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Review List of 禅済 

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     2021/07/22

    昨年末、ある新聞の文化欄の記事の中で「稀代のメロディー・メーカー、ベートーヴェン」とあった。「おいおい記者さん、ベートーベンはメロディー・メーカーじゃないよ(ベートーヴェン命の方、ごめんなさい)。ルドルフ・フォルクマンなんて作曲家は知らないわなあ」と紙面にむかってチャチャを入れておいた。このフォルクマンこそ稀代のメロディー・メーカーだ。この4枚組に収められている8曲はいずれも素晴らしい。どうしたらこんなに次々とメロディーが浮かんでくるのだろう。試しにピアノ三重奏曲作品3を聴いてみるとよい。出だしから魅了されること請け合い。この4枚組を入手するのが一番だが、1枚ずつなら短調の弦楽四重奏曲第1番と第4番、第2番と第5番もよさそうだ。

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     2021/07/22

    今から40年ほど前、音楽評論家からの評価が高かったフルニエ=バックハウスのLPを聴いたが、正直ピンとこなかった。その後CDでも聴いてみたが、やっぱり同じでブラームスのチェロソナタは私の中でお蔵入りしてしまった。また何年かが経ってこのディスクを買ってみた。理由は国内盤で1000円以下と安かったから。また失望してもさほど損はしないとの不純な動機だった。結果、この曲に対するイメージが一変した。クラインのチェロはよく歌う、とにかく歌う。これほど心地よく聴けるなんて、この2曲に初めて引き付けられた。その後別の演奏者4人のCDを聴いたが、いつの間にかクライン盤に戻ってしまう。決定盤とは言わないが、ブラームスらしいブラームスに疲れた時、このディスクを聴くといいかもしれない。

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     2021/07/21

    ムツィオは偉大な歌手だ。1936年に亡くなっているので若い世代で御存知の方は多くないかもしれない。豊潤で美しい声、ドラマティックな役だけでなく抒情的な歌もこなせる稀有な存在。現代でもこれほどのソプラノはいないだろう。この録音は古いとはいえ1935年なので聴きやすい方、というより聴き進むうちに音質のことなど気にならなくなる。以前はROMOPHONEで1910年代後半から1935年までの録音がCD5枚分出ていたし、1932年サンフランシスコ歌劇場これら落しコンサートでのトスカの第1幕(録音状態は良くない)というのもあったが、現役盤が少なくなっているのは寂しいかぎりだ。オペラ歌手、とりわけソプラノが好きな人は一刻も早く入手されるとよい。廃盤になる前に。

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     2021/07/21

    フックスの作品の中では全5曲からなるセレナードが一番知られているらしい。たしかにフックスらしい美しいメロディーに溢れている。古き良き頃を思い出すようだ。理屈無しに自然な気持ちで聴くといい。第3番〜第5番を収録したカタログNo8.572607と併せて聴かれるとよい。

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     2021/07/21

    メロディー・メーカー、ロベルト・フックス。彼の曲はいずれも美しく歌心に溢れている。このディスクではピアノ三重奏曲が出色。物憂げな表情で始まる第1楽章、穏やかにヴァイオリンが歌う第2楽章、軽やかな中にほのかに愁いを感じる第3楽章と第4楽章、一度耳にしたら忘れられなくなる曲だ。フックス、もっと注目されていい作曲家だ。

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     2021/07/21

    「いかにもNAXOS」という好企画盤。名前も聞いたことのない作曲家ばかりだが、明るく歌う曲、郷愁を誘う曲、情熱的な曲等クラリネットの魅力にあふれている。このアルバムを買わなければ一生出会えなかっただろう。まさに宝箱だ。

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     2021/07/21

    日本でのマーラー・ブームの火付け役になった演奏。LPは発売前から(たしか「ワルター最後の録音」と)話題になり、私も発売を待ちかねて「これはディスプレイ用だから」と渋る店員から奪うようにして持ち帰った(もちろん代金は支払ってます)。演奏は今更言うまでもないが、ワルターらしい柔らかく芳醇な歌に満ちており、高齢のワルターが青春の喜びと苦悩をこんなに表現できるのかと思ったものだ。LPは第3楽章の途中でレコード盤を引っくり返さなければならなく、途中で音楽の流れが中断されるのが不満だったが、CDでは勿論その心配はない。十数種の録音を聴いたが最後はワルターに戻ってしまう。

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     2021/07/20

    CDの帯に「小さな曲の中に限りない愛を込めて」とあるが、いわゆるセールストークではなくて、正真正銘その通りだ。演奏時間1〜2分から数分の曲が殆どだが、その中に限りない愛かどうかは別として美しいメロディーがいっぱい詰まっている。1曲目の子守歌から優しさに包まれてとても心地いい。就寝前にピアノ小品集を聴くことを日課にしているが、1週間に1回ほどの割合でこれをかける。穏やかな気持ちで安眠できること請け合い。それにしても、このようなアルバムをリリースしてくれるGRAND PIANOさん、なかなか粋じゃないか。

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     2021/07/20

    愁いを帯びたメロディーで始まる第1番と穏やかな気分で開始される第2番、特に第1番はシューマンに匹敵する秀作だ。せかせかした日常を離れてこのディスクを聴いていると、ゆったりしすぎて時間がたつのも忘れてしまう。これにおいしいコーヒーとケーキがあれば言うことはない。午後の極上のひと時をという方、是非この一枚を御手許に。

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     2021/07/20

    女性作曲家の中で一番好きなのがファラン。彼女の最高傑作だと思うのはフルート三重奏曲作品45だが、ここに収録されている三曲もなかなか魅力的だ。古典的な様式の中にロマンの香りが漂う。古典的様式ゆえに没後あっという間に忘れ去られたというが、こうして復権してきたのは嬉しい限りだ。近年はコンサートでも取り上げられるようになってきた。管楽器が加わった室内楽が好きな方、このディスクも必聴です。

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     2021/07/20

    CPOで続々リリースされるまでペヤチェヴィチという作曲家は知らなかった。ピアニスト西井葉子さんがペヤチェヴィチの普及啓発に努めておられると知ったのも最近のこと。何故これほどの作曲家が埋もれていたのだろう。この2枚組アルバム。どの曲も美しいが、やはりピアノ四重奏曲。流麗に歌う弦にピアノが寄り添う。商品説明にあるように傑作だ。ペヤチェヴィチには知られていない作品がまだまだ眠っているらしい。CPOでのリリースは6枚で区切りらしいが、今後もどこかのレーベルでリリースされるのを期待している。

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     2021/07/20

    ルイーズ・ファランクと並んで私が好きな女性作曲家ペヤチェヴィチ。CPOから6枚のアルバムがリリースされているが、まずはこのピアノ三重奏曲。ヴァイオリンが夢見るようなメロディーを奏でる冒頭からペヤチェヴィチの世界に引き込まれる。メンデルスゾーンやアレンスキーと比べても聴き劣りしない。チェロソナタも構成のしっかりしたいい曲だ。入手困難になる前に是非御手許に揃えられたい。

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     2021/07/19

    5演目ともレーザー・ディスクでリリースされたときに買った。中でもベストセラー絵本で親しまれている「怪獣たちのいるところ」が特に素晴らしい。歌唱が殆ど叫び声のような(別室にいた妻が何事かととんできた)ものなので、大人だけでなく子供も楽しめる。原作者センダックの舞台美術も優れている。苦虫をかみつぶしている人も思わずニッコリしそう。

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     2021/07/19

    これは文句なしに素晴らしい。まず、舞台が美しい。妖精たちが活躍する幻想的な世界にぴったりだ。オベロンのボウマン、タイタニアのコトルバシュ他歌手たちも粒ぞろいだ。二組の恋人たちの一人ヘレナ役で、若き日のフェリシティ・ロットが出ているのも見逃せない。ブリテンの音楽を余すところなく引き出しているハイティンクの指揮も特筆もの。

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     2021/07/19

    シェッツより上手いテノールはいくらでもいるだろうし、歌唱も古いタイプのようだが、彼の歌う水車屋の娘には不思議な魅力がある。無心というか無邪気(能天気とまでは言い過ぎだが)というか、フィッシャー=ディスカウのが大人の世界に足を踏み入れつつある青年なら、こちらは世の中のことはまだ何も知らない無垢な少年のようだ。それだけに希望で始まり、悲嘆、絶望、そして小川の子守歌で終わる物語が心に迫ってくる。1945年の録音だが、音質良好。

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