CD

French Suites: Gould

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SRCR9663
組み枚数
:
2
:
日本
オリジナル盤発売年
:
1987
フォーマット
:
CD

内容詳細

グールドの一連のバッハ録音の1つ。幾度聴いても感銘新たな演奏で、これはグールドのバッハのレコードに共通していることだが、楽譜を自由に扱いながら、生き生きとして感興溢れる音楽を紡ぎ出している。装飾音の扱いだけとっても、聴き手をこれだけ楽しませてくれる演奏は稀だろう。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ディスク   1

ディスク   2

総合評価

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本盤には、鬼才グールドが1970年代初め...

投稿日:2012/12/08 (土)

本盤には、鬼才グールドが1970年代初めにスタジオ録音したバッハのフランス組曲やフランス風序曲がおさめられているが、いかにもグールドならではの個性的な名演と高く評価したい。特に、フランス組曲は、比較的長い楽曲であるだけに、聴き手にいかに飽きさせずに聴かせるのかが必要となってくるが、グールドの演奏の場合は、次の楽想においてどのような解釈を施すのか、聴いていて常にワクワクさせてくれるという趣きがあり、長大さをいささかも聴き手に感じさせないという、いい意味での面白さ、そして斬新さが存在していると言える。もっとも、演奏の態様は個性的でありつつも、あくまでもバッハがスコアに記した音符を丁寧に紐解き、心を込めて弾くという基本的なスタイルがベースになっており、そのベースの上に、いわゆる「グールド節」とも称されるグールドならではの超個性的な解釈が施されていると言えるところだ。そしてその心の込め方が尋常ならざる域に達していることもあり、随所にグールドの歌声が聴かれるのは、ゴルトベルク変奏曲をはじめとしたグールドによるバッハのピアノ曲演奏の特色とも言えるだろう。こうしたスタイルの演奏は、聴きようによっては、聴き手にあざとさを感じさせる危険性もないわけではないが、グールドのバッハのピアノ曲の演奏の場合はそのようなことはなく、超個性的でありつつも豊かな芸術性をいささかも失っていないのが素晴らしいと言える。これは、グールドが前述のように緻密なスコア・リーディングに基づいてバッハのピアノ曲の本質をしっかりと鷲掴みにするとともに、深い愛着を有しているからに他ならないのではないかと考えている。グールドによるバッハのピアノ曲の演奏は、オーソドックスな演奏とは到底言い難い超個性的な演奏と言えるところであるが、多くのクラシック音楽ファンが、バッハのピアノ曲の演奏として第一に掲げるのがグールドの演奏とされているのが凄いと言えるところであり、様々なピアニストによるバッハのピアノ曲の演奏の中でも圧倒的な存在感を有していると言えるだろう。諸説はあると思うが、グールドの演奏によってバッハのピアノ曲の新たな魅力がより引き出されることになったということは言えるのではないだろうか。いずれにしても、本盤のフランス組曲やフランス風序曲の演奏は、グールドの類稀なる個性と芸術性が十二分に発揮された素晴らしい名演と高く評価したいと考える。音質については、他のバッハのピアノ曲がSACD化やBlu-spec-CD化される中で、リマスタリングが施される以上の高音質化がなされていなかったが、今般、ついに待望のSACD化が行われることにより、見違えるような良好な音質に生まれ変わった。音質の鮮明さ、音圧の凄さ、音場の幅広さなど、いずれをとっても一級品の仕上がりであり、グールドのピアノタッチが鮮明に再現されるのは、録音年代を考えると殆ど驚異的であるとさえ言える。いずれにしても、グールドによる素晴らしい名演をSACDによる高音質で味わうことができるのを大いに喜びたい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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グールドと言えば天才であり、その天才を理...

投稿日:2009/02/16 (月)

グールドと言えば天才であり、その天才を理解できる者もまた真に音楽を理解した素晴らしい聴き手であるというような風潮があるが、この演奏の何が最高なのか!楽器は違えどもレオンハルトの抑制の利いたチェンバロを聴けば、とてもこんな演奏は聴いていられない。ピアノで弾いてもチェンバロで弾いてもこんな空疎な演奏などできない。ましてこれを聴いて涙が止まらなくなるなどあり得ない。全然面白くも何ともないお粗末な演奏。

おんがくか さん | てんごく | 不明

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HMVレビューで知ったのですがこのフランス...

投稿日:2008/12/09 (火)

HMVレビューで知ったのですがこのフランス組曲第5,6番が1971年収録、残りの第1〜4番はピアノを替えて1972〜1973年収録との事で小生などには正直ピアノの交替には聴き分け出来なかったです。この組曲作品自体は比較的穏やかな内容でありながらグールドは一音一音容赦なく時にはいつもの低音敲きをまじえ押し進めています。例えば比較的ポピュラーな第5番のサラバンドも通俗的安易さ?に走らずグールド節を立体的にやヽ屈託ありげに展開しております。グールドのバッハを聴く前提なれば最高の盤となりましょう。

一人のクラシックオールドファン さん | 芦屋 | 不明

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人物・団体紹介

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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