吉田美奈子
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吉田 美奈子(よしだ みなこ、1953年4月7日 - )は、日本の女性歌手、音楽家、作詞家、作曲家、編曲家、プロデューサー。兄はレコーディング・エンジニアの吉田保。
埼玉県大宮市(現:さいたま市大宮区)に生まれる。
...投稿日:2021/07/23
吉田美奈子が思い切りポップな方向に振れたサード・アルバム。大滝詠一の「夢で逢えたら」のオリジナルがバリバリのナイアガラサウンドで収録されていることで知られていますが、他にも矢野顕子、佐藤博、細野晴臣、山下達郎と、贅沢なアーチストによる作品が並んでいます。ファースト、セカンドと2枚のアルバムに比べると、アルバム全体のイメージとしてはやや小粒になった印象はありますが、あちらこちらにピリッと洒落たセンスを感じさせる作品となっています。お洒落といえば、細野晴臣の提供したオールドタイミーな「ラムはお好き?」でしょう。吉田美奈子が多重録音で、一人アンドリュース・シスターズに挑戦しています。後に細野さんが「Heavenly Music」で、吉田美奈子をゲストにセルフカバーをしたバージョンも、これまた渋くて素敵です。さらに、アナログ時代はA面ラストにこの曲が置かれていたため、終盤の吉田美奈子と山下達郎のコミカルな掛け合いでA面が終了となるのですが、CD時代となって、そのままB面1曲目の「夢で逢えたら」へとつながっていくことになり、偶然ながらとても自然で絶妙な流れが誕生しました。
楽しい夜更かし さん
投稿日:2022/03/25
黄昏時の都会を歌った数多くの名曲を創作している吉田美奈子の初期の傑作アルバムである。1977年の発表から45年の歳月が流れたが、洗練された音楽センスは現在でもまったく色褪せていない。まさに「Oldies But Goodies」である。全9曲のアルバム全体が『 Twilight Zone 』の世界観で統一されており、格調が高い。詞・曲・編曲・歌唱・演奏のすべての要素が絶品である。吉田美奈子が弾くピアノが全曲を主導し、ふとドビュッシーを感じさせる瞬間もある。アントニオ・カルロス・ジョビンの “Casa” のピアノの譜面台には、ドビュッシーの楽譜が広げられていたという。吉田美奈子も含めて、新しい音楽を開拓してきた音楽家たちは、ジャンルが異なっても、その音楽性には共通する精神があると感じられる。 吉田美奈子の歌唱力と卓越した表現力は、すでにデビュー当時から聴き手を唸らせるものがあった。演奏は、本アルバムでは、村上秀一・大村憲司・松木恒秀・佐藤博など、錚々たるメンバーがバックを固めている。彼らが創った音楽は、今後も永く聴き継がれていくであろう。ホーンセクションを加えたアレンジもお洒落だ。共同してプロデュースをした吉田美奈子と山下達郎の力量が発揮されたアルバムである。 第1曲『 Twilight Zone “Overture” 』の冒頭のピアノの和音が響くと、『 Twilight Zone 』 の世界が一気に広がる。歌詞は「 Illumination 」の一語のみ。小曲であるが、Piano・Guitar・Harp・Flute・Strings が、思慮深い音楽を紡ぐ。その内省的な雰囲気は第2曲『 恋 LOVE 』に引き継がれ、以降、タイトルチューンである終曲『 Twilight Zone 』まで、名曲が並ぶ。 私の思い入れが特に強い楽曲は、第8曲『 さよなら SAY JUST GOOD-BY 』 だ。吉田美奈子の Vocal は高域まで美しく伸びやかである。彼女の表現力は驚嘆に値する。大村憲司の Electric Guitar Solo は優しく語りかけるようだ。向井滋春の絶妙な Trombone Solo は情趣に富んでいる。夕闇に包まれた都会の喧噪に、別離を受けとめる切ない情感が静かに沈んでいく。音楽のすべてが心に深く沁み入る、スローバラードの傑作である。 第5曲『 恋は流星 Shooting Star Of Love 』は、アルバムを代表する人気曲だ。黄昏時の美しい光たちを描いた詞は全編が秀逸である。「とても素敵」「いつも好き」の冒頭の Vocal だけの歌い出しも粋である。フルコーラスに続く後奏は2分間を超え、岡崎広志の Alto Sax Solo、向井滋春の Trombone Solo、中沢健次の Trumpet Solo が冴えわたっている。ジャズ的なアプローチを具体化した音楽は素敵である。 『 恋は流星 』は、人気曲ゆえに、カヴァーヴァージョンも多い。その中でも私の一番のお勧めは米光美保だ。1995年発表のアルバム『 FOREVER 』に収録されている(現在は廃盤のため入手が難しいのが残念)。こちらは軽快な『 恋は流星 』に仕上がっている。米光美保は、ソロデビューの前はガールズ・グループ「TPD」のメンバーだったが、彼女の歌唱力は本格的である。アレンジ面では、古き良き1970年代のサウンドから、「打ち込み」が全盛となった1990年代へのポピュラー音楽の進展が興味深い。その一方で、後奏では Sax Solo・Trombone Solo・Trumpet Solo の華麗な演奏が、吉田美奈子のオリジナルヴァージョンの構成をそのまま引き継いでいる。編曲とプロデュースをした角松敏生の、吉田美奈子と山下達郎へ対するリスペクトが表れていて感動的である。 『 Twilight Zone 』は、私の最も好きなアルバムのひとつである。今回のSACDハイブリッド盤は、私にとっては LP・CD に続いて3回目の購入となった。特別な名盤は、何度でも購入する価値がある。音質面は、アナログのマスターテープが音源であるため、ヒスノイズがわずかに認められるのは仕方がない。しかし、SACD 化によって、もともとの録音の優秀さを改めて確認することができた。私の再生装置でも、倍音成分まで丁寧に再現され、豊かな臨場感で聴くことができる。
宗仲 克己 さん
投稿日:2021/05/26
Soul/Funkが最も華やかだった82年。「Light’n up」この鮮やかなタイトル曲は本場アメリカ勢にも負けないクオリティの高さを誇っている。アルバム自体昨今のシティポップブームで人気の高いものになっているのもうなづける。
MUG PUSHeeeR さん
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ありがとうございました
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