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トップ > My ページ > Hesomagari さんのレビュー一覧
検索結果:14件中1件から14件まで表示
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1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/11/05
遂にCD化される事になりました。 実際に手にしないと信じられない事ですが、今までCD化されなかった事が信じられないくらい、素晴らしいアルバムなんです。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/05/13
デビュー・アルバム。それも16歳。 考えられないレベルでの音楽性を持ち、尚且つこれ以降の進化も想像させる1999年の作品。 アコーステックながらポップな色合いも持つ、ニュージーランドに土着しながら、ルーツであるケルト・ミュージックの影響を極めて強く受けたアルバム。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/10/31
原作者ポール・ギャリコ(1897-1976)はイタリア系アメリカ人。勿論このSnow GooseもNew Yorkで書かれた作品であり、英国で書かれた物ではない。 彼の最も有名な作品は『ポセイドン・アドベンチャー』だと思うが、彼が原作者だと知っている人は少ないだろう。 このアルバムの発表時に原作者のポール・ギャリコは不快感を表し、Anthony Warlowが作曲しthe London Symphony Orchestraで録音したSnow Gooseを好意を以って評価したという逸話は必要かな? ただ現在も聴き続けられているのはCamelの方と言うのが現実で、その事を彼も認めざるおえないだろう。 CamelのSnow Gooseの成功は、あくまでもInspired by The Snow Gooseにとどめた部分に有るのだと思う。 彼ら自身の感性と技術が作り出した音世界で有るが為に、原作を必要としない作品に仕上げる事ができ、単独として十二分に楽しめるものになっている。 録音に関してはオーケストラとのバランスがイマイチだと思う。もう少しオーケストラの音を前に出した方が個人的に好みの音になるというだけの事だけどね(笑)。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/09/11
Albert Aylerと言えば、1964年にTrioで録音したSpiritual Unity。彼を紹介する時に大抵これが初めに出てきますし『名盤』とも言われています。私もこのアルバムが始めて聴いたアルバムですし、随分聴いたので思い込みの深いアルバムに間違い有りません。 ところが今『Albert Ayler』を聴こうと思うと『New York Eye and Ear Control』を手にする事が多いのです。他人の作った映画の為の音楽と言う間接的な方法が、何がしかの特別な魔法を音符に降りかけてしまったように感じます。ミュジック・コンクレートと言う方法論へのアンサー・ソングの様に、彼らの楽器が作り出す音楽は、New Yorkの喧騒・匂い・温度や湿度まで表現してしまったと思います。 音楽を「私の人生の為のBGM」と考えている私にとって、ステレオの前に座る事を前提としないNew York Eye and Ear Controlは、「心地良い」と言う言葉以外にシックリとくる言葉は、今のところ存在しない気がします。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/09/11
私が彼を知ったのは、彼が存在する事をやめてしまった後。Pink Moonから彼を聴き出したが、残念ながら簡単に拒否されてしまった。彼の閉鎖した心に同調する事を拒絶されてしまった。外側から眺めるしか術は無かった。 Bryter LayterはNick Drakeのファンからは、あまり好意的な意見を聞かない彼の2ndアルバム。私個人は彼が「完成」させる事の出来た唯一のアルバムではないかと思っている。ここにはミュージシャンとしてのプライドを持った彼がまだ存在する。彼の作った「ひとつのアルバム」として、楽しむ事が出来るアルバムだと思う。 熱心な信者の多い彼のアルバムをどうのこうの言うのには、チョッピリ勇気がいる。でも私が、Nick Drakeを聴くなら、このアルバムかな。
Jazzが最も危険だったとも言える1970年代に日本で立ち上がったEast Wind Records。沢山の素晴らしいレコーディングは、何処かしら日本的なベタベタ感も感じられず、興味を持って接したレーベルでした。 音の良さや日本人好みの演奏家を録音するなど、様々な挑戦にも聴く側に媚を売るような部分が感じられないレーベルでした。 ただ、ジャケットがイマイチなものが多く、CD化される今でも残念に思えて仕方が有りません。基本的にオリジナル・ジャケットが好みなのですが、ここに関しては新しいジャケットにした方が購買意欲をかきたたせるような気がします。 このアルバムはエリントンが亡くなった翌年、75年に録音された追悼盤のようなかたちになっています。6曲の全てがエリントン楽団に因んだ曲。5曲がエリントンの曲で、有名なLush Lifeもエリントンの右腕だったビリー・ストレイホーンの曲です。誰もが何処かで聴いた事のある有るスタンダード集と言って良いと思います。 録音場所はNew Yorkですが、監修からプロデュース、マスタリング、リミックスと全面的に日本人のスタッフが製作にかかわっています。とても意欲的ですし、その事がマイナスに思える部分が無いようにかんじます。 バックは私の大好きなシダー・ウォルトンのトリオ。シンプルに、そしてストレートに演奏されています。Live感は有りませんがとてもバランスが良く、それぞれの楽器の良さが引き出されている録音ではないかと思います。夜、じっくりと聴くのには、少々醍醐味にかけるかもしれませんが、天気の良いゆったりとした昼下がりには、ピッタリではないかと思います。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/09/09
Rock界の異才Nilssonが、スタンダードばかりを歌った奇盤。ゴードン・ジェンキンスをアレンジャーに迎え、ストリングスをバックに極めて真面目に過去の曲と向かい合っている。販売当時、他のRockファンやNilssonのファンはどう受け取ったか覚えが無いが、私は奇妙以外の言葉が浮かばなかった覚えが有る。今のように雰囲気でJAZZを聴くと言う環境なら大ヒットしたかもしれない。 販売当時12曲だったのが現在はアウトテイクも含め随分な量の曲数になっている。日本盤は+10の22曲に。有る意味へヴィなこのアルバムは、22曲続けて聴くのに随分神経を使う事になるのではないか。勿論何かをする時のBGMとしてならCDの交換の手間がはぶける分、雰囲気を壊さないで済むとは思う。 私個人がNilssonを聴くのなら別のアルバムを選ぶ、と言うのが本音かな。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/09/08
1965年に録音されたHank MobleyのA Caddy For Daddyは、やはり彼自身が縁の下の力持ちになっている彼らしいといえば彼らしいアルバムだ。 なんと言ってもジャケットが素晴らしい。具象的なモチーフを使いながら抽象的なイメージをも持つと言う、これほどデザイン的に優れたジャケットも珍しいと思う。 三管はモブレーのようなタイプのプレイヤーには似合っていると思う。バランス感覚に優れ曲全体がまとまっている。こんなバックを従えてのソロは、さぞや気分が良いだろうと思わせてくれる。 5曲のうち1曲だけショーターの曲で残りは全て彼の手によるものだ。アルフレッド・ライオンはプレイヤーとしての彼よりも作曲やバランス感覚の素晴らしさを評価していたのだろう。 このアルバムでもリズムの印象的なファンキーなノリの曲でもメロディがわかり易くて、ソロへの入り口へたどり易く誰のソロにもノる事が容易だ。 モーガンのプレイは切れが良く素晴らしい。前衛的ではなくストレートに鳴りの素晴らしい彼のソロは感情移入し易くて聴き応えも有る。まぁ、私が個人的に好きな音だと言う事も多少は含まれては居るのだろうが(笑)。 モブレーのモコモコとした音が他の音を際ださせている。こんな形でのプレイも有るんだなと思わせてくれる。そして目玉はマッコイ・タイナーのピアノだろう。2曲目でのソロが秀逸だと言われるようだが、どの曲でもコルトレーンとの演奏から得たものが溢れてくるようだ。モーガンの音にも随分影響が出ているように感じる。 ショーターのVeus Di Mildewを取り上げたのは、タイナーの提案ではないかと思っているが、個人的には上手くこなせていないと言うかカラーが有ってないように思う。それ以外の曲と少しばかり異色の曲だと思う。 Hank MobleyはJAZZの新境地を開いていくとか、新しいものに挑戦していくタイプとは違うと思うが、JAZZの楽しさを伝えようとする気持ちは、十二分にこちらへ伝わってくる中々『良いヤツ』だと思う。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/09/08
実を言うとSonny Crissのsaxは、あまり好みではない。パーカーのそっくりさん云々と言う事とは別だ。多分この音色の軽さなのだと思う。パーカーにフレーズや吹き方がソックリでもこの軽さは彼独特の特徴だと思う。そこが何故か苦手なのだ。 このアルバムも悪い演奏じゃないし選曲も洒落ている。聞き流すのに邪魔でもない。でも・・・これは個人の好みとしか言えないだろう。彼独特の軽さが私の好みのsaxでは無いとしか言えない。 本音で言えば目当てはピアノのCedar Waltonなのだが、Sonnyがとても気持ち良く吹いている。残念ながらスタンダード集の様な作りのアルバムのためにCedarの作った曲は入っていない。全体的にSonnyも盛り立てるような演奏にみんなは終始している。が、順に回して行く短めのソロがそれぞれ美しい。 変に硬くならずに演奏しているためか軽いタッチのメロディをみんなが上手くまわしている。Sonnyが吹きやすいようにしているためか、アルバム全体の流れはとても美しく出来上がっている。スタンダードの馴染み易さにオリジナリティを加味した演奏は心地良さと軽い緊張感のバランスが極めて良い。 どの曲もメロディの綺麗な有名曲なだけにイントロがとても大切になる。Cedarは、そういう部分がとても上手なピアニストだと思う。「Sunny」のような曲が顕著で短いイントロがそれに続くSonnyのわがままな吹きっぷりを引き出している。 全体的にCedarのフィーチャーが大きいせいか、アルバムでのバンドリーダー的な役目も果たしているように感じる。Sonnyの気持ちよさそうな吹きっぷりは、聴いているこっちまで気分良くさせてくれる。 別に凄いことをしなくても聴き応えの有る演奏になるのだという良い見本だとおもう。凄い人の凄い演奏だけがJazzじゃないしこう言う良品があってこそ名盤や名演奏や革新的なものが生まれてくるのだ。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/09/08
ミンガスと言うと何故か「怒り」だとか「反発」だとか「社会的」「黒人差別」なんかが初めに話される。全く持って三面記事の世界だと思う。誰だってポリシーは有るし怒れる時もある。それをメインに掲げられた事をミンガスは一番怒るんだと思うんだけどね。 このアルバムはミンガスのピアノ・ソロだ。1963年にNew Yorkで録音したもので、彼らしさがとても出ている演奏だと思う。技術が高いわけではないが味がある。暖かくてどこかアンニュイな感じ。凄く雰囲気の良い演奏だ。 『怒り』とか『闘争』のようなイメージを持つ人は、是非ともこのアルバムを聴いて欲しい。勿論他のアルバムでも気がつく人は気がつくとは思うけど、彼の音楽性の深さがストレートに伝わってくる。本当はとてもナイーブでセンチメンタルな人だと思う。 ミンガスはデューク・エリントンに憧れていた。実際デューク・エリントンのピアノは打楽器的ですら有る。ミンガスのベース・プレイは正しくデュークのピアノのベース化ではなかろうか。そしてプレイヤーとしてだけではなく、音楽家として尊敬し憧れていたのは、ミンガスのアルバムの数々を聴けば納得できると思う。 副題のSpontaneous Compositions and Improvisationsを直訳すると『自発的な構成および即興』となる。それは正しく彼が求め続けたものではないだろうか?そして、このピアノ・ソロは、デュークのピアノプレイではなく、音楽性をピアノに置き換えたものなんだろう。デューク・エリントンを愛した彼が、彼自身の方法論でデュークも目指した一つの形なのだ。だからこそ、逆にミンガスらしさになって、こちらに響いてくる。 照れ屋の彼が、このアルバムの中でそれらの本心が表に出ているのを隠さずにいる。何か有ったのかな?
Tony Williamsと言う人は不思議な人だ。メインストリート・ジャズをやらせれば超一流なのに何かと色々な事をやりたがる。それでいて何をやっても普通以上の事をやってしまう。天才と呼ばれ続けた人は、何処までも進化しようとしていたのか。それとも天才ゆえの気まぐれだったのか。 1995年の冬に録音され1996年に発表されたWildernessを聴いている。ブレッカー、クラーク、ハービー、メセニーと言う超豪華メンバーでの録音だ。元々組み曲風のものが好きな人で、オマケにハード・ロックのアルバムまで作ってしまう彼は、今回オーケストラを全面的にフィーチャーしたプログレ風のアルバムを作ってしまった。 アルバムの第一のキーワードはタイトルの『Wilderness』でしょう。13曲中6曲のタイトルにこの単語が入ってきます。 そしてもう一つのキーワードは『地名』ではないかと思います。Machu Picchu, Gambiaと言う曲名が有りますし、China 〜と付く曲が3曲有ります。正確な地名では有りませんが、他にもHarlem, Town, Road, Islandなどが使われています。 直接的に感情や曲調をあらわす単語を使わずに土地や風景を現す単語を使う事によって、心象風景の様なものを表現しようとしたのではないかと思います。 このアルバムで彼は4ビートを叩いていません。1曲目では演奏自体していないのです。組曲風で4ビートを叩かず、バックにオーケストラを配して作られたアルバムはJAZZ的技法を表面的には使わず作ってしまったJAZZのアルバムなのだと思います。勿論ウェザー・リポートをフュージョンと呼ぶのならこのアルバムもフュージョンなのでしょうが。 JAZZもRockもBluesも同じものを根底に持っている以上それらの音楽には近い部分が必ず有ります。分類する事自体を拒絶するような音楽も存在しますし、理論を持って分類したがる人々も山ほど居ます。しかし彼にとって、そんな事はどうでも良いのでしょう。ここに来て彼はまだJAZZと言われる枠組みを広げようとしているのですから。 1945年12月生まれの彼は、この時50歳。そして、その14ヵ月後に亡くなる事を付け加えておきます。 もう、ひとつ。ジャケットが最低です。オリジナルに戻して下さい。
1998年にオリジナル・アルバムとしては前作から7年と言う期間をあけて出された、彼らの11枚目のアルバムです。2枚組みとして出したかったらしいのですが、レコード会社の反対にあい1と2を別々に発売する事になりました。このアルバムはそのうちの1枚で、アコーステック・バージョンと呼ばれています。 元々ビートルズのパクリと悪口を言う人が居るほど、英国のPopなRockを体現してきた彼らですが、ビートルズを語る前にそれ以前の英国音楽に順じていると考えた方がよりリアルに彼らの音楽を楽しめると思います。 このアルバムではXTCと言うバンドの名前ながらバンド形態としての音楽は捨てています。エレクトリック・ギターすら必要としていません。下手をするとRockすら捨ててしまったような音楽です。パンク出身の彼らですから、とっくにジャンル分けとしてのRockなんて必要としていないのかもしれません。 メンバーが2人になった訳ですが、2人になった為にこう言う音楽になったのではなく、こんな音楽へ進むがゆえに、結果として2人になってしまったような感じさえします。 7年間と言う歳月は彼らにとって有意義だったようです。オーケストラとボーカル、メロディとアレンジそれらの複雑な絡みは、単純な形に置き換えられ彼ら独特の捻くり回された感覚は、聴き易さと言う形になって収められています。 大胆なその方法論の中には、いままで同様に過去の音楽への愛情が確かなものになっています。いままでの彼らのアルバムとは本質的には、何も変わっていない証拠の現われだと思います。 アコーステック・ギターとクラッピングとコーラスの組み合わせが美しい2曲目。色々とやりながら嫌味なく作りあげる事が出来た、過去の彼らからビートを抜いてしまったような3曲目。ジム・ウェッブの曲を歌うアート・ガーファンクルのような何処かしらアメリカのフォークを感じさせる4曲目。5曲目8曲目のようなアラン・プライス風の英国製感傷音楽。と言うようにどの曲も楽曲としての美しさを失わずに様々な雰囲気を彼らと言うフィルターでまとめあげた完成度の高いアルバムだと思います。 アルバムの裏ジャケットに書いて有りました。「好きな事をしてもいいけど、人を傷つけない事。アップル・ヴィーナス Vol.2をお楽しみに。」・・・でも、コッチの方が好きです(笑)。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/09/08
世に「天才」と呼ばれる演奏家は何人も居ますが「神様」と呼ばれる人はどれくらい居るんでしょうね。 その手数の多さとダブル・バスによって、60年代に「神の子」とか「神の手」と呼ばれたバディは、本来あるべきエンターテイメントとしてのジャズを演奏の凄さと楽しさと言う形で残してくれた素晴らしい人だと思います。 観客の身体が動いたり声を出したり手拍子したりと言う事を演奏の邪魔のように扱われだしたのが、ジャズを堕落させ一般の人の好みから外れだしてしまい衰退した原因のひとつと言っても良いと思っています。 また、その「JAZZ」のスタイルによって、レベル付けをしたがる人たちがいますが、本来「JAZZ」には色々なタイプが存在します。そのタイプで価値観の上下なんて全く有りません。楽しいJAZZの素晴らしさと言うのは、正しく彼の様なJAZZの事だと思います。 バディ・リッチ楽団はテーブルに座り食事の後のお酒でも楽しみながら聴くと言う『楽しさ』のBGMとしての『楽しさ』を十二分に与えてくれる素晴らしいLive Bandです。本当に「バディ!かっこいいぞ〜」とか、声をかけたくなる楽しい演奏です。同じ空間に居る全ての人に一体感さえも与えてくれます。 1967年にハリウッドで録音されたこのアルバムは、オリジナルの倍の量になってCDになっています。彼のアルバムと言うと、よくこれが出てくるので、名盤と言っても良いと思うのですが、大抵の場合「名演奏」として紹介されます。アルバムの向こう側でする彼らの演奏の素晴らしさをよく表している出来事だと思います。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。
Jackie McLeanがBlue Noteに1962年に録音したLet Freedom Ring。彼の演奏ではレフト・アローンでの名演(迷演?/笑)が一般的には有名ですが、沢山の名演を残した彼の大切な一枚だと思います。 感情的な音と言うのかテクニック云々以前に、心のひだに絡みつくような音を出す彼が、多分コールマンの影響でしょうが、新たなものに向かおうとしている頃のアルバムです。 フリージーな音や流れの中に捨てきれない過去が混ざり、その未来への過程の中途半端さが逆に、彼が何かを求めようとしている事を如実に表し、彼の心の中の様々なやり取りが、こちらにストレートに伝わってくるようです。 少しずつ霧の向こうに見えて来た物に目を凝らして、確かなものにしようとしているようです。実際に以後の彼が確実な方向を向けた訳では無いので、それらは全て蜃気楼だったのかも知れれませんが。 この録音の時の彼は明らかに勇敢です。何かにすがり付く事は簡単だけど、ハッキリしなくても良いから自分の見つめる方向に自信を持つ事は、人に感銘を与えます。この頃の彼らの演奏は、まさしくそんな感じだと思います。
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