7人の方が、このレビューに｢共感｣しています。
　2012/02/27

おや？と思うほど、大名曲が入っていないかと思うと、スタンダードとは言えないような曲も含まれていますが、それらがまた楽しく聞けるものが少なくありません。Vol.1は初心者の入門用にも十分だったと思いますが、このVol.2はある程度聞き込んだマニアにとっても、興味深く聞けるものが多いと思います。こんなモノでもなければ、まず聴く機会は無かっただろう…という曲との出会いも嬉しいですね。録音の良さはVol.1同様。演奏の質も色々ですが、文句を言いたくなるようなレベルのものは私的には皆無（何せ1枚100円)。それどころか「これは名演！」と思えるいくつかの演奏を聴くだけでも購入価値は十分。そういう意味で十分に５つ星です。イギリスものは言うに及ばず、マーラーやショスタコーヴィチ、南米モノに至っては楽しさも極まる。指揮者の発見もVol.1同様に瞠目モノ。シモノフ、マッケラスなどのビッグネームはともかく、Vol.1で驚かされたハンドリーやシュミット、ここに登場したシップウェイなどの力量には正直たまげました。国際的名声とかジャーナリズムの取り上げ様とかが、いかにアテにならないものか…自戒とともに痛感させられています。