popai16  |  神奈川県  |  不明  |  2018年05月22日

元々が廉価盤のセットで、それが中古品で更に安かったため、つられて購入した。従って演奏の方は余り期待していなかったが嬉しい誤算だった。ピアノの音がクッキリと明快で濁りが無く、フレージングも自然。表現が率直で以て回った様な停滞感が無く流れが良いため聴いていて実に気持ちが良い。こうしたことは特にモーツァルトでは必要な事と思う。両手のバランスも周到で、全曲中最も劇的な部分（２０番第一楽章のベートーヴェンによるカデンツァ）でも力感に不足はないどころかドラマテックな表現も堂に入っている。聴く前は金髪美人の脆弱なピアニストという悪しき先入観を持っていたが不明を恥じ入るばかり。

 

ＮＡＫＡＫＯ  |  長崎県  |  不明  |  2010年10月04日

曲、ピアノ独奏者、指揮者、オーケストラ、４拍子揃った名盤です。まちがいなく宝物です。他はあかぬけしなかったり、力みすぎたり、輪郭がはっきりしすぎていたり、軽すぎたりと聞けなくなってしまいました。あとはペライアを聴いてみたい気がします。

 

閑人  |  倉敷市  |  不明  |  2008年04月17日

あまり演出感はありませんが、鍛え抜かれた基本技術の高さで圧倒させる、いかにも旧東独の名ピアニストですね。美貌で鳴らしたわりにジャケットで全面的に使われない、このそっけなさもグッド。録音も、信じられないくらいクリアで迫真性があり、２１世紀の収録かと思ってしまうほどです。

 

SHU  |  東京都  |  不明  |  2006年04月27日

私はこの演奏を20年ほど前から愛聴していますが、何の小細工もない率直な演奏で素晴らしいと思います。現在では聞かれなくなったドレスデンサウンド満喫ですよ。

 

naminchu  |  Tokyo  |  不明  |  2003年01月13日

ときどき、研ぎ澄まされた打鍵音とするどいアタッカの音楽に疲れることはありませんか？　そんな時、中庸の美徳とでもいえる程良い丸みを帯びた音色とバランスの取れたリズムに身をひたす、そんな楽しみもいいものです。このＣＤ集は最初から通して聴いても疲れない、得がたい価値を持っています。