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ベートーヴェン(1770-1827)

CD 【中古:盤質B】 ヴァイオリン・ソナタ全集 イザベル・ファウスト、アレクサンドル・メルニコフ

【中古:盤質B】 ヴァイオリン・ソナタ全集 イザベル・ファウスト、アレクサンドル・メルニコフ

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    うーつん  |  東京都  |  不明  |  2021年11月08日

    過去の銘盤と一線を画す、流麗かつフレッシュな全集だ。ヴァイオリンもピアノも音の線は細目だが痩せた感覚はない。筋肉質とも違う。きめ細やかな配慮もあるし、柔らかく変化することもでき、かと思うと舌鋒鋭く攻め込んでくる変幻自在なこのコンビならではのベートーヴェンだ。鮮やかにさらっと弾きこなしつつ理知的な解釈とさりげない即興的な閃きを併せ持ったヴァイオリン・ソナタを愉しむことができる。   全集中の目玉でもあるクロイツェル・ソナタでは前のレビュワー氏も指摘された即興的な掛け合いもあり、「他の演奏と同じことはしない」といったアイディアは一聴に値すると思う。しかもそれがアイディア倒れにならないところがこのコンビの凄いところ。クレーメル&アルゲリッチ盤(DG)のテンションの高さや音の強さはないが、もともと指向する方向が違うのだからそれは比較するべきではないのかもしれない。ベートーヴェンの楽譜をもとにヴァイオリンとピアノのキャッチボールを全体的には冷静に、しかし時に変化球も投げ合いながら室内楽を愉しむ二人の姿を想像してしまう。 個人的には、ファウストとメルニコフの演奏(コンビであれソロであれ)はものによっては上手すぎて興ざめするときもある。がこの盤ではそれは感じず、さりげなくここまでハイレベルな技の応酬ができることに驚いてしまった。「理性的な感興、醒めた熱狂」とでも表現したくなるような面白い演奏を満喫できる。今後、新しい「ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ」像の一つの指針として使われることになるような気がする。

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    mari夫  |  東京都  |  不明  |  2017年12月25日

    これを聴く直前にグリュミオーのBOXを買って、ハスキルとのやはりベト全を聴き、エラく感心したばかりだった。しかしこれはまた全然違う。基本的にピリオド奏法だから、ファウストはノン・ヴィブラートで、音はチェンバロみたいに冒頭が発せられると、あとは中間で膨らませたりしない。メルニコフの楽器のことは書いていないけれども、響きはかなりモダンに近いとはいえ、ペダルの使い方は同様にセーヴ、従って音の粒が極めて明瞭。こういうアーティキュレーションだから、グリュミオー/ハスキルと同じ感じになる筈がない。しかし、これがまた面白い。ああそういう風に来るか、みたいな。どちらがいいとかいうのでなく、別の曲みたいなアプローチ。新しいベートーヴェンのソナタ像が見えた(聞こえた)。まずは必聴の名演というべきだろう。

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  • ★★★★★ 

    ドレスデンの響き  |  東京都  |  不明  |  2012年02月18日

    この全集録音の素晴らしさについて、皆様おっしゃるとおりと思います。特に付け加えることもありませんが、「クロイツェルが譜面通りでない」という指摘について、ご参考まで、王子ホールのホール誌2012年冬号の記事を紹介します。  ★メルニコフによるベートーベンVN.ソナタについてのコメント(以下、同誌9頁より引用)「この曲(クロイツェル)の冒頭部分で、初演のヴァイオリンを務めたブリッジタワーがちょっとした即興をしたところ、ベートーベンが飛び上がって、『素晴らしい』と彼を抱きしめたとか。私たちのレコーディングでも、提示部をリピートする際にこの装飾を入れました。これについては実際のテキストも残っているんです。とても面白い試みだと考えているのですがいかがでしょうか」  ★ファウストのインタビュー記事(以下、同誌7頁より引用)「ベートーヴェンが卓越した即興演奏家であったことを考えると、決してリピートを同じように弾かなかったはずですから、そういった面も意識して録音していきました」「第10番の冒頭のトリルにアポジャトゥーラを入れるべきか、はたまたトリルのみにすべきかなど、色々な人に意見を訪いて回りましたよ(笑)・・私たちはこれを実際にやってみることにしました。本当に小さなディテールなんですが、それでも賛否両論色々な反応をいただいています・・」以上引用おわり。   上記の2カ所に限らず、色々なところで即興的なやりとり、室内楽ならではの”会話”があって楽しいですね。しかも、遊びのための遊びでなく、作品への真摯な思いが感じられるのが、このコンビの素晴らしいところだと思います。教条的に「ここはこういう即興をいれなければ誤りである」というのではなく、この録音時における一つの結論として、やってみよう、という新鮮な感覚に共感します。 ちなみに2012年2月16日・王子ホールでの実演では、クロイツェル1楽章提示部冒頭、くだんの盛大な装飾はありませんでしたが、やはりリピートでは1回目とニュアンスを色々かえたり、室内楽の醍醐味ここにあり、という感想です。

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  • ★★★★★ 

    老マニア  |  東京都  |  不明  |  2011年05月14日

     聴き始めは線が細く、繊細な表情付けに意外な、これまで聴いてきたベートーヴェンとは違うといった印象にとらわれますが、聴き進むうちに楽章をを、また曲全体の構成を見直して成る程と納得することになります。  たとえば「春」を、伸びやか且つ典雅なグリュミオー&ハスキル盤で楽しんできた耳には、本盤の第1楽章などチマチマしてすっきりしないのですが、二つの楽器の緊密なやり取りが第2楽章で一層発展して行くのを聴いて納得するのですし、また「クロイツェル」をオイストラフ&オボーリンの粘り着くような情緒纏綿たる演奏に、申し分なくリアルだけど聴くのが億劫になっていた身には、余分な思い入れを捨てて、むしろ端正といえるほどの二人の細やかなやり取りを聴くと、ホッとし救われたような、これから明るい未来が切り開かれるような気分に誘われます。  数多ある名手の演奏にまとわりついていた垢を一切洗い流し、ファウスト&メルヒコフが吟味し合って再構成した成果が全集に披瀝されていて、それは新たな時代の到来といって良いのではと思えたことでした。

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  • ★★★★☆ 

    KM  |  福岡県  |  不明  |  2010年06月12日

    ファウストは、楽譜の通り弾いてないね。クロイツエル第1楽章提示部のリピートの冒頭。メルニコフはうまい。私が過去に聴いた 10 種類以上の「ベートーヴェン:Vn ソナタ全集」のなかで(Pf 伴奏の)ベストだと思う。

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  • ★★★★★ 

    ルリテッサ  |  神奈川県  |  不明  |  2009年12月06日

    コンサートを聞きました!CD2収録の曲を曲順もそのままに!Keiさんが書かれているように、ベートーベンの作品をしっかりと伝える丹精な演奏ですばらしかったです。その場で買ったCDも、演奏会同様で、すばらしく、曲を壊さない演奏で、じっくり聞きたい気分になります。

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  • ★★★★★ 

    Kei  |  神奈川県  |  不明  |  2009年11月03日

    ファウストはドヴォルザークの室内楽で一度聴いた程度の知識しかなかったが、予想を超えた素晴らしい全集だ。繊細さと激しさを持ち合わせながら知的なコントロールを忘れない演奏は正に古典派の曲には最適で、それにメルニコフのピアノは粒立ちが抜群で弱奏でも強奏でもそれが崩れないので、激しい曲想でも美しさが損なわれない。10年以上前に出たクレーメル/アルゲリッチ盤は2人の個性を聴くのには良いが、果たしてベートーベンの正統な演奏であるかについては疑問の残るものだった。それに比して、本演奏はベートーベンの音楽そのものを聴くには最適な全集と言って良い。録音も優秀な部類に入る。この新盤が廉価版の値段で買えるのだから、実に有難い。ファウストは現在最も優れたバイオリニストのひとりになっていると言っても過言ではなく、ハーン、フィッシャー、ヤンセン等の名前を思い合わせると、今やバイオリン界は女性上位になってしまった感がある。

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