ラヴェル:ツィガーヌ、プーランク:ヴァイオリン・ソナタ、バルトーク:ソナタ第2番、他 パトリツィア・コパチンスカヤ、ポリーナ・レシチェンコ
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2018年09月26日
20世紀の前半は一際妖しい時代だった 前世紀末のデカダンスは新世紀に入って現実に広がる不安と驚異となって立ち現れた 人々の内面は均衡を欠いた不健康な情緒をもって閉塞していった コパチンスカヤとレシチェンコが編んだプログラムはその悪魔的な時代に産み落とされた作品群だ 演奏者には面白く技量の見せ場となるが 聴く者に意気軒高で爽快な気分は醸成されない コパチンスカヤとレシチェンコの演奏が輪に輪を掛けて面妖な雰囲気を醸す バルトークが1922年 ラヴェルが1924年 プーランクは1943年の成立初演だが Vnソナタ作曲の試みは第一次世界大戦から始まっており 再三の取り組みにも拘らず完成できなかった 1940年にヌヴーの依頼を受けて漸く日の目を見たのだった プーランクはスペイン的なるもの バルトークは無国籍 ラヴェルはハンガリー・ロマ風と素材は異なれど 頽廃的な風が吹いている ”二人”の演奏は客観の支点に立ちながら想像力の翼を広げ羽撃かせている あなたも如何1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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