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Review List of 森林浴 

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  • 3 people agree with this review
     2010/05/16

    ショスタコVC1番をムローヴァ、ハーンと聴くにつれ、女流奏者にこの曲は身体機能的に根本的に不向きではないかと考えさせられる。作曲者による社会的動機を度外視して、純音楽的に考えてみても、このような弓の圧力ではオーケストラ符のヴォリュームそのものに太刀打ちできない(幸いヤノフスキ=オスロPOが軽調な音色なので、何とか均衡しているが)。特にハーンの音色、フレーズの起点終点の扱いは、バッハのパルティータのレシピから脱却できておらず、曲の性格との間に大きな解離を感じさせる。戦後の米国育ちには無理な事かも知れない。これを聴いた後で、先ごろ出たオイストラトフ=ムラヴィンスキーの1956年ウイーンムジークフェラインザールライヴを一聴される事を薦める。良い楽器とボーイングの精度のみでショスタコを奏すべからずと、彼ら初演者たちが怒っている。

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  • 3 people agree with this review
     2010/05/16

    初演者の演奏とは、単なる歴史的記念や祝賀の記録にとどまる事が多いが、これは別格。解説にはムラヴィンスキー=LPOの初のウイーン遠征時の記録とあるが、ムジークフェラインザールでの晩年の記録に勝るとも劣らぬ、繊細かつダイナミックな演奏に舌を巻く。そもそも40歳代のオイストラトフとと聞いて、まず、期待した技巧に裏打ちされた想定どおりのダイナミズム、細部の丁寧な扱い、LPOに全く音負けしない貫禄の表現がそのまま収録されており、この組み合わせのショスタコVCを聴いてしまうと、ハーン、ムローヴァ、バティアシビリと聴いた(偶然全員女流なのだが)ステレオ録音の昨今の記録の不毛具合に溜息が出てしまう。モノラルによるLPOの金管高音域の若干の音割れはあるが、それを払って余りあるムラヴィンスキーの精緻な伴奏だし、マイク位置はオイストラトフをしっかり捕らえてあり、ソロの音質はいつものオイストラトフの太さが伝わってくる。ブラームスVC=オイスト+クレンペラー、そしてショスタコVC=オイスト+ムラヴィンは不動の名演でしょう。

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     2010/04/10

    技巧とバランス、フレーズの起承転結の丁寧な扱い、云々、これらの技術点は今まで聴いた中では最高ランク。あとは、解釈論上の好みの問題でしょう。例えるなら、ムラヴィンスキーとスヴェトラーノフ、コンドラシン、どれが好き?ってな話でしょう。初めてラフ3聴くに最適と思います。

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     2009/12/26

    チャイコ4,5,6番はムラヴィンスキー=LPOとマルケヴィッチ=LSOの東西横綱で充分とまで思っていた。が、このマルケヴィッチ晩年のN響との演奏は、張出横綱級。メトロノーム顔負けの、あの右手の厳格な拍打ちとテンポコントロール、床が振動する重いアタッカ、起点終点の明晰さ、弱音の逆コントラスト、どこをとっても彼の中年期の解釈を更に純化させた強烈な説得力をもって鳴り渡る。デュトワ着任前の反応鈍麻なN響に、短期間のリハーサルでここまで叩き込むのはさぞ苦労したであろうと思うが、聴後の満足感、納得感は充分。「自分は6番のスコアをこのように解釈し、こう鳴らすだ!」というマルケヴィッチの、ど真ん中の直球勝負の記録である。展覧会もまた、主張明瞭、楽想に直結しているであろう骨格が露出、これまたチェリビダッケと土俵を分けるが、絵画の描写に即したテンポ配分という点では、マルケヴィッチの上手投げ勝ちというところ。終曲でパーカッションへの、左手を炸裂させたキューは忘れられぬ。

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     2009/11/25

    LP盤から聴いているが、名人揃いの楽団が、親分に炊きつけられて燃焼させられている印象は今も変わらず。学生時代は、この演奏に乗りに乗ったものだが、今ではマルケヴィッチ=ラムルー管の骨太の構成美に軍配を揚げる。

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     2009/11/23

    ワインガルトナー、フルヴェン、トスカニーニ、〜ジュリーニ等等、20世紀の指揮者盤に浸りつくしたリスナーへの強烈な差し水。この全集を聴くことで、前者たちの味わいもまた深まるというもの。

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     2009/11/20

    小娘を思う存分暴れさせておきながら、オケも合わせた全体を掌中に収めきる壮年期のチェリビダッケに脱帽。椅子に座る晩年では、同じデュプレを相手にしても、こうはいくまい。

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  • 4 people agree with this review
     2009/11/01

    この5番といい、展覧会の絵といい、終曲の最後の一音の扱いが、この指揮者に限って、録音毎に変わる。展覧会などは、ベルリンフィルハーモニーでのMPOの遠征時のものと、ガスタイグでのEMI録音、LSO来日公演などでは彼のホール残響へ適応のせいか、全く別物。5番もSROの旧録音、ガスタイグでのEMI,そしてこの東京公演と、変貌する。個人的には、この東京公演の終音はアタッカがもう少し欲しかった。チェリビダッケらしい最後の一音で総崩れ。逆に朝比奈は、最後の一音で納得させる。

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     2009/10/24

    4,5,6番はムラヴィンスキー=LPOとマルケヴィッチ=LSOの東西横綱で充分とまで思っていた。が、このマルケヴィッチ晩年のN響との演奏は、張出横綱級。メトロノーム顔負けの、あの右手の厳格な拍打ちとテンポコントロール、床が振動する重いアタッカ、起点終点の明晰さ、弱音の逆コントラスト、どこをとっても彼の中年期の解釈を更に純化させた強烈な説得力をもって鳴り渡る。デュトワ着任前の反応鈍麻なN響に、短期間のリハーサルでここまで叩き込むのはさぞ苦労したであろうと思うが、聴後の満足感、納得感は充分。「自分は6番のスコアをこのように解釈し、こう鳴らすだ!」というマルケヴィッチの、ど真ん中の直球勝負の記録である。同日聴いた展覧会の絵もリリースして欲しいのだが。

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     2009/09/30

    4,5,6番の東の横綱はこれ。西の横綱はマルケヴィッチ=LSO。今のところこれで満腹、たぶんこれからも。

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