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トップ > My ページ > Joanna さんのレビュー一覧
検索結果:3件中1件から3件まで表示
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/06/28
どうもライブ録音のようである。ドイツ、アイフェル山地のハッツフェルト市の教会にあるという18世紀初頭のパイプオルガンが歌と歌の合間に奏でられる。 最初の歌は歯切れよくCrai, crai, craiと響く。このカラスの鳴き声のような言葉は「あした、あした、あした」と女が男をあしらう言葉。「明日」への希望を持たせながら決してその「明日」を守らない女の言葉。 [3]Si li ffemmeneも冷たい恋人を持つ男の歌。ペーター(ピエリーノ)・ラバンザーが語りかけるように歌う。 ナポリにスペイン王家が宮廷を持っていた頃の歌だという。ベリンダ・サイクスの高音も響く。マルコ・アンブロジーニのキー・フィドル(ニッケル・ハルパ)も、カタリーナ・ドゥストマンのタンブレッロも聞いていて楽しい。
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2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/06/28
地中海は東洋と西洋の出会う場所、ユダヤ文化、ギリシャ正教のビザンツ文化、スペインはアンダルシア地方まで広まっていたイスラム教文化の交わる場所であった。音楽もその影響を受け、トルコ、アラビア、ユダヤ、などの文化を反映していた。12世紀から15世紀にかけて歌われたこの地中海音楽をアンサンブル オーニ・ヴィータルスが奏で、歌う。ベリンダ・サイクスのオリエント歌唱法で、そしてペーター(ピエリーノ)・ラバンザーの語りかけるような歌声で。 私は何度となく[2]Fa mi cantar l’amor die la beataに耳を傾ける。このCDの多くの曲の中にマルコ・アンブロジーニのキー・フィドル(ニッケル・ハルパ)の音を、そしてカタリーナ・ドゥストマンのダラブカの音を探す。 歌を聴きながらアンダルシアの景色を思い浮かべ、中世の人々の生活を思う。
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まずはコンソートの名前。クレマンシックではなくてクレメンチッチ。古楽研究の大家、レネー・クレメンチッチはオーストリア、ウィーンの生まれ。現在81歳。オーストリアが大帝国だった頃の名残りでウィーンには多くのスラブ系やハンガリー系苗字が存在する。クレメンチッチ(レネーはClemencicと表記することを好み、彼の父や彼の娘はKlemencicと表記)はイストリア半島(現在スロベニア)に親族を持つ。フランス語の名前でも、ウィーンではレネーと発音。[2]Ecce Torpet probitasを弾き語りするルネ・ゾッソはフランス人。この[2]を聞くだけでもこのCDを買う価値がある。ルネ・ゾッソ独特のダミ声ながらも美しい表現と彼ならではの手回し琴(ハーディ・ガーディ)演奏。実にすばらしい。[4]Fas et nefas ambulantを歌うカウンターテノール、マルクス・フォルスターはチロルのヴィルテン少年合唱団出身のかろやかな声。手回し琴を奏でながら歌うバス・バリトンのエーバーハルト・クマーは自らも古高ドイツ語歌詞で歌われた民族音楽の研究者。器楽を奏でる4人もすばらしいソリストである。
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