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ヴェルディ(1813-1901)

Blu-ray Disc 『オテロ』全曲 ブサール演出、ティーレマン&シュターツカペレ・ドレスデン、ホセ・クーラ、レシュマン、他(2016 ステレオ)(日本語字幕付)

『オテロ』全曲 ブサール演出、ティーレマン&シュターツカペレ・ドレスデン、ホセ・クーラ、レシュマン、他(2016 ステレオ)(日本語字幕付)

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2017年06月24日

    ティーレマンの指揮はすこぶる好調。強弱、緩急の幅を広くとり、ここぞという所ではタメと瞬発力にものを言わせる、いかにもオペラティックな指揮だが、後期ヴェルディとの相性は極めて良い。近年、ワーグナーではちょっと手の内が見え過ぎる感があるので、むしろ新鮮だ。久しぶりに見たクーラはなかなか渋い感じの中年になっていて、クリスチャン・ラクロワの衣装も良く似合い、見た目に関してはとても好ましいオテロ。しかし、残念ながら声のコンディションはあまり良くないようだ。一段とヴィブラートが増えて、かつての輝かしい声は影をひそめてしまったし、音程が一発で決まらず、しばしば「ずり上げ」気味になるという悪癖も相変わらず。若い男との不貞を疑われるというシチュエーションからすれば、デズデーモナはもっと若く見えた方が説得力は増すだろうけど、レッシュマンの周到な役作りはやはり得難い。いかにもはかなげな従来のイメージよりはもっと芯の強いヒロインになっている。カルロス・アルバレスは2008年(夏の)ザルツブルクの時から、現時点で望みうる最良のイヤーゴだと思っていた。今回は一段と素晴らしい。 演出はまあまあ。終始一貫暗めの舞台の中で下からの照明を効果的に使うし、個々の場面の作り方に関しては、随所にセンスの良さが認められる。祝祭大劇場の広い空間を持て余しがちな第1幕終わりの二重唱では大きな鏡を有効に使う、第4幕は舞台を区切って中央の一角だけを使うなど。特に終幕は非常にユニークで、そもそもベッドがなく、デズデーモナが死んだかどうかも明らかでない(舞台上に彼女の遺体はなく、飾られたドレスだけが身代わりのように残っている)。最終局面ではオテロ以外の全員が舞台から去ってしまう。ストレートプレイに比べて遥かにアンチリアルな、高度に様式化された劇形式であるオペラならではの演出だ。前年のシュテルツル演出のような奇矯な舞台ではないのでザルツブルク復活祭の観客にとっても問題なく受け入れ可能だろうが、これまでにない『オテロ』の一局面を見せてくれたかと問われれば、口ごもらざるをえないところが苦しいか。その典型が開幕冒頭から舞台に登場している黒い翼の天使(黙役)。主要な場面のほとんどに姿を見せ、第3幕では翼が燃え上がり、最終幕では舞台上に倒れてしまうのだが。この天使はオテロの運命の象徴、あるいはイヤーゴに否定された旧世代の信仰の象徴なのか。たとえば、グート演出『フィガロの結婚』における天使ケルビムの役割は明らかだが、こちらの天使の場合、その存在意義がいまいち曖昧なのが歯がゆい。

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