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Enrico Pieranunzi

CD Wine & Waltzes -Live At Bastianich Winery

Wine & Waltzes -Live At Bastianich Winery

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    hiro  |  愛知県  |  不明  |  2018年12月22日

    Enrico Pieranunzi(1949年〜)は、イタリアを代表するピアニスト。 これまでに数多くのアルバムをリリースしてきましたが、特に美しさが際立つソロピアノは多くのファンの心をつかんできました。 また、ジャズばかりでなく、クラシックにも挑戦する探究心は、Keith Jarrettと共通するものがあります。 この「Wine & Waltzes Live At Bastianich Winery」は、ワイナリーという珍しい場所で行われたソロライブの記録。 ライナーノーツには、ワイン樽をバックにピアノを奏でるPieranunziの姿が掲載されています。 場所が場所だけに、1曲目のタイトルは、「Wine & Waltzes」。そして、その「ワルツ」がタイトルに付いた曲が、8曲中5曲も演奏されています。 豊潤なワインには、ワルツがお似合いということでしょうか? Pieranunziの演奏にも豊潤な香りが漂っています。 Pieranunziから観客への挨拶代りの曲「Wine & Waltzes」は、軽快で簡潔な演奏が楽しめます。ミュージカルの挿入歌のようですが、もちろんPieranunziのオリジナルで、彼の作曲能力の高さが証明された曲と言えそう。一杯のワインで、ほんのり頬を染めたうら若き女性と会話を交わしているような、ウキウキした気分にさせられます。 2曲目「Blue Waltz」は、クラシカルで品のある曲調。Pieranunziのピアノ演奏は説得力があり、その甘い雰囲気に心が満たされていきます。 しっとりと演奏される3曲目「Twoliness」は、耽美的なムードも漂います。ワインの香りに包まれ、Pieranunziは徐々に自分の世界に沈潜していったのでしょう。 4曲目「Waltz Today」は、曲がりくねった森の小道をあてどなく彷徨うようなイメージ。森の奥に住む妖精を探し求めているのでしょうか? ピアノの音が美しく煌めきます。 5曲目「Fellini’s Waltz」のFelliniとは、イタリアの映画監督、フェデリコ・フェリーニのことだと思います。どことなく華やかな演奏は、「映像の魔術師」と呼ばれたフェリーニの映画の一場面に似合いそうです。 じっくりと奏でられる6曲目「B.Y.O.H.」は、ゴスペル調でKeith Jarrettに通じるものを感じました。ただ、Pieranunziの演奏の方が、より耳に心地良いような気がします。 7曲目「Waltz Tomorrow」での高音部の美しさは、Pieranunziの独壇場でしょう。両手が自在に鍵盤を行き来し、華麗な世界が展開されています。 優しげなメロディが心に沁み渡るラストの「Flowering Stones」は、アルバムでは最も長い曲。見知らぬ土地に足を踏み入れた旅人が、あたりの風景を記憶に留めようと、ゆっくりと足を進めていく情景が目の前に広がってきました。 この会場に居合わせた幸運な観客達は、ワインの香りとPieranunziの美しいピアノ演奏に酔いしれたことでしょう。 全8曲、約47分。録音は、2017年6月6日、イタリアにて。曲は全てPieranunziのオリジナルです。

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