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micarosu さんのレビュー一覧 

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     2012/12/16

    テーマは「架空と現実、過去と未来を紡ぐ、幻想短編詩集」。
    自主制作時代の楽曲5曲と新曲2曲で構成されたアルバム。

    特にバンドの方向性を決めたという「桃色のキリン」は圧巻。

    哀愁漂うサウンドの中に、物語のような世界が広がる。
    言い換えれば絵本を聴いているような、そんな独特の雰囲気に浸ることができる。

    「桃色のキリン」をはじめ、一曲一曲の完成度が非常に高く、聴き進めることが楽しみになってくる。

    しかし、これだけ個性豊かな曲が入っているとバラバラな感じもするが、不思議なほど一体感があることに気づく。

    それは、芯の部分でピロカルピンというバンドの存在が揺らいでいないからだろう。

    確かな信念と自身。
    それがあるからこそ、過去の曲と今の曲を繋ぐというアルバムができたのだろう。

    ”まぼろし”をテーマにした7つの物語。
    どの物語を切り取っても、ピロカルピンの魅力が楽しめる一枚だ。

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     2012/12/09

    アルバム全体に漂う、夢の中のような浮遊感。

    物語性の高いカミナリグモの作品の中でも、これほど不思議な感覚にさせてくれたのは初めて。

    その一つの理由は、シンプルなアレンジで構成されていること。

    例えば「Stray Moon」。

    ギターのアルペジオとキーボードの音色を中心に置き、余計な音を入れていないため、凛とした空気感が楽曲全体に広がる。
    それは、寒い朝や月といった物語の場面を浮かび上がらせ、主人公の決意を静かに響かせる。

    音を足すような遊び心のあるアプローチが多かった彼らだけに、こういう音を引くことで楽曲の良さが際立った作品を出してくれたのはうれしい。

    またそれとは逆に、音を足すことで圧倒的な存在感を放っているのが、タイトル曲でもある「MY DROWSY COCKPIT」。

    眠ろうとする曲の始まりは静かに。
    そして、夢の中の募る想いが色々な音の重なりで表現され、サビの夢が覚める直前の決意で、最高の盛り上がりを見せる。

    今までより楽曲の良さが引き立つアレンジが印象的で、完成度を増したアルバム。
    一曲一曲だけでなく、アルバムを通して聴いたとき、その世界観と完成度がよりわかるだろう。

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     2012/12/02

    アルバム全体に影の感情が流れる一枚。

    でも、それは決してただ暗いだけのものではなく、そこにわずかな光が見える。

    その影の部分を特に象徴しているのが、一曲目の「魔法 feat. ちょまいよ」だ。

    君を失い生きていることに何度も背を向けている主人公。
    どうしようもない感情のまま生きていこうとする中に、自分の中でも理解できていない希望を信じようとしている。

    主人公の置かれた状況、感情描写は悲しいものでしかないが、そこに明日へ行こうとする見えない光と、それを包む力強く壮大なアレンジもあり、この悲しい世界がとても愛おしく感じる。

    その「魔法」で引き込まれた暗闇から、光を辿っていくようにアルバムは続いていく。

    といっても、曲調が極端に明るくなるようなことはなく、あくまで今を噛み締めるように、静かに静かに流れていく。

    そして、最後まで聴いたときに、今があることと明日が来ることの喜びを心に残してくれる。

    12編の光と影の物語。
    それは通して聴くことで、大きな意味を持つ。

    このアルバムは一曲一曲ではなく、アルバムとして、一曲も欠かすことなく聴いて欲しい。

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     2012/11/25

    待ちに待ったという言葉を、声を大にして言いたい。

    「GROWIN’ DAYS」から実に10年ぶり。
    活動再開後初のオリジナルアルバムが遂に届けられた。

    そのアルバムの印象を一言で表すと、”深い”。

    活動休止中にソロでそれぞれ活躍する中で得たもの。
    それを「Bluem of Youth」に持ち帰ることで、今までには出せなかったものが出せている感じがする。

    駆け抜けるようなロックナンバー「Samurai Drive」に始まり、「ハナウタメロディ」の色鮮やかで広がっていくピアノ、「楓」では消えていきそうな想いの中で、”願い”が確かな存在感を放つ。

    「ずっと好きだった」は詩に綴られたドラマに余韻を残し、「蛍」ではピアノとアコギの音色に別所さんの歌声が絶妙に絡み合う。

    「Step」が軽快なポップさを呼び込めば、「Baby monster」で骨太なロック、「跳ね馬ベイベー」ではライブの盛り上がりを想像させてくれる格好良いナンバーを披露。

    「星の涙」では切なさの中に微かな光を見せ、最後の「未来note」の壮大なピアノナンバーが全てを一つにまとめてくれる。

    アルバムという枠の中に持てる力を詰め込んだ一枚。
    彼らのこの10年の答えが、ここにある。

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     2012/11/20

    儚さがにじみ出た世界。
    それゆえ美しさを放つ世界。

    花が散る儚さと、その中に見せる美しさを君の存在と重ねた歌詞は愛おしく、それだけで聴くものの心を話さないが、それを包む近藤さんの温かい歌声に、古き良き昭和歌謡を髣髴とさせるきれいなメロディ。

    そこに壮大なストリングスが加わることで、美しい空気感を持った一曲になっている。

    カップリングの「無表情」では独特のクセのあるアップテンポナンバーを見せてくれ、アーティストとしての幅の広さを感じさせてくれる。

    一度聴けば、その魅力から離れられなくなる一枚です。

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     2012/11/11

    こんなに格好良かっただろうか?

    今までの楽曲も格好良い楽曲だったが、特に今作ではサウンドの面が洗練されたように思える。

    「難攻不落ガール」の詩の少林部にあわせたカンフー映画のようなサウンド、「サヨナラ絶望人生」のマイナスな気持ちの中に見つけた確かな気持ち、「その男、時空犯罪未遂容疑者につき」の戻れないときへの後ろめたさを示すような少し沈んだ空気感、「23:50」の最終電車に揺られる主人公の走り出したいような決意。

    アルバムの間に入る「カポプシリア(instrumental)」も効果的なアクセントとなり、一つ一つの物語が鮮明に映し出される。

    綴られた言葉だけでも共感を覚えてしまいそうなのに、そこに洗練されたサウンドまで加わってしまったら、はまらないわけにはいかない。

    空想委員会というバンドを知るには、必要十分な一枚ではないだろうか。

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     2012/11/05

    全体を通して漂う浮遊感。

    タイトルは「100年後」という未来を示しているが、その世界を自分自身で見ることは難しい。
    それゆえ「100年後」という言葉には、未来でありながらその中に”終わり”の雰囲気が含まれており、それが独特の浮遊感へ繋がる。

    サウンドの面では、ギターを主体としつつ、「夜の船」などではオルガンの音色が印象的に使われていて、一曲一曲で異なる世界観が表現されている。

    ただ、歌詞の面でアルバムタイトルの「100年後」というテーマに統一されているため、その世界観はアルバムを通すことで、一つの連なった世界観になるから面白い。

    「100年後」という未来に見せる終末感。
    それは、ただの希望や絶望ではない感情を見せてくれるだろう。

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     2012/10/28

    改めて感じたsacraの力。

    それは良い音楽を生み出す力、そしてそれを届ける力。

    その中で更に核となっているのが、”生きていく力”だ。

    「ネバエバ〜100万粒の涙〜」、「Everytime looking for life」のように直接的なメッセージもあれば、「真夜中の太陽」、「セツナストーリー」、「夢旅」のように寄り添ってくれるような曲。

    「monochro paradise」、「パノプティコン」では人の心の内側を映し出すような曲で攻めれば、「Everythnig’s gonna be all right」では民族調の音楽で、宴の場にいるような楽しい気持ちにさせる。

    生きていく中で必ずある喜怒哀楽。
    それが一つのアルバムの中で表現されていることで、苦しいことや寂しいことを受け止めながら、きっとある喜び、楽しみを信じることができる。

    活動休止を経て、自分達の音楽と向き合い、何をしていくべきかがはっきりしたからこそ生まれた音楽。
    sacraの歴史がまたここから始まる。

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     2012/10/21

    1stシングル「光をあつめて」では闇の中の希望を歌っていたが、その奥にソロとして何ができるかという自身の葛藤が見えた。

    2ndシングル「月食」ではそんな自身の葛藤をさらけ出すように、言葉に遠慮がなく、想いをそのまま綴った詩を叫ぶように歌い上げ、ソロだからこそできることの一つの方向性が見えた。

    その流れから繰り出されたアルバム「オオカミ青年」。

    景色が浮かぶような描写や生活観のある詩などはそのままに、全体を通して影の部分が見える作品になっている。

    そこには、今までであれば使わなかった表現が見られ、自分の影と正直に向き合うことで、嘘のない言葉を使えているように思える。

    その葛藤を表したかのような曲が、1曲目の「オオカミ青年」。

    心の中にいる嘘つきのオオカミと正直なヒツジ。
    どちらであるべきかを悩みつつ、どちらであるべきかではなく、自分の思うままにやればいいのではないかというシンプルな答えにたどり着く。

    少し懐かしいメロディと陰のあるサウンドがこの詩を最大に引き立て、最後の「♪一秒先の〜」の叫ぶような歌声で聴く者の心を掴んで離さない。

    これが1曲目にあるということからも、このアルバムが今までとは違うものであることがわかる。

    レミオロメンとしてではなく、藤巻亮太としてできること。
    藤巻亮太だからこそできること。

    その一つの答えともいうべきアルバム。

    先入観を持たず、まず一度聴いてみて欲しい。
    これを聴かない手はない。

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     2012/10/15

    nano.RIPEらしさと、進化が見られる一枚。

    アルバムの始まりを告げる「うつくしい世界」で圧倒的な疾走感と世界観で聴き手をアルバムの中に誘い込み、「ぼくなりのおとぎ話」、「絵空事」、「アドバルーン」、「アンサーソング」と、nano.RIPEらしい曲たちがお出迎え。

    続く「ナンバーゼロ」は、今までとは少しばかり雰囲気が変わる。

    葛藤を描くきみコさんの独特の詩の世界もさることながら、音の作り方や曲展開など、どれを取っても格好よく、nano.RIPEがロックバンドであることも示してくれるような曲。

    まさにアルバムの核とも言える一曲で、この曲がここにあることで、アルバムがギュっと締まる。

    その後、「よすが」、「ゆきのせい」、「ページの中で」では少し落ち着きが並び、曲の持つ雰囲気に酔いしれさせてくれたかと思えば、まだ終わらせないとばかりに「リアルワールド」を繰り出す。

    はじっけっぷりそのままに、「サクゴエ」で勢いを保ちつつ、「かえりみち」、「グッバイ」、「架空線」で余韻を残しながらアルバムは終わる。

    その余韻に浸っていたら、また始めから聴きたくなるから不思議だ。
    前アルバム「星の夜の脈の音の」のときもそうだったが、nano.RIPEのアルバムにはそういう魅力がある。

    ただ確実に言える事は、進化をし続けていること。
    「ナンバーゼロ」や「リアルワールド」など、今までの彼らからは想像できない楽曲が生まれたことで、彼らの音楽性は広がりつつある。

    その進化の過程を感じるためにも、このアルバムは是非聴いてもらいたい一枚だ。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/09

    これがバンドの勢いというものか。
    とにかく最高にポップで、圧倒的な力を持った一曲。

    イントロから圧倒的な力を放ち、その展開に惹き込まれつつ、メロディに乗せた言葉達が、次々に聴き手の耳で弾けていく。

    そしてそれはサビで最高潮に達し、「♪リニアブルーを聴きながら〜」と伸ばすフレーズは、圧倒的な力の余韻に浸りつつ、最高の心地よさを与えてくれる。

    全てこの曲のためにあるのかもしれないと思わずにはいられないほど綴られた言葉とメロディの親和性が高く、何度聴いても決して飽きが来ない。

    これは、ポップであることを追い求めるロックバンドUNISON SQUARE GARDENの一つの到達点とも言える楽曲。

    この曲を聴き逃してはいけない。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/09/30

    懐かしくも新しい。

    新曲4曲は彼らの新しい一面が見れる楽曲。
    新しい未来の始まり予感させるようなサウンドで聴かせる「グッドモーニング」に、少し電子的な要素が感じられる「エイリアン」、「その愛を止めないで」、「僕らの足跡 〜はじめのいっぽ〜」ではどちらかというと懐かしい音作りが感じさせてくれる。

    そしてそこに続くマスタリングベストの内容がまたたまらない。
    ファン選出のものでもあり、それぞれの楽曲が素晴らしいだけでなく、それを新たに並べなおすことで、また違った楽しみができる。

    特に「同じ空の下で」は、ベストアルバムにしか収録されていなかったので、こういう風に新たに順番を考え、かつアルバムの最後(ボーナストラックを除く)に収録されたことが嬉しい。

    ファンには新たな一面が見れる一枚であり、ここからサウスケを知る人にも楽しめる一枚。

    今後どういう活動をしていくのか楽しみだ。

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     2012/09/23

    「ラブレター・フロム・何か?」
    その印象的なタイトルから繰り出される楽曲は、極上の和ロック。

    和歌を彷彿とさせる独特の言葉遣いで描き出す切ない恋模様。
    それを乗せる、少し怪しげな雰囲気を含んだ和のサウンド。

    どこを切り取っても”和”という点が一つ特徴だが、それ以上に音の使い方が非常に心地良いことも大きな魅力。

    一度聴けばその魅力に惹きこまれ、そして気づけば何度も聴いてしまうような中毒性も合わせ持っている。

    これは本当に素晴らしい一曲だと思う。

    この曲はもっと色んな人に聴いてもらいたい。
    とにかくまずは一度聴いてみて欲しい。

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     2012/09/17

    人が生まれてから死ぬまでの間にはいろんなことがある。

    嬉しいことや楽しいこと、辛いこと悲しいこともきっとある。

    そんな生きていく中での悩み、それを歌った一曲「ビリジアン」がこのアルバムには収録されている。

    祖父の死という現実に直面して、自分が生きていることはみんなが”生”を繋いできたからなんだと知る。
    そこから、自分がここで止まっている場合ではなく、もっと真剣に生きていこうという姿。

    生きること、そして絆の大切さ。
    時にドキッとするような言葉も出てくるが、それだけにこの歌に込めた想いが真剣であることが伝わってくる一曲。

    アルバムには「ビリジアン」のような深い楽曲だけでなく、ワカバらしいポップで明るい曲もあり、「叫び」のようなダークな一面を覗かせる曲も収められている。

    人が幸せになるために生きていく中で経験する感情、そして想い。
    それを歌で形にした、深みを持ったアルバムになっています。

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     2012/09/10

    まず始めに言っておく。
    名曲であると。

    シングルとしては久々のアップテンポナンバー。
    スキマスイッチのアップテンポナンバーと言えば、「view」、「全力少年」、「ガラナ」といった名曲があるが、この「ユリーカ」はそれを超えたかもしれない。

    印象的なイントロに始まり、壮大な音展開に大橋さんの歌声、スキマスイッチらしいメッセージの詰まった歌詞が折り重なり、宇宙がテーマの曲らしく、心地よい浮遊感を聴き手に与える。

    もちろん一つ一つが素晴らしいのだが、全てが重なったとき、想像以上の力を持つ。
    これは今まで色んな経験をしてきたスキマスイッチだからこそ出せる、一つの到達点のような完成度の一曲だ。

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