ドヴォルザーク(1841-1904)

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CD 輸入盤

ドヴォルザーク:レクィエム、ロッシーニ:スターバト・マーテル ケルテス&ロンドン響、ローレンガー、パヴァロッティ、他(2CD)

ドヴォルザーク(1841-1904)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4804850
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Australia
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ドヴォルザーク:レクィエム、ロッシーニ:スターバト・マーテル(2CD)
ケルテス&ロンドン交響楽団


宗教音楽にも素晴らしい演奏を聴かせていたケルテスによるドヴォルザークのレクィエムと、ロッシーニ:スターバト・マーテルという興味深い組み合わせの2枚組アルバム。

【ドヴォルザーク:レクィエム】
ドヴォルザークの宗教音楽の素晴らしさを伝える傑作とされるのが円熟期に書かれた『レクィエム』です。この作品は、バーミンガム音楽祭の委嘱により作曲されたもので、1891年にドヴォルザーク自身の指揮によってバーミンガムで初演されています。
 『レクィエム』は演奏時間90分を超える巨大な作品ですが、素朴な情感を漂わせた美しい旋律に彩られる場面が多いため、長さの割には親しみやすく、敬虔なカトリック信者でもあったドヴォルザークが込めた深い祈りの美しさから、神への畏敬を示す荘厳で激しい音楽まで広大な表現レンジを持った音楽が味わえます。バッハのロ短調ミサからの引用によって曲が開始されるのも興味深いところです。
 ケルテスの演奏は昔から有名なもので、作品を委嘱し初演したゆかりの英国での演奏はとしても貴重な存在。最近、ヤルヴィ&ロンドン・フィルによる快速盤も出ましたが。気持ちのこもった美しさではやはりケルテス盤が印象深い仕上がりです。  この作品はまた、オーケストラ・パートが大活躍することでも知られているので、交響曲と管弦楽曲を多数録音して気を吐いていたケルテス&ロンドン響には最適で、彼らの意欲的なアプローチが生かされる場面が多いのもポイントです。一方、多彩な表現が求められた結果、技術的に難しいとされる合唱パートについても、アンブロジアン・シンガーズ「合唱王国イギリス」の名に恥じない豊かな表現力で、美しい声を聴かせています。

【ロッシーニ:スターバト・マーテル】
有名なスペイン・ワイン「シャトー・マルゴー」のオーナーで銀行家でもあった友人のアグアドとスペインを旅行している際に、彼からマドリードのヴァレーラ評議員のために書いてくれるよう依頼された作品で、プライヴェートな演奏と楽譜の門外不出を条件にヴァレーラに献呈されています。初演は1833年にマドリードの礼拝堂でおこなわれていますが、これが実は問題のあるヴァージョンでした。
 ロッシーニは『スターバト・マーテル』を12曲から成る作品と構想していましたが、第1・5・6・7・8・9曲の6曲を作曲した段階で腰痛が悪化して作曲ができなくなってしまい、プライヴェートな作品ということもあり、残りの6曲については、友人のボローニャの作曲家ジョヴァンニ・タドリーニに作曲を依頼したのです。もちろん、ヴァレーラに献呈する際にはロッシーニの名前でしたが、出版も公開演奏もされないはずの作品だったので、問題ないと考えていたのでした。
 ところがヴァレーラが5年後に亡くなった際、遺産の相続者がパリの出版社「アントワーヌ・オラニエ」に楽譜を売却してしまい、出版する運びとなってしまったため、慌てたロッシーニは法的な手段に訴えてこれをなんとか阻止し、楽譜を取り戻すことに成功します。
 そして、タドリーニに依頼した曲を、自身で作曲して入れ替え、正式なヴァージョンを完成します。といっても、新たに完成されたヴァージョンは2曲減った10曲で構成されたもので、ロッシーニは既存の6曲に新しい第2・3・4・10曲を追加して、すべて自身の作曲による『スターバト・マーテル』を完成してパリで初演、大きな喝采をもって迎えられることになります。最初の共作版初演から9年後のことでした。
 こうした背景を持つロッシーニの『スターバト・マーテル』ですが、音楽そのものは非常に美しいもので、少々劇場的な要素も加味された独特の変化に富んだ音楽スタイルが、さまざまな作曲家によって創り上げられてきた『スターバト・マーテル』の歴史に新たな魅力を刻み込むかのようです。
 ピラール・ローレンガー、イヴォンヌ・ミントン、ルチアーノ・パヴァロッティ、ハンス・ゾーティンという豪華キャストでの演奏です。(HMV)

【収録情報】
・ドヴォルザーク:レクィエム ロ短調 Op.89
 ピラール・ローレンガー(ソプラノ)
 エルジェーベト・コムロッシー(アルト)
 ロベルト・イロシュファルヴィ(テノール)
 トム・クラウセ(バリトン)
 アンブロジアン・シンガーズ

・ロッシーニ:スターバト・マーテル
 ピラール・ローレンガー(ソプラノ)
 イヴォンヌ・ミントン(メゾ・ソプラノ)
 ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール)
 ハンス・ゾーティン(バス)
 ロンドン・シンフォニー・コーラス

 ロンドン交響楽団
 イシュトヴァン・ケルテス(指揮)

 録音時期:1968年(ドヴォルザーク)、1971年(ロッシーニ)
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Requiem aeternam
  • 02. Graduale
  • 03. Dies irae
  • 04. Tuba mirum
  • 05. Quid sum miser
  • 06. Recordare, Jesu pie
  • 07. Confutatis maledictis
  • 08. Lacrimosa
  • 09. Offertorium (Domine, Jesu Christe)
  • 10. Hostias

ディスク   2

  • 01. Sanctus
  • 02. Pie Jesu
  • 03. Agnus Dei
  • 04. Stabat Mater dolorosa
  • 05. Cujus animam gementem
  • 06. Quis est homo qui non fleret
  • 07. Pro peccatis suae gentis
  • 08. Eja Mater fons amoris
  • 09. Sancta Mater istud agas
  • 10. Fac ut portem Christi mortem
  • 11. Inflammatus et accensus
  • 12. Quando corpus morietur
  • 13. Amen

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