ピアノ協奏曲第1番、ツィゴイネルワイゼン、セレナード オリヴァー・トリンドル、エルンスト・タイス&ミュンヘン放送管弦楽団
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レインボー | 不明 | 不明 | 2021年03月21日
エドゥアルド・キュンネッケの珍しい演奏会用作品集である。 オペレッタで有名な作曲家は若い頃は純音楽を書いていたという事が多く、オッフェンバックや、レハール、カールマンや、ニコ・ドスタルなどが演奏会用の作品を残しているが、キュンネッケもオペレッタを書く前はこの手の作品を書いており、その一つ、舞踏組曲はベルリン・フィルを振って自作自演まで残している。 このCDはピアノ協奏曲とツィゴイネルワイゼン、セレナードを収録している。 いずれも知られざる作品であるが、旋律の美しさは師、ブルッフ譲りの中々の作品。 ブラームスやレーガーの伝統をと書かれていたため、身構えて聴いたセレナードも聴きやすいし、民族色豊なツィゴイネルワイゼンも面白い。 1番出来が良いと思うのはピアノ協奏曲で、ロマンティックさとジャズのエッセンスを取り入れたこの曲、もう少し知られても良いのではと思った。 演奏はエルンスト・タイス指揮、ミュンヘン放送管弦楽団、ピアノはオリヴァー・トリンドル。 ドイツのオケらしい重量感のあるサウンドと、安定感のある演奏が作品の真価を伝えてくれる。 トリンドルのピアノもオケを引っ張っていて良。 録音自体ほとんどない曲なので、ここまでの水準なら十分だ。 録音も新しいだけあり、問題ない。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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