シューマン、ロベルト(1810-1856)

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CD

子供の情景、クライスレリアーナ、ピアノ・ソナタ第2番、暁の歌、他 メジューエワ(2CD)

シューマン、ロベルト(1810-1856)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
WAKA4151
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

このシューマンの世界はもはや「文学的」ではない。
まさに「詩」である!


『ショパン:ノクターン集』が2010年度レコード・アカデミー賞(器楽曲部門)を受賞するなど、大活躍を続けるイリーナ・メジューエワがシューマン・イヤー(2010年)に行った録音の登場です。傑作として名高い『クライスレリアーナ』のほか、『アラベスク』、『子供の情景』、ピアノ・ソナタ第2番、『ノヴェレッテ』(2曲)、晩年の名作『3つの幻想小曲集』と『暁の歌』を収録した二枚組(『アラベスク』と『子供の情景』はDENON盤以来の再録音)。
 一般的に扱いにくいと言われるシューマンの音楽ですが、メジューエワの手にかかると、すべてが過不足なく自然に表現されるのが素晴らしいところ。シューマン独特の幻想や憧憬、苦悩、恍惚、狂気といった複雑に錯綜した要素を、かくあるべきものとして再創造してゆくさまは圧巻です。ニュアンスに富んだ細部の表現ひとつひとつが鮮やかな情景を喚起しながら、全体として大きなストーリーを感じさせる点で比類がありません。

「…メジューエワはいくつもの語り口を使いわけながら、シューマンが愛したドイツ・ロマン派の作家さながらにメルヘンを繰り広げていく。このシューマンの世界はもはや『文学的』ではない。まさに『詩』である。」國重游/ライナーノートより(若林工房)

【収録情報】
CD1
シューマン:
・アラベスク 作品18
・子供の情景 作品15
・クライスレリアーナ 作品16
CD2
・ノヴェレッテ ヘ長調 作品21-1
・ノヴェレッテ 嬰へ短調 作品21-8
・ピアノ・ソナタ第2番ト短調 作品22
・ミニョン(『子供のためのアルバム』作品68より)
・3つの幻想小曲集 作品111
・暁の歌 作品133

 イリーナ・メジューエワ(ピアノ)

 録音時期: 2010年6月、11月、12月
 録音場所:富山県魚津市、新川文化ホール
 録音方式:Digital録音(セッション)

ユーザーレビュー

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このCDが手元に届いて2日後に今回の大震...

投稿日:2011/03/27 (日)

このCDが手元に届いて2日後に今回の大震災が起こりました。大震災発生後、テレビで次々に映し出される余りにも悲惨なありさまを目にして、音楽を聴くにならず、2週間が経った昨日やっとこのCDの「子供の情景」と、同時発売になったシューベルトのソナタ18番を聴きました。 メジューエワの「子供の情景」は10年ぶりの再録音ですが、前録音も私にとってはケンプやピルスのそれと並んで大切なCDでした。私の場合、良し悪しは別にして第1曲の「見知らぬ国より」で好き好きが決まってしまいます。無垢な少年又は少女が、住み慣れた故郷を後にして、「見知らぬ土地」に移り住んでいく行程で抱く見知らぬ土地への「憧憬と不安」が交差する子供なりの複雑な心情が淡く感じ取れるかどうか?今回のメジューエワの演奏は、こういった心情がよく感じられる。もっとも前録音と比べて、基本的にテンポは少し早くなっているものの、敢えてドイツロマン派を意識し過ぎることなく、古典派からの継承性・連続性を大切した新しい時代を切り開く最高の演奏ではないだろうか。

セロ さん | 奈良県 | 不明

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昨年、ショパンの数々の名演を成し遂げたメ...

投稿日:2011/03/12 (土)

昨年、ショパンの数々の名演を成し遂げたメジューエワであるが、本盤は、それとほぼ同時期にスタジオ録音されたシューマンの主要作品がおさめられている。いずれも素晴らしい名演と高く評価したい。シューマンのピアノ曲の演奏に際しては、スコアに記された音符を追うだけでは不十分であり、その背後にある心象風景やファンタジーの世界を巧く表現しないと、ひどく退屈で理屈っぽい演奏に陥る危険性が高く、とても一筋縄ではいかない。メジューエワは、ショパンの名演で行ったアプローチと同様に、一音一音を蔑ろにせず、旋律線を明瞭にくっきりと描き出すことにつとめている。それ故に、音楽全体の造型は、女流ピアニスト離れした堅固なものとなっている。また、子供の情景の第6曲「一大事」やクライレスリアーナの冒頭、ノヴェレッテヘ長調などにおける強靭な打鍵は圧巻の迫力を誇っていると言える。それでいて、音楽は淀みなく流れるとともに、細部に至るまでニュアンスが豊か。総体として、気品の高い馥郁たる演奏に仕上がっているのが素晴らしい。シューマンの音楽の命であるファンタジーの飛翔や憧憬、苦悩なども巧みに演出しており、演奏内容の彫の深さにおいてもいささかの不足はない。とりわけ、最晩年の傑作である暁の歌における、シューマンの絶望感に苛まれた心の病巣を鋭く抉り出した奥行きのある演奏には凄みさえ感じさせる。ライナー・ノーツにおいて、國重氏が、本盤のメジューエワの演奏を指して、「シューマンの世界はもはや文学的ではない。まさに詩である。」と記されておられるが、これは誠に当を得た至言と言えるだろう。録音も、メジューエワのピアノタッチが鮮明に再現されており、申し分のない音質となっている。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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シューマン、ロベルト(1810-1856)

ロベルト・シューマン(Robert Alexander Schumann)は、 1810年6月8日にドイツのツヴィッカウに生まれました。5人兄弟の末っ子で、出版業者で著作もあったという父親のもとで早くから音楽や文学に親しみ、作曲や詩作に豊かな才能を示したといいます。  ロベルト16才の年にその父親が亡くなり、安定した生活を願う母親の希望で法学を選択、1828年にライプツィヒ大学に入学しますが、音

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