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Review List of saitaman 

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  • 12 people agree with this review
     2018/06/24

    当時のロシアのピアニストらしく、力強いタッチで説得力のある演奏を展開。録音はばらつきが大きく、音の悪いものも結構ある。バッハは全体的に安定した演奏で、特に「フーガの技法」はもの凄い。今にいたるまで、この曲のベスト演奏のひとつと断言してよい。CD17のチャイコフスキーの「グランドソナタ」の迫力も素晴らしい。ショスタコービッチの24の前奏曲とフーガは、この人の演奏がすべての規範といえるもので、個人的にはHyperionの3度目の録音が気に入っているのだが、ここに収められている最初と2回目の録音も捨てがたい。特に2度目の方は音もよく心技体のバランスの取れた時期のもので、3種の録音の中では一番いいかもしれない。CD26とCD27は作品自体があまり演奏されることのないもので、珍しい曲を聴く機会になった。ベートーヴェンのソナタは全曲が収められていて、解釈は流石と覆うものもあるものの、ライブ録音でミスタッチがあまりに多く、名演奏がたくさんある中であえてこれを選ぶ必要はないかな、と思った。

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     2018/04/29

    フランスの作曲家、ランドスキの多彩な作品を集めたBOX.ピアノ協奏曲、オーケストラ曲、オペラと、いろいろな演奏家の録音を集めてあるので、特定の演奏家のヴューに偏らず、この作曲家の遺した仕事をざっと聴くことができる。作風はフランスの後期ロマン派の系譜の延長をいくものでオネゲルとかとつながる感じがする。ただ、20世紀後半の作曲家なので現代的な味付けは当然ある。地味なBOXかもしれないが、こういう形でまとまって録音が出てくる機会が少ないアーティストであり、貴重なBOXであるとはいえる。

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  • 0 people agree with this review
     2018/04/29

    今や巨匠ピアニストの一人となっているシフの協奏曲と室内楽の録音をまとめたもの。シフというピアニストは、技術もさることながら、楽曲の理解が深く、説得力のある演奏をするし、聴きなれた曲であってもハッとさせられるところがある。また、特殊な解釈はせず、標準演奏から外れない範囲で王道をいくので、安心して聴ける。ハイティンク&シュターツカペレ・ドレスデンと組んだベートーヴェンの協奏曲は格調高く読みが深く非常に質が高い。地元ハンガリーのフィッシャー&ブタペスト祝祭管と組んだバルトークの協奏曲集はこの曲集の中ではトップクラスの演奏だろう。妻の塩川悠子らと組んだモーツァルトは気品と一体感がある。5枚目のVeressの曲集は録音自体が珍しい曲だが、拾い物だった。シューベルトとドボルザークも悪くない。

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     2018/04/29

    いくつか元々持っているのだが、このBOXはリマスタリングによって明らかに音質が向上している。これぞフィラデルフィアサウンドという緻密で美しい響きと、アメリカのオーケストラらしい管楽器のしっかりした力強さが細かいニュアンスまではっきりと伝わってくる。気恥ずかしくなるくらい真正面からシベリウスの音楽のロマン性と繊細さと美しさを前面に押し出してくるオーマンディの指揮に、ハイレベルなオーケストラがビンビン応えている。新旧2つの録音がある曲は、全体的には新録の方が完成度が高いものの、旧録音の方がよりエネルギッシュで劇的な演奏になっており、その点で甲乙つけがたい。感動を誘う素晴らしいシベリウスである。

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     2018/02/25

    これは素晴らしいBOXだ。戦争ソナタやピアノ協奏曲第3番のように他にも名演が多くある曲の演奏も素晴らしいが、それらメジャーな作品に比べると少し演奏頻度が下がる作品の方に新しい発見がいろいろあった。特に、内省的あるいは詩情的ともいうべき表現力に優れており、ともするとリズムと技巧と強烈さが目立ちがちな作品群に立体的な奥行きを引き出しており、引き込まれた。音質も良好。

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  • 5 people agree with this review
     2018/02/04

    持っているものがいくつもあったので迷ったが、結局買って全て聴き終えた。アシュケナージはDECCAの看板奏者であったので、鮮明な録音技術を誇ったDECCAのスタッフたちと二人三脚で丁寧に録音を重ねた記録でもあり、演奏も音質も大変優れたものになっている。そういう点で、この人はピアニストとして優秀なだけでなくレコード会社との組み合わせに恵まれたところもあるように思う。また、アシュケナージというピアニストの優れた点は、技術もさることながら、曲の解釈における徹底した中庸路線にあると、改めて思った。どの曲も、これがこの曲の標準的な解釈といえるような演奏からけっしてそれることはなく、スタンダードを求めるなら、これほど安心して聴けるピアニストはない。旧録音と新録音が両方ある曲もいくつもあるが、ピアニスト側よりむしろ指揮者やオーケストラとの組み合わせの方に違いや個性を感じる。だから例えば、ラフマニノフなどは新録も旧録もその差は優劣よりも違いであって、どちらがいいかは甲乙つけがたい。弾き振りのものもいくつもあって、そちらはやや立体感に欠けるような印象を受けるものもあるもの、のびのび自在にやっている感が強く出ている。

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  • 8 people agree with this review
     2018/01/21

    まず、抜群に音が良い。アマデウスSQ,ジュリアードSQ,東京SQ、ABQなど優れたセットはいくつも出ているが、このエマーソンSQの録音は、全曲がデジタル録音が安定期に入って以降のものであり、音質だけなら圧勝である。楽器もいいのだろう。こんな値段で粒ぞろいの音質でこれだけそろっていれば、それだけでまず推せる。演奏はスマートで非常に整っており、スキが無い。全部聴いたが、続けて聞き続けていると息が詰まってくる感じすらある。フランスものなどもうちょっと潤いが欲しい気がするし、ショスタコービッチも完璧ではあるのだがもう少し掘り下げられないかという感じはした。ベートーベンとドボルザークはかなり良い。

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     2018/01/03

    クリュイタンスの記念ボックス。元々持っているおのもあるが、リマスタリングによって音質が大きく改善している。さすがに1940年代の録音はよほどのファンでない限り勧められる音ではないが、モノラルといっても1950年代後半のものはかなり音質が良い。ベルリンフィルとのベートーヴェンの全集は今でも名演として名高いが、クリアな音質への改善によって、時代を超えて名演として再度推せるものになった。ベルリオーズやラベルといったフランスものは当然良い。ルーセルの交響曲も良い。また、ロシアものが意外とよく、ロシアの本場の指揮者の力強さとは少し違った洗練された魅力があった。なにしろ分量があるし、いくら音質が改善しているからといってモノラルが多いので万人向けといえるかどうかはわからないが、クリュイタンスが好きな人ならそうとっかえする意味のあるBOXである。

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     2017/12/21

    アックスは音色が美しい上に華やかな演奏をする。協奏曲は古楽器スタイル。チェロとバイオリンのソナタはヨーヨー・マとのコンビ。録音も良い。値段もお安く、お買い得のセットとなっている。

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     2017/12/20

    ブーレーズの自作自演、小澤&高橋&トロント響の武満、クラムの鯨の声、パーチの自作自演、ガッゼローニのフルートによるベリオなどの現代曲の演奏と、作品も演奏者もかなり個性的な録音が並んでいます。寄せ集めセットなのでRCA/SONYの20世紀の作品集という以外の共通項はありませんが、お安いし内容も多彩なので、20世紀作品が好きな人はまとめ買いのひとつとして聴いてみる価値があると思います。

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     2017/12/18

    録音状態の悪いものが多いです。Live会場にこっそりカセットテープ持ち込んで録ったのではないかというレベルのものもあります。演奏自体は悪くなく、ヒンデミットとかバルトークはかなり良かったです。ただ、録音状態を考えると、他人に薦めるのはどうかなあ、と思うセットでした。

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     2017/12/06

    素晴らしい。ベルリオーズはフランス人とはいえ、後期ロマン派の作曲家であり、その特徴をとてもよくとらえている。なんといっても歌手と合唱が素晴らしい。レクィエム、ファウスト、ロメジュリ、テ・デウム、キリストの幼時を、高い水準の演奏で安価にまとめて聴けるのがこのBOXのウリである。幻想交響曲も悪くないがそちらはたくさん録音があるのでこれに頼る必要はない。

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  • 4 people agree with this review
     2017/12/01

    ほとんど持っているが、BOXで買うと足りないのだけ買い足すよりお安いので買った。オリジナルの音源は古いが、リマスタリングのおかげでひと昔前のものより音がいい。スタンダードな演奏ではないかもしれないが、ちょっとした華やかさと味がある。たくさんあるショパンのCDの中にはこういうものがあってもいい、という個性を放っている。

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  • 2 people agree with this review
     2017/11/27

    ギーゼキングのドビッシーは昔から評判が高い。今回、お安いBOXが出たので、初めて聴いてみた。録音された年代を考えると、リマスタリングでずいぶんよくなっているのだろうが、それでも音が悪すぎる。ドビッシーのような音楽は音質はとても重要だと思う。少なくとも、私は、この音質ではどれだけ優れた演奏であってもドビッシーとして楽しむことはできなかった。また、解釈と技術に関しても、この当時では傑出したものであったことは想像できるものの、その後に登場したたくさんの名ピアニストたちがギーゼキングの演奏を参考にして自分の血肉にしてきたからなのだろうが、今や数多いドビッシーの録音と比べて特別なものだとはいえない。ひと昔前の名演として割り切るならいいだろう。

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  • 4 people agree with this review
     2017/11/18

    ロストロポーヴィチの旧EMIを含めたワーナーグループでの録音の集大成。時代を代表する名チェリストの演奏を堪能できる。盟友小澤征爾との共演による協奏曲、クレーメルらとの室内楽、バッハの無伴奏チェロ組曲と、素晴らしい演奏が目白押し。後半はソ連時代のモノラル録音が多くて、これは予想通り音が悪いし、Liveで雑音がひどかったりするが、演奏自体は凄いものがいくつもあり、その上珍しい曲も結構あって、意外に拾い物だった。

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