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はまっこ さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/30

    同曲異盤をはるかに凌ぐ圧倒的な情報量と存在感、そしてこの上ない説得力と怒涛の必然性とで、聴く者を彼方へと連れ去っていくような演奏です。とりわけ、最終楽章の余りにも生々しい表現力・説得力には、身震いをするような深き感動と、今後この演奏を超えることはおそらくないだろうという確かな感触とが味わえるはずです。あらぶる音粒たちが、異様・異形な存在感でいながら、強い必然性・説得力の中に溶け込み、有無を言わせずに迫ってきます。演奏途中に、ライブならではの瑕疵(音をはずす)や咳払いや楽章間の拍手などが散見されるものの、それらを傷だとしても余りある評価を与えたい音源です。同指揮者には、マーラーの交響曲を指揮した第1・3・4・5・6・7・8番および大地の歌などがありますが、第3番ならびに第8番はこの第9番とともに、長く語り継がれる名盤といっていいでしょう。マーラーの第9番で究極の演奏を求めている方には、是非ともおススメしたい盤です。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/24

    第1番を聴いた途端に驚いた。音楽がすごいとかそういうことではなく、録音状態があまりにもひどいためです。小生が拝聴した限りのマーラー音楽の中でも、かなりひどい(モノラルやステレオ云々以前の話)。薄靄の先にようやく音の確かな存在が感じられるような被膜効果が抜群です。ラトルの指揮者として真価があるとすれば、それを削いでしまうかのような音づくりには、正直いって、エンジニアやメーカーがこの指揮者を葬り去ろうとしているのではないか、と邪推したくなるほどです。第3番や第7番や第10番あたりが辛うじて、本当に辛うじて活きているものの、他は手のつけられないような出来ですし、たとえ実際の演奏が良かったとしても、これではまさに録音技師のレベルの低さ、プロとしての意識の足りなさを存分に味わうための音源になってしまいます。バルビローリ&ハレ菅の時のような、へたっぴではあるけれども、誠実な音楽を忠実に再現しようという志の高い録音をEMIに切に願います。クレンペラー以来の悲しい悪印象が、久しぶりに再来してしまいました。第3・8・9番=ホーレンシュタイン盤、第7番=クレンペラー盤、大地の歌=バーンスタイン盤、第10番=ラトル(旧)盤だけあれば、他盤はやはり必要ないとの印象は揺らぎませんでした。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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