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Review List of akiapple 

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     2017/09/02

    この映像はローマの古代遺跡で撮影されており、殺伐としたところなどは雰囲気が出ているが、いささか殺風景ではある。歌手のメイクも厚化粧なのも興ざめで、歌手の容姿も野暮ったい。またロケーションや時間の制約からか、昼だった場面がいきなり夜に変わる場面もあり違和感を感じる部分もある。レチタティーヴォは大幅に省略。演奏もテンポが速めで小編成の現代のピリオドアプローチによるものと比較して歌手もオケもやや重い。なおルックス良いからかカヴァー写真には、なぜか脇役のアンニオが使われている。

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     2017/08/28

    2時間3分という演奏時間から見ても分かる通り、アリア・レチタチーヴォ共に大幅な省略がある。現在でもあまり上演されないオペラなのでこれはしょうがないか。主要な曲はだいたい演奏されているが、No.6のファルナーチェのアリアが省略されているのは惜しい。ヴィツェンツアにある有名なテアトロ・オリンピコでの収録でライブではない。このポネル演出のものは大時代的で、演技がオーバーリアクション気味であるが、背広にスカート、サングラスといった現代的な演出が当たり前となった昨今のものよりも落ち着いて見ることができる。予想に反してアーノンクールの指揮はやや重い。歌手の中ではミトリダーテ役のウィンベルイの熱演に注目。

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     2017/04/08

    原曲の弦楽四重奏と比較して良い意味でマイルドな響きがして、気楽に聴きやすくなっている。バーンスタインがベートーヴェンの弦楽四重奏曲を弦楽オーケストラに編曲したものは14番の嬰ハ短調しか適していないみたいなことを言っていたが、なかなかどうして大フーガはもちろん、他の曲でも十分に聴けると思う。北欧のオケだからではないが、ゆったりとした楽章ではグリーグっぽい響きがしていておもしろい。ちなみに2005年録音の12番と14番のオケは対抗配置。

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     2017/03/17

    最近では珍しい超古典的な演出、舞台設定で比較的安心して観ていられる。残念なのはツェルリーナ役の歌手の容貌が研ナ○コ似であることで、他の歌手と比べてもやはり違和感がある。ツェルリーナがもう少し可愛ければ満点だったのに。

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     2017/03/16

    このフィガロの演出は大概、よほど現代的な演出でない限り衣裳や舞台設定などがフランス的なものになるのだが、このマドリードの上演では台本通りセビリヤ・スペイン的なものとなっていて(特に3幕のファンダンゴ)、視覚的にも楽しめる。歌手も申し分ないが、欲を言えばスザンナ役のレイがおばさん過ぎること。もう少し若い歌手の方がよかった。なお4幕のマルチェリーナとバジリオのアリアも省略されずに歌われている。

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     2017/01/12

    前回の同じティチアーティ指揮のグラインドボーンのフィガロでは、中途半端な時代設定による演出に疑問が残ったものだったが、こちらの後宮の演出は劇に比較的忠実なもので、オケも軽快で溌剌としていて好感が持てた。特に昨今のザルツブルグなどで行われる稚拙でいい加減な読み替え演出とは一線を画しており安心して鑑賞できる。ただ2幕でのブロンテとオスミン、コンスタンツェと太守の諍いの場面は無意味に激しいやり取りになっていて、私にはそこらへんの夫婦喧嘩のようにしか見えなかった。

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     2017/01/10

    旧大全集と比べこの新大全集では、ガーディナーやブルュッヘン、アバドなどの比較的新しい録音が増えた一方で、ハーガー、ボスコフスキー、ヘブラーなど旧全集からある録音も多く含まれていてその点では残念。舞曲集や初期のオペラなどはダントーネやデッカ所属のアーティストがまとめて録音してくれたら有難いのだが。気になる演奏者は寄せ集めではあるが一定の水準には達していると思う。現在では交響曲や鍵盤曲、協奏曲など別個に優れた全集が出ており(たとえば交響曲ではアダム・フィッシャー、鍵盤曲ではバルト・ファン・オールト、ヴァイオリンソナタではレイチェル・ポッジャーといった具合に)、こういったすべての作品を網羅する大全集なるものは時代遅れになっており、メーカーやレーベルは売り方の再考を促したいと思う。

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     2016/11/18

    最近の演奏と比べて演出、歌唱、舞台装置共々大時代的で重々しいが、現在でもイドメネオのベストDVDであることには変わりないように思う。歌手たちもベストメンバーで、申し分ない。

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     2016/09/15

    モーツァルトの冗談音楽と舞曲を収めた好企画のアルバム。いわゆるピリオドアプローチ系の演奏ではないが、機敏で小回りの利いた小編成オケの特性を生かしており、何度聴いても飽きないものになっている。曲目も普段演奏されないものばかりが並び、その点でもモーツァルト好きならば必聴だろう。個人的には「ガリマティアス・ムジクム」が素晴らしいと思った。

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     2016/09/13

    2005年と2009年のライヴ録音で各曲の終わりには拍手が入る。演奏は良くも悪くも普通で、オケと指揮者のせいか面白みに欠ける。個人的にはラトル&ベルリンフィル相手に録音してもらいたかった。

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     2016/05/13

    シュトラウス編曲版のイドメネオだが、原曲と比較して省略が多く、何よりもドイツ語で歌われているのことに違和感がある。それにモーツァルトの原曲が普通に上演、録音されている現在ではこのシュトラウス版は正直存在理由に乏しいと思う。肝心の中身だが、ピリオド系のキビキビした演奏に慣れた耳ではこのルイージの指揮は鈍重に感じられ、ORF音源のせいもあって2006年の録音の割には音があまり良くない。

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     2016/05/02

    フランス人指揮者がフランスのオケを振ったワーグナー録音は珍しい部類に入るかもしれない。CD2枚組、約83分のアルバムで演奏も重厚で悪くないものだった。ちなみにオケはヴァイオリン両翼の対抗配置である。

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     2016/04/30

    この録音は日本の評論家からは評価が高いCDだと思うが、強奏になるとうるさくなり、ただテンポが速いだけの演奏で、オケが一流でも名演奏は生まれないという良い例だろうか。個人的にはカラヤンのも受けつけないが、このレヴァインも駄目だ。それに今ではチャイコフスキーのバレエ音楽は割と簡単に全曲聴けるので数曲の組曲では物足りない気がする。

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     2016/04/21

    某音楽雑誌のレビューではあまりよい評価がされていなかったと思うが、非常に好企画なすばらしいアルバムだと思う。日本人歌手や児童合唱団などがたまに同種のアルバムを出すことがあっても、どれも真面目に歌い過ぎてすぐに飽きるものばかりなのだが、これはオケの編曲も凝っているし選曲もなかなか良い。しかもバックはプロオケで申し分ない。率直に言ってこのようなアルバムを日本人が作れないことがむしろ残念なくらいだ。日本の音楽家や評論家は猛反省すべきだろう。

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     2016/04/14

    小品ながら有名指揮者の録音が比較的多いが、最近ではほとんど見かけなくなってしまったスッペの序曲集。このアルバムも録音されなくなる直前に収録されたもの。メータは良い意味で中庸の演奏で何度聴いても飽きが来ず、スッペの序曲集でも2,3位あたりを争うものだろう(さすがに1番だとはいいきれないが)。録音日は1989年1月初めで、クライバーのニューイヤーコンサート直後のもの。そのためオケがいつもよりも良く鳴ってる(気がする)。

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