CD 輸入盤

ハイドン:『ネルソン・ミサ』、マーラー:亡き子を偲ぶ歌 ケルテス&イスラエル・フィル、ポップ、岡村喬生、フォレスター、他(1973、71)

ハイドン(1732-1809)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
HEL029652
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Israel
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ケルテスの貴重な遺産
ハイドンの『ネルソン・ミサ』
事故死直前の演奏会ライヴ


ハンガリー出身の名指揮者イシュトヴァン・ケルテス[1929-1973]が、イスラエル・フィルを指揮して、ハイドンとマーラーの声楽曲を演奏したライヴ録音は、いずれもこれまで正規のディスコグラフィにはなかったレパートリーだけにファンには見逃せない内容。
 1973年4月16日、ケルテスはイスラエル・フィルに客演した際に、テルアビブの海岸での海水浴中に事故で世を去りますが、ハイドンの『ネルソン・ミサ』はまさにその直前、1973年4月のライヴで、ソプラノとメゾ・ソプラノ、バス歌手の3人はケルテスと一緒に海水浴に出かけていたメンバーでもあります。
 ひとり沖に出たために高波にさらわれ溺れてしまったケルテス、激しい波に溺れかけながらも自力で浜にたどり着いて病院に運ばれた岡村喬生[1931- ]、そして浜で彼らを待っていた女性歌手、ルチア・ポップ[199-1993]とイルゼ・グラマツキー[1939- ]がおこなった直前の公演がこのライヴ録音で聴ける『ネルソン・ミサ』なのです。
 3人のソリストはケルテスが当時ケルンで懇意にしていた歌手達で、そのためイスラエルでの公演にも同行したというもので、公演の合間に4人で楽しんだ海水浴での悲劇だったということです。
 カップリングは、伝説のコントラルト、モーリーン・フォレスターをソリストに迎えたマーラーの『亡き子を偲ぶ歌』。フォレスターは、「マーラーの直弟子」ワルター仕込みのマーラー歌いとしても有名な存在。
 すべてイスラエル・フィルの正規アーカイヴより、あらたにデジタル・リマスタリングを施した音源を使用しています。(HMV)

【収録情報】
・ハイドン:ミサ曲第9番ニ短調 Hob.XXII-11『不安な時代のミサ(ネルソン・ミサ)』
 ルチア・ポップ(ソプラノ)
 イルゼ・グラマツキー(メゾ・ソプラノ)
 ミーシャ・ライツィン(テノール)
 岡村喬生(バス)
 テルアビブ・フィルハーモニー合唱団
 録音時期:1973年4月
 録音場所:テルアビブ、マン・オーディトリアム
 録音方式:モノラル(ライヴ)

・マーラー:亡き子を偲ぶ歌
 モーリン・フォレスター(アルト)
 録音時期:1971年4月
 録音場所:テルアビブ、マン・オーディトリアム
 録音方式:モノラル(ライヴ)

 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
 イシュトヴァン・ケルテス(指揮)

ユーザーレビュー

総合評価

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 Pianistさんのレビューは完璧です。完全...

投稿日:2012/04/05 (木)

 Pianistさんのレビューは完璧です。完全に同意です。  録音状況にもよるのでしょうが,大味な解釈,大味な演奏,と感じます。でも,それが欠点に感じられず,文字通り“大きな”解釈,“大きな”演奏と感じられます。  Pianistさんにあれだけ書かれてしまっては,もはや付け足すことなど何もありません。見事なレビュー!

masato さん | 新潟県 | 不明

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岡村喬生の著書「ヒゲのオタマジャクシ」を...

投稿日:2012/04/05 (木)

岡村喬生の著書「ヒゲのオタマジャクシ」を読み、また同時期のFMでケルテスの死について語っているのを聞いた記憶があるが、その時の「ネルソン・ミサ」が聴けるとは… イスラエルフィルとこの曲を12回上演する計画で、四回の公演を終えただけでケルテスは事故死、CDのブックレットにも正確な収録日は記されていないが、文字通りケルテスの白鳥の歌となった記録である。CDとしての条件をまず見るなら、ステレオ録音ではあるが万全な状態ではなく、テープの保存にも問題があったのか、1973年という時代を考え合わせるならそれほどのHi-Fiとはいえない。しかしよくありがちなことに、この非Hi-Fiのオーバーレベル的な録音が却って演奏のパワフルさを強調していて、なんとも凄まじい迫力となって聴こえてくる。そうした(ちょっと特殊な)条件を踏まえてだが、音楽はドラマティックでパッションに満ちた演奏で、まだオーセンティック云々の議論の起こるはるか以前のことで、声楽陣もオペラ的な濃厚な表情・ヴィブラートが残ってはいるが、それでもコーラスの懸命な歌いぶりは感動的だし、ひと昔前の(安定感のある)腰の座った前古典音楽の演奏スタイルが聴ける。最後の拍手は「あわてて」のフェイドアウトがちょっと残念。カップリングのマーラーも濃厚な雰囲気で聴ける。今は亡きポップのコロラトゥラも見事だが、絶頂期の岡村喬生の豊満しかし着実な歌いっぷりは見事。今日ではもはや通用しない言い方かもしれないが、所謂「日本人離れのした」スケールの大きさがある。無理なことかもしれないが、ケルテスの死とあまり隣り合わせの予備知識をもって聴かない方がよいのでは…という気もする。こちらは事情やこの録音の意味合いを知った上で聴くしかなかったが、大戦中のフルトヴェングラーのように歴史的背景と演奏がその内容に関わりを持ち、世相が演奏に少なからぬ影響を与えることが(仮に)あっても、このケルテスの場合は、ここに聴ける演奏にあたっては「近々起こり得る悲劇」など考えもしなかったのだから。演奏評価としては「歴史的・記録的価値」以上のものはあるが、ネルソン・ミサを聴く時に薦めたいディスクとは言えない…と感じたので星四つ。

Pianist さん | 不明 | 不明

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ハイドン(1732-1809)

ハイドンは1732年に生まれ、1809年に亡くなっています。その77年の生涯は、29歳から58歳までを過ごした30年に及ぶエステルハージ時代を中心に、それ以前とそれ以降の3つの時期に分けて考えることができます。「エステルハージ以前」の28年間は、幼少期の声楽やさまざまな楽器演奏の修行、青年期に入ってからの作曲の勉強に

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