SACD

Italian Concerto、Invention & Sinfonia 神谷郁代(P)

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
NF60502
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド

商品説明

神谷郁代、音楽の原点を弾く
初のバッハ録音〜イタリア協奏曲,インヴェンション他
3種ピアノの弾き比べつき(SACD層のみ)

 fine NFのハイブリッドSACD第8弾は、神谷郁代によるバッハです。
 音楽の原点とも言えるバッハの作品の数々を、ぺタルに過度に依存することなく、ホールの自然の残響を生かすことにより実現した至福のバッハです。
 曲目はイタリア協奏曲、パルティータ第1番とインヴェンション(CD層のみ収録)とシンフォニアで、20枚以上のリリース実績のある神谷郁代初のバッハ録音となります。
 また、fine NFレーベル初のピアノ・ソロ録音でもあります。
 録音会場の三鷹市芸術文化センターには、創立以来ベスト・コンディションに調整・保管された3台のコンサート・グランド・ピアノがあり、神谷郁代自身による事前の選択で、べーゼンドルファー 275で収録しましたが。ヤマハとスタインウェイ(NY)にもそれぞれの良さがあることから、エクストラ・トラック(SACD層のみ収録)として3種のピアノの弾き比べを収録しています。(延べ収録時間は88分46秒となります)
 
一直線で、水平に伸びた腕と指。
この基本姿勢から、静寂さと輝かしさを合わせ持つ
極上の響きが、ホールの隅々まで広がる。

J・Sバッハ (1685-1750)
@イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971
Aパルティータ第1番 変ロ長調 BWV. 825
B2声のインヴェンション 15曲 BWV772-786 (CD層のみ収録) 
C3声のインヴェンション(シンフォニア)15曲 BWV787-801
 エクストラ・トラック(SACD層のみ収録) 
 3種ピアノ弾き比べ     
Dイタリア協奏曲 〜 第1楽章 – 第2楽章(一部)
 1. YAMAHA CFIIIS    
 2. STEINWAY & SONS D−274(New York)
 3. Bösendorfer 275

神谷郁代(ピアノ)

録音:2003年8月27-29日、三鷹市芸術文化センター・風のホール

Total playing time: CD=76:15 SACD =66:23
延べ収録時間=88:46(@-D)

Pressed by Sonopress, Germany
(ヨーロピアン・サンウンドの香り高い、ドイツ、ソノプレス製造)

3種信号入りハイブリッド・ディスクSACD
(CD, SACD Stereo, SACD 5.1Surround)



制作者ノーツ

天然の響き
 
 ピアノには響板(Soundbord)もあり、楽器自体が良く響くように改良されてきました。
 したがって、残響の乏しい会場で演奏しても、弦楽器と比べるとピアノはそこそこ響きます。
 また、ピアノにはペダルあり、指が鍵盤を離れてもペダルを踏むことによって音が切れない仕組みになっています。ペダルを踏むと弦の響きを押さえているダンパーが一斉に上り、すべての弦が開放されるので、倍音の原理で他の弦も共鳴します。しかし、このことがピアノの響きを豊かにする反面、ペダルの使用を誤ると音が混濁することになりかねません。
 響きを作るもう一つ大切な要素があります。それはホール固有の持つ響き、残響です。 
 ウィーン・フィルはムジークフェラインザールの豊かな残響を活かしきって、あの黄金の輝きのある伝統のサウンドを磨き上げてきました。
 ピアノだって、ホールの固有の残響を活かした響きが美しいはずです。
 ピアノの極上の響きを、ホールの空間と共に作って録音したいというのがこのディスク制作の願いでもあります。
 バッハを選んだのは、ペダルの使用はもちろん、強弱やテンポなどほとんどすべてが演奏者の感性に委ねられているからです。
 ショパンにせよ、リストにせよ、ラフマニノフにせよ、後年イロイロナ校訂者が、ピアノの指使いやペダル記号などを書き込んだりしています。 
 ペダルは演奏する空間により臨機応変に変えられるべきなのに、踏みすぎの傾向があるのではという大いなる疑問がありました。
 収録した三鷹市芸術文化センター・風のホールで、イタリア協奏曲の冒頭を弾き始めた神谷郁代は「このホールはとても良く響くわね。ペダルはほとんど使わなくても良いみたい」とつぶやきました。
 この録音では、最低必要な箇所以外にはペダルはあまり使用されていません。 


神谷郁代初のバッハ
 20枚以上録音を重ねている神谷郁代の、初のバッハ録音です。
 バッハは音楽の原点に戻るという意図で、当方で録音を強く希望しました。
 さらに、音楽の原点中の原点とも言えるインヴェンションを提案したところ、快く引き受けていただきました。パルティータ1番は彼女の強い希望で収録したものです。
 イタリア協奏曲はシンフォニックな作品であり、ピアノとホールの一体となった響きを得るのに最適なレパートリーと考え選曲しています。

聴きどころ
 映画監督の山田洋次氏は
 「神谷さんの音楽がもっている静寂さのようなもの、聞くうちに気持ちが落ち着く透明な感じが好きだ」と語っています。

 神谷郁代のバッハについてもこのことはあてはまります。 
 イタリア協奏曲のアンダンテ(T2)、パルティータのサラバンド(T7),インヴェンションの2番(CD=T11)、同7番(CD=T16)、シンフォニア2番(CD=T26、SACD=11)、同4番(CD=T28、SACD=T13)、同11番(CD=T35、SACD=T20)などの美しさは格別なのではないでしょうか。


延べ収録時間は88分46秒

 ハイブリッド・ディスクSACDの収録時間の関係もあり、2声のインヴェンションはCD層のみに、3種ピアノ聴き比べはSACD層(2chステレオ、5.1サラウンド)にのみ収録しています。
 延べ収録時間(@イタリア協奏曲Aパルティータ第1番BインヴェンションCシンフォニアD3種ピアノ聴き比べ)は88分46秒となります。

総合評価

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4.0

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私は、録音・再生技術に関して門外漢なので...

投稿日:2013/05/23 (木)

私は、録音・再生技術に関して門外漢なので何も申し上げない。肝心の演奏の方は、素晴らしいの一言である。極めて均整のとれた美しい造形に仕上がっており、バッハにふさわしい。丁寧なタッチに優しい母性的なまなざしを感じるが、同時に全曲を通じて十分な愉悦感が漂っていることも忘れてはならず、リスナーを全く飽きさせない演奏となっている。

Piro さん | 埼玉県 | 不明

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ファインNFの録音は残響が多く聴きにくいと...

投稿日:2008/03/01 (土)

ファインNFの録音は残響が多く聴きにくいという批判は、生演奏を聴いていない人に多いという意見がありましたが、ホールの音のことでしょうか。むしろ、楽器本来の音、目の前で鳴る音をご存じないのでしょう。 目の前の楽器の音を知っていいる人は、明らかに違うと思いますよ。私の家はセミコンが居間にありますが、このCDの音のような銭湯の響きはしませんね。 ファインNFの音は、他のCDの音作りとはやはり違うと思います。 神谷さんの演奏は素晴らしいです。

カミヤシロ さん | 愛知県名古屋市 | 不明

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このディスクの再生は相当に難しいと思われ...

投稿日:2008/02/02 (土)

このディスクの再生は相当に難しいと思われる。が、グレードの高い装置でしっかりと再生してやれば、実にナチュラルな音楽性豊かな録音であることが分かる。オーディオマニアからすれば、鮮やかさに欠けるというように聴こえるという批判もありうるとは思うが、それは、生演奏をほとんど聴いていない人に多い批判であろと思われる。きちんと全ての音が再生される装置で聴くということが前提になるが、このディスクの音、そして、音楽はとてもすばらしい。何度聴いても飽きない名演奏であると思う。

しげぴ〜 さん | 千葉県 | 不明

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人物・団体紹介

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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