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TOP > My page > Review List of ほんず内閣総理大臣
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5 people agree with this review 2011/07/07
スタインバーグとっつぁんの「復活」、何とも珍しい録音が出てきたものです。確か1973年だったかなあ、ピッツバーグ交響楽団を引き連れての来日、カラヤンとかムラヴィンスキーとか超話題の来日勢があったのと、やっぱり(プログラムも含めて)地味だったのとで、ほとんど印象なしという調子でした。今回も(申し訳ないながら)ほとんど期待せず購入し聴いてみました。ところが!力に満ちた、立派な演奏です。驚きました(当方が無知であっただけですが)。問題提起として強く表現された第1楽章は大変な迫力。一転して第2楽章は歌謡性を活かした好演。第3楽章はいささか屈折した楽想をあるがままに表出。第4楽章はさほど印象がありませんで、そのまま巨大なフィナーレに突入。全曲最後の音が妙に軽く短く処理されるのがちょっと拍子抜けで残念ながら、迫力ある演奏が展開されております。精緻な分析に基づいて楽譜に込められた音を「再現」してゆくよりも、むしろ豊富な現場体験に基づいてその場で活きた音楽を作り上げてゆくような方向性で、感興に乗り過ぎたせいか、乱れはところどころにありますが、そんな欠点ではありますまい。骨太の、そして「楽想」をしっかり表現しようとしたマーラー演奏で、私は大いに結構だと思いました。なるほどなあ、ディスコグラフィーとしてはどちらかと言えば貧しいスタインバーグ父ですが、欧米にて機会豊富な実演の場では相当に実力を発揮して活躍していたのでしょうね。やっぱり奥が深いなあ。こういう演奏家にもっと光があたっていいですやね。なお、録音は音に鮮度と潤いがやや不足。再生してすぐにちょっとがっかりしましたが、すぐ慣れまして、気になりません。レンジは広く、また量感もしっかりとらえられ、この大曲を聴く分に問題はありません。ぜひ、みなさま、お聴きのほどを!
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1 people agree with this review 2011/07/06
まずは誰もが気になる音質から。マーラーは鮮度と潤いに不足しますが、レンジは比較的広く、大オーケストラをまあまあ良くとらえております。バランスの面ではあるいはやや問題はあるかもしれません。ノイズはなく、聴きやすい音ではあります。ブラームスは冒頭のオケ大爆発で音が割れますが、それは一瞬のことで、あとはこれも聴きやすい音。ドビュッシーはやや硬めながらこれが一番いい音かもしれませんね。総じて、大きな不満はありません。音楽を楽しむのに十分なレベルかと思います。ミトロプーロスさん、ニューヨークフィルを振ったプロコフィエフやシェーンベルグでクールな印象を持っていたのですが、ここではまるで大違い。マーラーはあとになるほど感情移入が深まり、オケや声楽陣がついていけない個所もあるくらい。ケルンのオケは技術的にちょっと頼りない個所もあります。ブラームスもずいぶんと力強い、入れ込んだ演奏。それでいてロマン的情緒ムンムン。ドビュッシーはそれらほどではないにしろ(曲のせいもあり)、でもずいぶんと華やかにオケをよく鳴らしております。これらの曲の名演とかなんとかいうよりは、これらの曲を伝説の鬼才、ミトロプーロス先生がどう演奏したかという興味で聴いた方がよろしいでしょう。その意味ではなかなかに興味深い演奏ばかりです。クールどころか、むしろ逆に熱血漢だなあ。発掘されたライヴもそういうタイプの演奏が多いかな。現場で力を発揮する、往年の巨匠に多いタイプだったのでしょうね。なかなか、惹かれるディスクでありました。
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4 people agree with this review 2011/07/06
これはすばらしい!このコンビの傑作!!ブルックナーの交響曲でも、5番や8番とは違って、弱音部で息の長い歌が多いこの曲は、このコンビにうってつけですな。シカゴ交響楽団はもちろんパワフルで輝かしい強奏を誇るスーパーオーケストラですが、しかしその名技は弱音部での表現力に実によく発揮されています。込められたニュアンスの多様さは特筆すべきで、音量が低いというだけでしっかりと芯のある弱音部に実に感服いたしました。ハイティンクも(言っては悪いけれど)元来地味な方なので、こういう曲を息長く演奏するのに適しております。下手に色気や才能があると手練手管で台無しにしてしまいますからねぇ。このディスク、録音もまたよし。久々、よい第7交響曲の演奏を聴きました。
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1 people agree with this review 2011/07/04
ベルリンフィルの元楽員や古参楽員を訪ね歩いて集めた貴重な証言集。そこに大いに価値があります。但し、この両巨匠を扱うのは難しいなと感じたのが正直な読後感。フルトヴェングラーは、その実演を聴いた人(まして日本人なら)はもう極めて稀で、また残された録音はそのほとんどが音が悪くて巨匠の音楽をどれだけきちんととらえたものか疑わしいものばかり。一方、カラヤンは日本にもしばしば来て実演を聴いた人は相当多数、まして残された膨大なディスク(良い音!)に親しんでいる人はもはや数え切れないほど。もはや完全に伝説で半ば闇の中のフルトヴェングラーと、まだその記憶が鮮烈に生きているカラヤンとでは、「比較」はできないのですね。この本、タイトルにもあるような「選択」、そして「比較」がどうしてもなされてしまうので、そこはホントは公正じゃないんですけどね。だから、フルトヴェングラーについての元楽員の賛辞は、正しく検証はできないものです。だから、証言として残しておくなら、「フルトヴェングラーはリハーサルや本番で、こういうことをした」という資料的な内容がよかったかな。どの曲のどの部分ではこういう要求をしたとか、ホールの音響をどうチェックしたかとか、曲のコンセプトについてこういう説明をしたとか、そういう類ですね。楽員による彼への評価の言葉ではなくてね。そこが惜しいかな。なお、著者のお名前、どうしても「かわ ろまーん えみ」さんに見えてしまいます。(-_-;)
0 people agree with this review 2011/07/04
このブラームスはいいなあ。いわゆるドイツ風の重厚さはなく、一交響作品に対するオーケストラ芸術の成果、という感じでしょうか。おかげでドラマティックであるよりかはむしろロマンティックに傾き、美しいブラームスとなりました。そこに不満を覚える方もおられましょうが、私はこれは(期待通りでもあり)大いに気に入り、また高く評価いたします。カップリングもまたよし。ハイドン変奏曲もまた限りなく美しい。ラストのハンガリー舞曲集はオーマンディの演奏ですが、これもまたよし。このディスク、大変満足。よかった、よかった。なお、録音もバッチリで何の不満もなし。
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3 people agree with this review 2011/07/04
少年時代になじんだ演奏で、久々に聴きました。始まってすぐはヒスが気になるなあと思いながらも直ちに慣れ、時代を考えればむしろよい音と言えるでしょう。迫力も十分。セルなので予想通り、センチメンタルであるよりかは剛毅で力強く、それがこの曲(特に終楽章)ではぴったりでしょう。ま、その後、さまざまなチャイコフスキーが出てきてずいぶん聴いたので、「これが最高」とはいかなくなりましたが、それでも名演であることに疑いはありません。イタリア奇想曲も名演。あるいはこっちの方がいいかな。輝かしく、活力があって大いに楽しめます。
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4 people agree with this review 2011/07/02
さすがにすばらしい、大演奏。一切のハッタリ・効果狙いはなく、ひたすらブルックナーの音楽に対しまごころを以て相い接し、自らもその魅力に浸りながら、プロ中のプロとしての再現芸術に魂を込めた、たいへんな演奏であります。すばらしいなあ。初めの方ではジュリーニさんですかね、唸り声も結構入っていて、気合いが違います。ベルリンフィルのブル8では、これとそんな差がない時期のテンシュテットの演奏も出ましたが、あれはあれで結構な力演だと思うので個人的には高評価ですが、このジュリーニを聴かされるとなんだかレベルが違うなあという気までしてきます。さて、ではなぜ星が一つ少ないかと言うと、録音バランスに多少疑問があるからです。ティンパニが若干オフで、迫力が今一歩。ジュリーニさんはもっといっぱい鳴らしているようなんだけどなあ、とらえきれていない気がするのです。それで一つダウン。そこ以外は録音はよし。
7 people agree with this review 2011/06/29
さて、絶賛の嵐のところながら、いたしかたなし。私は感動はもとより、特別感心もしませんでした。ラトルの悪いところ、つまり「人とは違うぞ」的意識の発露の部分、はっきり言えば「あざとさ」が先に立って、マーラーよりもラトルが前面に出ている感じ。第2楽章での緩急のつけ方など、いかにもその典型。おまけにベルリンフィルなので、やりたいことができてしまうというところもまたその傾向を助長する。残念ながら感心しなかったな。声楽陣も特別高水準とはいえない。録音は、鮮度は不足ながら、量感は充実。ま、そこそこでしょう。インタビューでラトルはマーラーへの愛を随分と語っています。演奏経験を重ね、よく研究もし、大変な情熱を以て打ち込んでおられるようです。そこに大いに敬服はするのですが、いざ音楽として鳴りだすと、マーラーへの共感というよりかは「サイモン君のパフォーマンスだよ!どう?!」的な表情付けや効果狙いが気になってしまいます。甚だ遺憾に存じます。
7 people agree with this review
3 people agree with this review 2011/06/28
これはすばらしい。名演です。どんな細かいところにもしっかりと指揮者の注意が行きわたっていて、流すところなど一切なし。しかし、音楽の進行は実に自然で滞りなし。入念な表情付けはとてもチャーミングで、大変に美しい。そして何よりもいいところは、過剰さがないこと。ホーネック盤ではいかにもという感じのあざとさがあったのに対し、このフィッシャー盤はデフォルメがまるでない。万事が自然で素敵です。最後の歌唱も実にいいなあ。オーケストラも独唱も美しさの極みです。録音もすばらしい。よくある鼻の詰まったような不自然な弱音もなく、すべての音が明確。これは傑作。よい、マーラーの交響曲第4番のディスクです。大いに推薦します。
2 people agree with this review 2011/06/27
変な曲目の組み合わせ(演奏者も違うし)ですが、実によいディスク。満足感、バリバリであります。特にメインのヤルヴィ指揮の交響曲は名演。全体にひんやりしたトーンが支配し、ただならぬ雰囲気。しかし、演奏そのものは力強く、想いをこめた立派なもの。オーケストラも力演。7番に続いてこれもいい出来栄えだなあ。祝典序曲も軽やかかつ華やかでいい感じ。演奏者が違うピアノ協奏曲は、シニカルともいえる軽さが際立つ、面白い曲にしてかついい調子の演奏かな。録音は文句なし。トータル、大満足のすばらしいディスク、お薦めです。
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8 people agree with this review 2011/06/27
絶賛の嵐の中、恐縮ながら。ブルックナーをよく知る大ヴェテラン指揮者、超優秀なオーケストラ、この組み合わせで予想される通り、一切の冒険や破綻と無縁な演奏。もちろんそれは悪いことではありません。プロ中のプロのスーパー・ハイレベルの仕事です。ですが、ここに聴かれるのは「予想通りの円満さ」に過ぎず、生き生きとした音楽行為ではない、という気がしてなりません。落ち着いたテンポ、はみ出しのないバランス、確かにそれは安心して聴けるブルックナーではありますが、裏返せば、積極性や表現意欲に欠ける、そういう姿勢にもなります。ついちょっと前に、マーク&都響のディスクでこの曲を聴いたので、そこで堪能した「生きた音楽」がここにないことに、私個人は不満を禁じえないのであります。
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1 people agree with this review 2011/06/26
全く知らない指揮者とオーケストラ。どんなものかと聴いてみたところ、いや、実に立派です。驚きました。指揮者のアプローチは正攻法。テンポの緩急のわざとらしい扱いとか、バランスの変化とか、特に若い人がやりがちなあざとさはまるでなく、落ち着いたテンポとまっとうな表現でしっかりとこの大曲に立ち向かっています。オーケストラも確かな地力があって、特別に心を奪う名技こそありませんが、真摯な演奏をしています。録音も新しいだけあってよく、特に全体の量感をしっかりととらえていて第4楽章は迫力満点!!ま、ダーリントンさんならではの個性が薄いとか、オケの音をさらに美しく磨くとか、課題はもちろんありましょうけれど、それはもうこれからいくらでも向上していくに決まっております。今後の期待も込めて、満点としておきます。よかった、よかった。(^_^)
2 people agree with this review 2011/06/24
表情付けはずいぶんと入念ですが、決してしつこくはない。迫力はありますが、踏み外すことはない。一種、「寸止め」のようなところで成り立っている演奏で、全体の質は高いのですが、個人的にはもう少し強い表現意欲を見せて欲しいなあというところ。ま、あくまでも個人的感想です。これで十分という方も多いでしょう。「ロメジュリ」は交響曲よりももっと熱く、こちらは大いに結構。おそらく全集を目指すのでしょうけれど、「軽いジャブ」といった感じの出だしかな。
4 people agree with this review 2011/06/23
大ヴェテラン指揮者とスーパーオーケストラの組み合わせ。しかも双方得意のマーラーということで、期待されます。と同時に、ハイティンクのこれまでのマーラー演奏の傾向からすると、多少の懸念もないではない、というところです。聴いてみた感想は、やっぱり後者にやや傾きますかなあ。悠然と構えた姿勢で、焦らず騒がず、落ち着いた演奏です。ただ、やっぱりこの曲、マーラーが楽譜に注ぎ込んだ豊富な感情(恐れ・憧れ、悲しみ・慰め、など)がすっ飛んでいる、ないし初めから問題にされていない、という気がするのですね。悩みを抱えて煩悶する青年に向かって、老哲学者が「それは悩むことじゃないよ」とか「人生にはそんなこともあるさ」とか言って、軽く慰め諭している、そんな趣きです。だから、ここには共感はない。すべてを心得た「大人(たいじん)」ぶった姿勢があるのみで、そこがこの曲にとっては足りないと私には思われます。声楽陣、特に感心せず。オーケストラ、若干安定度に欠けるかも。録音は鮮度がなくいま一つ。トータルとしては、実際には超高水準なのですけれども、やや点が下がるというところです。ま、毎度のぜいたくな要求。
1 people agree with this review 2011/06/21
ベートーヴェンが実によい!活力にあふれ、音楽が躍動している。変な形でメディアに使われ(某ドラマのことを言っている)、何やら俗っぽいイメージに堕してしまった感があるこの交響曲、こうした名演で聴くと、あらためて清新の気に満ちた名曲だなあと思わせる。大いに満足。シューマンも名演。各楽章は、特徴を描き分けるよりかはむしろ同じ気分が継続しているような、やや暗めのトーンだが、それもこの曲では悪くない。腹に一物、という感じのシューマンで、いかにもそれらしくて面白い演奏。録音は年代を感じさせない優秀なもの。特にベートーヴェンでは、ステレオではないだけで、最新録音的な鮮度と迫力を持っている見事なもの。この名演を楽しむには何の不足もなし。もちろん、ノイズもありませんよ。シューリヒトさん、やっぱり偉大な指揮者でした。
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