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Review List of eroicka 

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     2009/05/12

    初出の音源らしい。こうした音源の発掘は、ファンとしてはありがたいことだ。若いバーンスタインの激情ライヴ。有名なNYP盤とは大枠では変わらないがライヴならではのスリルが素晴らしい。このフランスのオケはNYPよりも技術的には多少落ちるが、独特の管楽器の音色が魅力的だ。当時のフランスとしてはマシな音質で、十分楽しめる。

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     2009/05/11

    「皇帝」は、宇野功芳氏の指摘の通り指揮者とソロのバトルが面白い。剛直で怜悧なソロは前のめりに驀進しオケも追いかけるのだが、オケが主導権を握る場面ではややブレーキをかけ柔和な音楽を聴かせるといった趣。個性の競演も「競争曲」、もとい協奏曲の醍醐味だ。宇野氏によると、後年このレコードについて問われたギーゼキングは憮然として何も語らなかったという。壮年期のベームと共演の第4番は「競争曲」ではなくオーソドックスな「協奏曲」で立派な演奏だ。

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     2009/05/07

    弦の美と歌を楽しむ1枚。精神性とか構成美は薄いが流れるような豊麗さは素晴らしい気品にあふれる。アッカルドのLP時代の名盤のうちいくつか廃盤になったものがあるようだが、復活させてほしいものだ。

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     2009/05/06

    美麗、豊麗の一言。若いシャイーの歌心あふれたさわやかな解釈に当時まだ香り高かったウィーンフィルの響きが輝く。強い個性はないかもしれないが、オケの美質を十全に引き出している。録音は、元から素晴らしいが、SHM−CD化で幾分磨きがかかったような感じがする。

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     2009/05/06

    この交響曲第2番をはじめて聞いたのはシャイーの旧盤で、その当時FMで放送された海外ライヴも録音したことがあった。素直で伸びやかな歌いまわしと明るく爽快な響きに感銘を受けたものだが、この盤もその延長線上にある。聴きなれた改訂版でなく原点版は正直違和感も覚えるのだが、美麗なLG
    Oの響きに加え、シュヴァーネヴィルムスやペーター・ザイフェルトらの美声に酔わされる。

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     2009/05/06

    構築美のある骨太さはまさにこの巨匠の芸風そのものだがライヴらしく熱い演奏だ。CDよりややテンポが遅めで、テンポは時折微妙に揺れる面白さも散見される。テープにゆれや左の音が途切れるような傷もあるが、このような貴重なステレオ録音が残っていたこと自体驚異だ。声楽陣は中山氏ら独唱者やコーラスが健闘して燃え立つような力がみなぎるが、技術的にはセッション録音には敵わない。コンヴィチュニーのベートーヴェンやシューマンのフォンタナレーベルの廉価盤LPで育った世代には、是非一度聴いていただきたい1枚だ。

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     2009/05/04

    バッハものの指揮で知られるレーデルのフルートが聴ける。ゴツゴツした北海道の手彫りの熊や円空仏の様な朴訥な温かみのある演奏だ。垢抜けないが、いかにも往年のドイツ風というべきスクエアでゴツゴツした流儀は今はもはや聴けまい。狭い残響の少なめなスタジオでの録音のようで、ややレーデルのフルートが、WPの名手ビュヒナーらの弦の奥に引っ込んでいる印象があるが、あたかもファミリーコンサートを聴くような味わいだ。

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     2009/05/01

    ギブソンの「洞窟」と「スコッチ」だが、オケのほの暗い弦楽のサウンドが曲想に合っている。ギブソンの指揮は端正なだけではなく曲が進むにつれ熱を帯びる。このオケ、金管楽器は、まるで日本のオケの様に、弦に比べて巧くも美しくなく、濁ったサウンドは弦の美感を損なっている。60〜70年代のこのレーベルにありがちな分離の悪い録音も惜しまれる。万人には薦めないが、不思議な魅力のある1枚だ。

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  • 2 people agree with this review
     2009/04/29

    1,2,3,4,5,6,9番などが白眉。オケの技量と分離悪く狭い音場の録音が惜しまれる。ライヴ盤の鬼気迫る表現に比べ薄味だが、今改めて聴いても素晴らしい。この名指揮者が鬼籍に入った以上、再録音が望めないのが残念であるし、先見のないレコード資本に対しても腹立たしい思いがする。

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     2009/04/24

    昔、高嶺の花だった憧れの全集。ドラティとフィルハーモニア・フンガリカの代表作だ。根気の無い小生は100を越す交響曲を全て聴く気は起こらないが、主要な曲を優れた演奏で聴けるのはありがたい。古楽器演奏が全盛の今では時代遅れとみる向きもあろうが、是非とも安いうちに入手されることをお勧めする。でないと後悔することになるかも。

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  • 3 people agree with this review
     2009/04/24

    昔聴いた廉価LPに比べ格段によい音だ。トスカニーニの演奏自体は30〜40年代のライヴものが優れているが、完成度の高い録音がこの盤の大きな魅力となっている。

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