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ナイン・スト-リ-ズ

Jerome David Salinger

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784863320505
ISBN 10 : 4863320507
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Product Description

刊行から50年以上を経過した今もなお感じる“新しさ”。J・D・サリンジャーによる不朽の名作「ナイン・ストーリーズ」を、柴田元幸の新訳で収録。

Content Description

35年ぶりの新訳による、最高の9つの物語。

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

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三年程前に読み始めたものの挫折。多少は英...

投稿日:2013/08/21 (水)

三年程前に読み始めたものの挫折。多少は英語力がアップしたのでは? というささやかな期待を込めて再挑戦するもやはり途中で手が止まってしまう。意味がわからないのだ。語彙4割に加えて想像2割+創造1割(=計7割)という雰囲気読みの限界なのだろうがどうにも悔しいので、(結果的に何度も繰り返し読んでいる)冒頭の”A Perfect Day for Bananafish”にターゲットを絞って分析してみることに。 二回続けて読んでも腑に落ちないため、不本意ながら「ナイン・ストーリーズ」で柴田元幸 訳の「バナナフィッシュ日和」を読んでみるとそれなりに読解できていたことが判明。しかし困ったことに、日本語で読んでも、というか日本語のほうが輪をかけて難解に感じられた。ふだんはこのような読み方はしないのだけれどせっかくなので「ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)」で野崎孝 訳の「バナナフィッシュにうってつけの日」も含めて3種類を付き合わせてみた。 タイトルに関連する科白を引用。 ”You just keep your eyes open for any bananafish. This is a perfect day for bananafish.” 「きみはただ目を開けて、バナナフィッシュを見張ってれば、それでよろし。今日はバナナフィッシュにうってつけの日だから」(野崎 訳) 「君はとにかく目を開けて、バナナフィッシュがいないか見張っていてくれたまえ。今日は絶好のバナナフィッシュ日和だからね」(柴田 訳) これらを読み比べると、翻訳という行為が、横に書かれている文字を機械的に縦に変換することでは断じてないことが身に沁みてわかる。しかし、人称代名詞の選択と文体の違いによって雰囲気は大きく変わってしまうため、あたかも別の作品を読んでいるかのような感覚にとらわれる。そしてオリジナルと翻訳もまた別の作品であると言わざるを得ない。 ”A Perfect Day for Bananafish”5回ほど読んだ段階で、微かな光を感じた(目の錯覚かもしれないけれど)。たかだか15Pの作品なので、10回そして20回と読んでいくうちに、もしかしたらなにか手応えが得ることができるかもしれない。

build2destroy さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ガクガク

    タイトル通りバラエティに富んだ9つのお話。全部が楽しめたわけではなく、理解できなかった話もあった。『ババナフィッシュ日和』は再度読み返したが、突然の自殺に至る経緯や理由が解らなかった。良いなと思ったのはのは、いずれも子どもたちが主役級を演じる『笑い男』『ディンギーで』『エズメにー愛と悲惨をこめて』。中でもとてもおしゃまな少女エズメと弟のチャールズの姉弟の話しぶりや可愛らしいしぐさが目に浮かんでくるようだった。ほのぼのした出逢いから一転、戦場で精神を病んだ主人公にエズメからの手紙が特効薬のように沁みていく。

  • みねね

    2度目のナイン・ストーリーズ読了(前回は野崎訳)。新訳もあるが、前回2019年と今との解像度の差は歴然である。サリンジャーを支えるイノセンスへの憧れ、そしてZEN性はこの頃から存分に発揮されていることが再発見できた。禅は、戦争体験が与えた傷に寄り添ってくれたのだろうか。締めくくりの異色作、テディはさながらリトル・ハプワースだ。前回は「明確にオチを書かない」と感想を書いたが、これほどわかりやすいオチはないだろう。しかしテディはなぜ自分の結末をニコルソンに伝える気になったのか。読むほど解釈と謎が深まる。

  • 速読おやじ

    久々のサリンジャー体験は刺激的。謎解きみたいに読むのも楽しい。前回は野崎訳で読んだので、柴田訳は初めて。なんというか日本語に直した時に柔らかくなっている。野崎訳がどうだったかなんて全く覚えてないが、短編のタイトルの「バナナフィッシュにうってつけの日」が、柴田訳ではバナナフィッシュ日和となっていた。好みの問題だろうけどこれは野崎訳の方がいいかなあ。どの短編も面白かったが、笑い男とドーミエスミスの青の時代が印象に残った。バタンとドアを閉めるように突然ストーリーが終わるところが、いいなあ、サリンジャーは。

  • イプシロン

    まず『Nine Stories』というタイトルからして考えなければならない。それがサリンジャー作品を読むということなのだろう。基督教において「9」は不完全の意である。したがって、本著は冒頭の『バナナフィッシュ日和』からはじまり『テディ』に終わる、不完全ながらも次第に完全に近づいてゆく人間の「知」のありかたを描いた短編集として、編集されていると考えざるを得ない。それは、冒頭献辞にある禅の公安からも推察できよう。個人的に気に入ったのは、中間部に挿入された『笑い男』だ。アメリカ建国の恥部である

  • detu

    サリンジャー。正直、理解不能でした。体調不良、情緒不安定の時には読まない方がいいかも。独特の世界観で、まず情景が浮かばない。会話が噛み合っていない。これはひょっとしたら英語でなければサリンジャーの酒脱な文章は理解しずらいのかも知れぬ、と言ったら訳者に対して失礼だろうか。英文読めないから偉そうには言えないですが。決して詰まらなかった訳ではないです。なんか、尾を引く。 もう一度読み返してみたいです。『笑い男』など宮沢賢治を思い出してしまった(個人的イメージですが)

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