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1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2020/02/08
まずは1958年の北ドイツ放送響のブラームスというのが興味をそそる。フルトヴェングラー盤の7年後の録音であるが、同時期にチェリビダッケとの4番(1946)、セルとの4番(1959)など常任のイッセルシュテット以外の客演指揮者とも北ドイツ放送響はブラームスの録音を残している。エーリヒ・レーン(Vn)、アルトゥール・トレースター(Vc)、ゲアハルト・オットー(fl)、ルドルフ・イルミッシュ(cl)といった当時の名手の妙技を聴き比べるのは一興で、とりわけ往年のBPOの名コンマス、レーンの手になる2楽章のVnソロパートは聴き物である。ブラームスの1番といえば従来からinnner movement派とouter movement派が弾き手にも聴き手にもあるようで、指揮者に関して言えば前者の筆頭がベームやクーベリック、後者の最右翼がメンゲルベルグやアーベントロートといったところか。本盤はさしずめ後者ということになろうが、特に終楽章の彼独自の加筆は賛否両論あるところではあると思う。フリッチャイにはブラームスの交響曲の録音は少ないが、4年後には「天下の」ウィーン・フィルとも2番を録音しており、フリッチャイのブラームス観を知る上で興味深い。フリッチャイが白血病で短い生涯を閉じたのが1963年だから、この録音は弱冠47歳のものである。ジュリーニ、クーベリックといった1914年生まれの指揮者の中で、この録音が最も古いものであることも感慨深いものがある。
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