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CD PRISM I〜ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番、ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第15番、バッハ:フーガ BWV.876 デンマーク弦楽四重奏団

PRISM I〜ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番、ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第15番、バッハ:フーガ BWV.876 デンマーク弦楽四重奏団

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    風信子  |  茨城県  |  不明  |  2018年10月05日

    DISC”ラスト・リーフ”の軽みと抒情が忘れられないでいたら 弦楽四重奏の”本格”を打ちだしてきた バッハを前奏に置いて ショスタコーヴィチの15番だ 最後の問題作を初っ端に出すとは驚いた 発表時 六楽章全てがAdagioという特異性は象徴を超えたアジテーションだと感じたことを覚えている 果たし音楽は重く色彩感のない鎮魂曲のようだ デンマークQの演奏はこうした先入観を払拭する 自由を奪われ鬱々と沈むが如き心情とは真逆の音楽だった 強い意志を表明し高揚していく音楽でもない くどくど嘆く音楽でも勿論ない ニュートラルなのだ あるがままを捉え認識し明確に表出する 知が先走り情に溺れたりしない そこから見えてきたのは作曲者の本然の姿だ 苦も悲も抱えて生きる決意と生きている価値を知ったぞという凱歌なのだ 力瘤のいらない勇気をもらった ショスタコーヴィチの脳裏にハイドンの”十字架上の最後の七つの言葉”があったことは間違いない あれも全て緩徐楽章でキリストが神に問いかける言葉を音楽にしていた 神は最後に地震で応える 続くベートーヴェンの12番は彼の中年と晩年のはざかいに立つ音楽だ 大病をしたベートーヴェンは死を意識した 未来の弦楽四重奏の行方を予言する名作群が生まれる こちらもデンマークQは思い入れを排除して明晰に音化してみせる この軽やかさが新しい ますます目が離せなくなった あなたも如何 

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