中でもっとも素晴らしい音楽経験をもたらしてくれたと言える。熟達したベームの指揮ぶりは、一見静かで落ち着いているが、オーケストラから活き活きとしたテーマやメロディーを紡ぎ出し、そして風の中に解き放つようだった。
ふたりの偉大な音楽家がそのキャリアの頂点で出会ったのが、このザルツブルク音楽祭でのコンサートだった。この最高峰の音楽イヴェントは、ギレリスが当時最高のモーツァルト・ピアニストであったことを証明している。そしてまた、円熟期のベームはオーケストラを鼓舞し聴衆に感動を与える方法を知り尽くしており、彼らの期待以上の音楽を創造していたことを今に伝えている。」
From a note by Helge Grunewald, 2014、訳:堺則恒(TESTAMENT)

【収録情報】
Disc1
● モーツァルト:交響曲第28番ハ長調 K.200 (189k)
● モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K.595

Disc2
● ブラームス:交響曲第2番ニ長調 op.73

 エミール・ギレリス(ピアノ:協奏曲)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 カール・ベーム(指揮)

 録音時期:1970年8月
 録音場所:ザルツブルク音楽祭
 録音方式:ステレオ(アナログ/ライヴ)

総合評価

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ベーム博士を敬愛する者としては残念な演奏...

投稿日:2015/06/11 (木)

ベーム博士を敬愛する者としては残念な演奏会である。 最初のモーツァルトは良い。 しかしながら、協奏曲ではギレリスの歯切れの悪い独奏も相俟って信じ難い出来となってしまった。 ブラームス第2交響曲も終楽章で何とか挽回したものの、ベルリン・フィルらしからぬミスが散見された。 この演奏会では何か問題が起きていたのではないかと思わされるほどの内容、これほど落胆したのは初めてである。

Wilhelm.F さん | 東京都 | 不明

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僕がクラシックを本格的に聴き始めた80年代...

投稿日:2015/02/20 (金)

僕がクラシックを本格的に聴き始めた80年代のバブルの頃はバーンスタインやカラヤンの晩年であり、ベームはすでに亡くなったあとで、グラモフォンのスタジオ録音を主要なレパートリーで聴いたのみであまり惹かれることもなかった指揮者でした。本アルバムも、ギレリス聴きたさに購入したのですが、最初のモーツァルトで仰天。非常に能動的、有機的でカラヤン全盛期のベルリンフィルがしなやかに歌っています。グラモフォンのスタジオ録音の落ち着き払った、ある意味モーツァルト権威の演奏という感じが嘘のようで、いっぺんに引き込まれました。ブラ2はベームの得意とする曲の一つだと思いますが、やはりスタジオ盤より生き生きとして生命力に溢れています。 K.595はゼルキン盤やカーゾン盤をを愛聴してきましたが、ギレリス、素晴らしい!。こんなに優しいタッチで慈しむように弾くギレリス、貴重です。 録音は、この時代のライブとしては望外に良いもので、分解能が高くアナログ的な音場の広がりがあります。ギレリスのピアノはかなりオンマイクで音像もでかいのですが、やはり音は良いです。大満足の一枚。

orisuke さん | 新潟県 | 不明

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ブラームス交響曲第2番 ドイツ系巨匠×ベ...

投稿日:2015/01/01 (木)

ブラームス交響曲第2番 ドイツ系巨匠×ベルリンフィル×ステレオ録音 のブラームス交響曲(カラヤン アバドはこの範疇に属さない)をカウントしてみると驚くべきことに、ベームの1番 ケンペの1番 3番 がすべてである。ベートーヴェンの全集でも同様のことがいえるが、これはクラシック音楽の聴衆にとって一大痛恨事ではなかろうか。それはフルトヴェングラーを始めとするドイツ巨匠時代の終焉とモノーラル録音時代の終焉が重なっていたことが大きな理由だと考えられる。その意味で当録音の存在意義は計り知れないものがある。演奏自体も期待を裏切らない充実したものである。

M さん | 愛知県 | 不明

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人物・団体紹介

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ブラームス(1833-1897)

1833年:北ドイツのハンブルクでヨハネス・ブラームス誕生。 1843年:演奏会にピアニストとして出演。作曲家、ピアニストのマルクスゼンに師事。 1852年:ピアノ・ソナタ第2番が完成。 1853年:ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第3番が完成。 1854年:ピアノ三重奏曲第1番、シューマンの主題による変奏曲が完成。

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