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2014/12/01
下記のように全12曲のHighlight版を作成して充分に耳を馴染ませ、18曲→36曲と一ヶ月かけて段階を踏みようやく、3枚組(全180分)の概要がおぼろげながら見えてきたような気がする。まるで英単語を覚えるような手順を厭わなければ、殿下のいろいろな側面をコストパフォーマンス良く楽しむことができる。まぁそうは言っても、ついついHighlight版に手が伸びてしまうのだけれど、実際は。
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そのタイトルが示すように(emancipation : to free somebody, especially from legal, political or social restrictions from OALD)、こじれにこじれたWarner Brosと訣別後最初のアルバムは、3枚組全36曲と「解放」の悦びに満ち溢れている。
しかし問題がないわけではない。未発表曲やファミリー作品はもちろんのこと、オリジナルアルバムすらすべて聴けていないPrince初心者からすると、3時間というヴォリュームは嬉しさ以上に困惑が勝る。そこで3枚のdiscから4曲ずつ選抜(=12曲)したハイライト版を作成し、橋頭堡とすることにした。
作り方は簡単で、各discを60分ジャストに収めるという遊び心を持つ殿下が、最初と最後に極めつけの曲を持ってこないはずがない。また中だるみ防止のため中盤で意表を突くことも容易に想像できる。そんなわけで各discの1,6,7,12曲を機械的に抽出すれば完了…するのだが(これはこれで悪くない組み合わせ)、自分の意思がまったく入っていないというのも味気ない。そこで1,12はそのままであえて6,7は外し、各discの2-5および8-11から1曲ずつを第一印象で選抜したハイライト版がこれ。
Jam of the Year, Right Back Here in My Arms, I Can’t Make U Love Me, In This Bed I Scream
Sex in the Summer, Soul Sanctuary, The Holy River, ”Friend, Lover, Sister Mother/Wife”
Slave, New World, One of Us, Emancipation
現在、このプレイリストを聴きまくっている最中。1/3であるにもかかわらずヴァラエティに富んでいるが、全体的に落ち着いている印象を受ける。これらが耳になじんできたら各discの6,7を加え(これでようやく18/36の半分に到達)、徐々に完全制覇に近づけたい。そしてその時、再評価をする予定。