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　2012/12/15

小綺麗にまとめた演奏とは正反対の、時にはやりすぎと思われるほど濃厚なポルタメンや、汚なく感じられるほどの音も駆使した演奏には、魔力といってもいいほどの魅力があります。まさに胸をかきむしられるような演奏です。有名曲もさることながら、知られざる作品の数々が心を打ちました。どれもこれも今まで埋もれていたのが不思議なほどですが、佐藤さんの演奏の力によるところも大きいのでしょう。とりわけ、ボームの2曲やアルバムのタイトル曲は、何度聴いても目頭が熱くなります。