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Review List of Verdi 

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     2021/04/21

    ウニ学。何を言ってるのかと思うなかれ。大真面目である。何しろ昨年度の放送大学の講座が開かれたほどであり、その際には参考図書として上がったほど。大真面目な本なのである。とはいえ、内容的には多岐に渡っていて、生物学的アプローチだけでなく、「利用」という名目で、海産物としてのウニについて論じたりしているのは、ウニ的には如何なものかと思わなくもないが、なにしろ唯一無二と言って良い本ではある。巻末には、編者の手による「ウニの歌」まで付いている。流石に読む人を選びそうな本ではあるが、是非一読を。

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     2021/04/21

    タイトルが秀逸。「あなたが知らないウニの世界」である。世界中の魅力的なウニの殻の写真を中心に載せている、いわば「ウニのピンナップ写真集」。殻状のウニの写真がメインで、つまり、生きたそのままのウニの姿がメインでないのはウニ的にはやや残念であるが、多種多様な美しいウニの姿を集めたこの写真集はそれでも実に魅力的。この殺伐とした時代に癒しを与えてくれる素晴らしい一冊です。

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     2021/04/21

    世にも美しい海洋生物、ウニの写真を満載したとても美しい本。日本近海を中心に目にすることの多いであろうウニの仲間たちを集めている。見目麗しいウニの姿を眺めているだけでも十分心が癒されるが、各々の生態なども読みながら、海底の人気者に思いを馳せるのもまたよし。一家に一冊、お薦めです。

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     2021/04/20

    ちくま文庫でシェイクスピア全集の翻訳を手掛ける松岡和子が聞き手に向けて語る形式の、シェイクスピア翻訳者としての視点でのあれこれ。蜷川幸雄の舞台にその翻訳が採用されていたこともあって、実際に舞台に掛ける中での発見など、とてもスリリングと言って良いような面白さです。

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     2021/04/20

    今現在入手出来る吉田秀和の著作、それも文庫本で、となった場合、これが一番他人に勧められる本かも知れません。まず、とっつきやすい。題名の通り、吉田秀和が自分の好きな曲について自由に書き綴っていくのだけれど、元が雑誌の連載で、それも確か芸術新調だったか、要は音楽専門誌でなかったのもあってか、まとまりがいいのです。一つ曲を選んでそれについて書いているスタイルなので、読み切れて過不足無しといった感じでしょうか。今にして思うと、この本で読んで聞いてみた曲というのが結構あったので - まぁ結局今となっては全部聞いてるのですが - その意味では指南署になっていたのだと思います。今でも旅に出る時に鞄に忍ばせて行ったりしますし。

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     2021/04/20

    最初に読んだのはもうずっと昔の話だけれど、もうだいぶ歳をとってしまった今となっては確かに読むのが辛い。なんといっても、もう、どうしてそうなるのか、わかるけれど、いや、そんな風にしなくても人生ってものはやっていけるんだよ、と、つい思ってしまうようになったから。そうでない人もいるのでしょう。でも、やはり、この本は、若い内に読んでおくのがいいと思います。歳を取ったらわからない、ということではないけれど、その若さとか幼さとかいうものへの受け取り方が不可逆的になってしまうから。そういう本というのは、いい悪いにかかわらず、やっぱりあるのだと思うのです。

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     2021/04/17

    塩野七生という人は、人間を描くことについては一流であるが、こと「碌でもないが実力のある人間」の魅力を描くことにかけては超一流であるだろう。碌でもないと言って悪ければ、禍々しい人間、唾棄すべき人間、極悪人、でも構わない。そういう、いわば一般倫理的に問題あるとつい感じてしまうような人間、だが、魅力があると認めざるを得ないような人間、そういう人間の魅力を描くのになんの躊躇も無く、嘘も書かず、隠しもせず、それでいて十分に魅力を感じさせるように描き出す力を持っている。チェーザレ・ボルジア。「禍々しい人間」としては超一流であろう、その人の評伝を描く小説。この小説を読んで、この男に惹かれないままでいるのは難しかろう。

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     2021/04/17

    塩野七生の比較的初期の作品。中世からルネッサンス期にかけての4人の法王に材を取った物語である。つまり、史実や同時代資料を駆使してはいるものの、あくまでフィクション、講釈師、見て来たようになんとやら、である。わざわざそう断っておかなければいけないほどに活き活きと描かれていて、思わず引き込まれる。何度でも読めるが、実は、「敵役」のサヴォナローラがいわば「第5の主役」でもあり、サヴォナローラのくだりが一番面白いとも思ったり。

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     2021/04/17

    「ローマ人の物語」シリーズの最終巻。ローマ世界の終焉、である。ローマ帝国の終焉、ではないのがミソ。いや、実際にこの巻でローマ帝国の終焉は描かれている。しかし、全15巻の最後としては実になんともアンチ・ドラマティックに描かれている。そもそもこの全15巻を読み進めて来た人なら、前巻で既に終わったのだな、これは仕方のない蛇足なのだ、くらいに思った人は少なくないのではないだろうか。だが、ローマ帝国はまだ続いていたし、そもそも東ローマ帝国は更に続く。だが、ローマ世界は確実にこの巻で終わりを迎えたのだ。そういうことである。

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     2021/04/17

    「ローマ人の物語」の実質的な最終巻としてもいいのではないかと思う。というのは、筆者自身も言及しているところを考えれば、キリスト教化されたローマはもう「あの」ローマとは言えないと思うからだ。この巻では、コンスタンティヌス以後の歴史の中で、起伏はありながら徐々にキリスト教がローマを侵食していく - 席捲、ではないのだ - 姿を描いている。この巻を閉じる頃には、多くの人が、「ああ、ローマは終わった」と思うのではないだろうか。だが、実は、ローマはまだ続くのだ。

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     2021/04/17

    「ローマ人の物語」終盤、タイトルの「最後の努力」が示すように、ローマ帝国最後の輝きを保とうとするディオクレティアヌス・コンスタンティヌスの2人の皇帝の所業を描いた一冊。ローマ帝国を維持せんと試みるが故に、結果的には後から見ればローマ帝国の本質を支えてきたものを失って行かざるを得ない姿は、正にカエサルが言ったとされる”どんなことも最初は良かれと思って為されるのだ”ということを思い起こさせる。後半の白眉としてもいいのではないかと思う。

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     2021/04/17

    正直に言うと、「ローマ人の物語」は、前半の都市国家ローマが共和政ローマになり、カエサルを経てローマ帝国になっていく、いわば登り坂の前半よりも、最終的に滅亡に進んでいく後半の方が読み応えがあると思っている。この12巻「迷走する帝国」は世に言う「危機の3世紀」の状況を映し出しているが、なにしろ次から次に皇帝が代わる有様なので、正直言うと混乱している。その全体状況を俯瞰して眺めるというのが面白味であるとも言えるけれども。

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     2021/04/17

    ルビコン川以降のカエサルを描いた巻。正確には、ルビコン川以降、暗殺され、その後の成り行きも含めて描いた巻である。個人的には、ローマとしてはカエサルよりも前の時代の「勝者の混迷」が面白いと思うし、カエサルの姿としては前巻でのガリア戦役でのカエサルの方が活き活きとしていると想いもする。が、恐らくはドラマ性という意味ではこの巻が白眉ということになるのでしょう。

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     2021/04/17

    ローマ人の物語シリーズでは、ユリウス・カエサルについて2巻を費やして描いている。こちらは、カエサルがルビコン川を渡り内乱に踏み切るまでの、いわば「上巻」。そのかなりの部分がガリア攻略の期間に割かれているが、これが実に面白い。その経緯も、人物も、全てが言ってみれば輝いている。塩野七生の筆致の勝利でもあるが、確かに読んでいて面白い時代でもある。

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     2021/04/17

    塩野七生のローマ人の物語、ある意味最初の山。副題の「勝者の混迷」は、カルタゴとの戦争に勝ち、隆盛を誇った筈が、それ故にか言わば成長痛のような混乱を来していく姿を活写している。そう言ってはなんだが、このシリーズは正直言うと危機に瀕するローマを描いている巻が面白いと思う。その中でもこの巻は共和政ローマという体制それ自体の危機が興味深い。前半の白眉と言ってもいいのではないかと。

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