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楽しい夜更かし さんのレビュー一覧 

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     2021/07/30

    元はっぴいえんど鈴木茂のファースト・ソロ・アルバムは、日本のロック史に刻まれた金字塔的ギター・ロック・アルバムです。はっぴいえんど解散後、1975年にアメリカで現地のミュージシャンと録音されたものですが、バックを固めたメンバーが強力で、はっぴいえんどでも共演したリトル・フィートも参加していますが、9曲中7曲で参加しているベースのダグ・ローチ(サンタナ)、ドラムスのデヴィッド・ガリバルディ(タワー・オブ・パワー)、グレッグ・エリコ(スライ&ザ・ファミリー・ストーン)という一流のリズム・セクションによるグルーヴは凄まじい迫力です。強力なメンバーをバックに、鈴木茂は、ロックなギターをこれまでにないほどバリバリと弾きまくっています。また、ハードボイルドなボーカルの荒っぽさも実にクールです。まさに、ロックがこの1枚に凝縮されているようです。その後、鈴木茂のソロ・アルバムは、残念ながらソフトなシティ・ポップ路線へと流れて行ってしまいます。

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     2021/07/30

    CSN&Yのメンバーであったグラハム・ナッシュのファースト・ソロ・アルバムです。いわゆるカントリー・ロックに位置づけられるグループに、英国人であるグラハム・ナッシュがいたのは面白いことです。彼の作る曲はポップなものが多く、「Teach Your Children」「Our House」などは、CSN&Yのレパートリー中では、今でもテレビやCMで耳にする曲です。このソロ・アルバムもCSN&Yのメンバーのソロ作の中では最もポップな作品であり、さらにグループでの時よりも、イギリス的な香りを感じさせるような気もします。「Military Madness」「Chicago」といったシングル曲や、隠れた名曲とされる「Simple Man」などは、とても彼らしさがでた曲ですが、「Better Days」「I Used to Be a King」「There’s Only One」などホーン・セクションや女性コーラスによる厚みのある音作りに新鮮さを感じます。

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     2021/07/30

    スティーリー・ダンの、1993年から94年にかけてのツアーにおけるライブ・アルバムです。スタジオでは名の知れたセッション・ミュージシャンを揃え、完璧な作品を作り上げる彼らがどんなライブを行うかは興味深いところですが、ライブではスタジオとはまた違う彼らのスタイルを見せてくれます。やはり一流のミュージシャンを揃えてカッチリした演奏を聴かせてくれますが、スタジオとはアレンジも変わっていますし、ホーンセクション、バックグラウンドング・ボーカル、ギターソロなどを聴いても、演奏全体のノリにも適度なゆるさというか、スタジオ作にはないグルーヴを感じることもできます。YouTubeなどを観ても、ライブでは思い切りジャズを感じさせるインストゥルメンタル曲もあったりして、シングル・アルバムのボリュームでは、とても収め切れない魅力を感じさせてくれる彼らのライブです。

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     2021/07/27

    1975年発表された細野晴臣のセカンド・アルバムです。「トロピカル」への転身は、はっぴいえんど時代の音楽からは想像しようもなく、まったく唐突なことでした。「HURRICANE DOROTHY」「熱帯夜」「漂流記」「HONEY MOON」「三時の子守唄」といった漂泊感を醸し出す曲がお気に入りです。これらの曲を聴いていると、細野さんの重い声質が大海原を静かにたゆたう大きな波のような包容力を感じされられます。アルバム「トロピカル・ダンディー」「泰安洋行」「はらいそ」が、いわゆるトロピカル3部と言われていますが、自分が好きなトロピカルは、この「トロピカル・ダンディー」なのです。

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     2021/07/27

    奇妙な名前のアイドル・グループの、メジャー・デビュー・アルバムです。既発表曲のリミックス・バージョンの寄せ集めということですが、新たなファンにとっては新鮮な1枚です。何気に既視感のあるポップなメロディやアレンジが印象的です。また、日向ハルという本格派ボーカリストを中心に、個性の違う4人がリード・ボーカルを回していくというスタイルは、なかなか楽しいものです。フルアルバムということですが、本編8曲に別バージョン2曲を含むボートラ3曲という内容ですが、中身が濃いこともあり、あっという間に終わってしまう感じで、ボリューム的に物足りなさが残ります。

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     2021/07/27

    熱烈なファンでもないのに、CD棚からはヴィーナス・レコードのエディ・ヒギンズがゴソゴソと出てきます。メロディを大切に、個別の楽器の音を際立たせ、お洒落なジャケットでパッケージ、それが紙ジャケならばなおよろしい、という「ヴィーナス・レコードのエディ・ヒギンズ」というジャンルがありそうです。いいBGMというのは、聴き流しても、どこかで耳に引っかかるものだと思います。エディ・ヒギンズのアルバムは、正面から向き合ってもいいし、優秀なBGMでもあります。しかも、CDプレイヤーのそばに洒落たジャケットを立てかければ、雰囲気は抜群で、特に聴きたいアルバムが思いつかない時などは、自然とエディ・ヒギンズのアルバムに手が伸びてしまいます。彼の数あるヴィーナスのピアノ・トリオから一枚となると、ジャケットも含めて、とりあえずこのアルバムをお勧めいたします。それが紙ジャケならばなおよろしいでしょう。

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     2021/07/27

    ピアノ・トリオのアルバムだというのに、1曲目「いそしぎ」からピアノ・ソロ曲です。それも、思い入れたっぷりの演奏。これは、ずるい。ムード・ミュージックが好きな自分は一発で落ちてしまいました。2曲目からのトリオ演奏も、スタンダード曲のもつ美しいメロディを大切にしたものです。ビル・チャーラップのピアノは、あざとさを感じさせるギリギリのところで、タメの効いたメロディを奏でます。トリオは、高級ジャブ・クラブというよりは、場末のクラブで演奏しているような、リラックスした雰囲気です。日本人のジャズ・ファンを狙った、ヴィーナス・レコードらしいアルバムだと思います。そういう自分も、見事にヴィーナスの術中にハマり、ビル・チャーラップの大ファンになってしまいました。

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     2021/07/26

    Friday Night Plansのクールなカバー曲「Plastic Love」での艶っぽくしなやかなギター・ソロが気にいって、参加メンバーを調べたらYuma Haraという新鋭ギタリストにたどり着きました。ジャズ・ギタリストではありますが、プロデュースからすべての楽器をこなすマルチ・ミュージャンで、ギターを弾きまくるギタリストのリーダーアルバムを期待すると、肩透かしを食うことになります。多くの曲では女性ボーカルをフィーチャーしており、「Plastic Love」のようにボーカルを活かす絶妙なフレーズを聴かせるギタリストです。ジャズ、R&B、ソウルなどがミックスされたリラックスして聴ける音楽で、ドライブで聴くもよし、昼寝の友に聴くもよし、夜静かに酒を飲むもよしと、いい意味でのイージーリスニング・アルバムです。

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     2021/07/25

    1974年、荒井由実のセカンド・アルバムです。今ではド派手なステージを繰り広げるスーパー・スターですが、ファースト・アルバム「ひこうき雲」や、この「ミスリム」の頃は、いかにもシンガー・ソング・ライターといった佇まいのアーチストでした。しかし、多くのシンガー・ソング・ライターがフォークやロック的なアプローチをしていたのに対して、この人は明らかに違って、洒落たセンスの、洗練されたポップスを作っていました。バック・メンバーも、細野晴臣、鈴木茂、林立夫、松任谷正隆からなるキャラメル・ママ、そして、コーラスはシュガー・ベイブ、吉田美奈子、山下達郎、矢野顕子、大貫妙子という、今では大御所といえるメンバーが、当時はまだ若く、特別なことではなく集まっていました。演奏もシンプルで、ミュージシャンひとりひとりの顔や演奏する手元までもが、ちゃんと想像できるようなアルバムです。

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     2021/07/24

    マイルス・デイヴィスといえば、第2期黄金クインテットが最高とか、70年代のエレクトリック・マイルスが最高とか、いつも言っていますが、実際のところ、思い出したように聴きたくなるのは、決まってこのアルバムです。1981年、6年間の沈黙の結果、マイルスからこのようにポップなファンク・アルバムが届けられるとは想像しませんでした。確かにマイルスのトランペットは聴こえてくるけれど、いったい誰のアルバムなんだろうと思うくらい、ポップで聴きやすい作品です。しかし、骨太でキレのいい演奏と、やはりマイルスだと思わせる緊張感に納得するところです。マイルスは、同時にビル・エヴァンス、マイク・スターン、マーカス・ミラーといった若い才能も届けてくれました。自分は、この「Man With The Horn」と、1982年の同じメンバーによるライブ盤「We Want Miles」が、マイルス最後の輝きだと思っています。

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     2021/07/23

    これはスティブン・スティルスの最高傑作だと思います。自分にとって、スティブン・スティルスは、ソロ・デビュー以来ずっと追い続けている数少ないアーチストですが、1972年に発表されたこのアルバムが、彼にとっての最高傑作であり、その後、この作品を超えることはできませんでした。マナサスというバンドは、スティルスの音楽を演奏するために、気心の知れた仲間たちを集めたバンドでしょう。アナログで2枚組というボリュームで、ロックンロール、ラテン、カントリー、フォーク、ブルースと、幅広い音楽性をフルに披露しています。それでいて、アルバムトータルでは、一貫してスティブン・スティルスのグルーヴが支配しています。また大きなシングルヒットはないのですが「Rock and Roll Crazies」「Colorado」「So Begins the Task」「It Doesn’t Matter」「Johnny’s Garden」といった佳曲が並び、全体を通しても高いクオリティの曲が揃えられ、2枚組アルバムにもかかわらず一定のレベル以下の曲や演奏はひとつもなく、彼の絶好調ぶりが表われたアルバムです。

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     2021/07/23

    吉田美奈子が思い切りポップな方向に振れたサード・アルバム。大滝詠一の「夢で逢えたら」のオリジナルがバリバリのナイアガラサウンドで収録されていることで知られていますが、他にも矢野顕子、佐藤博、細野晴臣、山下達郎と、贅沢なアーチストによる作品が並んでいます。ファースト、セカンドと2枚のアルバムに比べると、アルバム全体のイメージとしてはやや小粒になった印象はありますが、あちらこちらにピリッと洒落たセンスを感じさせる作品となっています。お洒落といえば、細野晴臣の提供したオールドタイミーな「ラムはお好き?」でしょう。吉田美奈子が多重録音で、一人アンドリュース・シスターズに挑戦しています。後に細野さんが「Heavenly Music」で、吉田美奈子をゲストにセルフカバーをしたバージョンも、これまた渋くて素敵です。さらに、アナログ時代はA面ラストにこの曲が置かれていたため、終盤の吉田美奈子と山下達郎のコミカルな掛け合いでA面が終了となるのですが、CD時代となって、そのままB面1曲目の「夢で逢えたら」へとつながっていくことになり、偶然ながらとても自然で絶妙な流れが誕生しました。

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     2021/07/22

    ファースト・アルバムの陰に隠れて、あまり語られることのないセカンド・アルバムですが、自分としては、スティルスのアルバムでは一番のお気に入りです。「Stephen Stills 2」というアルバム・タイトルからもわかりますが、基本的には、前作「Stephen Stills」の流れを汲んだアルバムです。しかし、シングル曲「Change Partners」では「Teach Your Children」のようにジェリー・ガルシアのペダル・スチールをフューチャーしたり、2枚目のシングル曲「Marianne」は、一聴した「Carry On」のポップな焼き直しとわかりますし、さらに「Bluebird Revisited」は、バッファロー・スプリングフィールド時代の「Bluebird」のリメイク曲です。前作と同じ路線の中でも、ファンを楽しまそうというスティルスの気持ちが伝わってくるアルバムです。

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     2021/07/22

    ソウルフルなボーカルに、ギター、ベース、キーボードと様々な楽器を弾きこなすなど、多くの才能に恵まれたスティブン・スティルス。彼にとって、1969年、クロスビー・スティルス・&ナッシュの結成から、70年代前半は、才能が一気に開花した全盛期だったと思います。このアルバムは、1970年に発表されたスティルスの1枚目のソロ・アルバムで、ジミ・ヘンドリクス、エリック・クラプトン、ブッカー・T・ジョーンズ、リンゴ・スターなど大物ゲストが参加し、この頃からスティルスの才能が広く認められていたことが想像できます。いたるところにゴスペルやブルース、さらにラテン・ミュージックなどブラック・ミュージックの影響がみられ、スティルスのボーカルのもつソウルフルなグルーヴが、アルバム全体から溢れているようです。多くのミュージシャンにカバーされている「Love the One You’re With」をはじめ、スケールの大きな楽曲も多く、まさに絶好調といえる勢いに満ちたファースト。アルバムです。

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     2021/07/21

    敏腕プロデューサー・キム・ドフンがMAMAMOOに続いて送り出す実力派ガールズ・グループ、PURPLE KISSのデビュー・アルバムです。先行シングル「My Haert Skip a Beat」や「Can We Talk Again」でも、プログレシブ・ロックを思わせるようなダークなイメージを押し出した複雑な楽曲への挑戦など、すでに新人離れした大物感を漂わせていました。そして、期待にたがわずこのアルバムは、冒頭の「Intro:Crown」から「Ponzona」「Can We Talk Again」という複雑な流れをみても、スケールの大きなコンセプト・アルバムを狙ったように感じられます。恐らく、歌いこなすのも難しい楽曲が多いのだと思いますが、PERPLE KISSのメンバーは見事に歌い上げています。音楽的にみてもアルバムとしてのクオリティの高さを感じさせます。

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