Pierrot Lunaire: Schmithusen(S)Marchand Aldrich Klopoushak C.dominguez Laimon +kowalski
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soziologe | GERMANY | 不明 | 2023年02月25日
この曲は意外にも名盤がひしめいている。ブーレーズ、シノーポリ、ラトルの他、ロバート・クラフトやデイヴィッド・アサートンといった現代音楽のスペシャリストが録音している。最近はヴァイオリニストのカパチンスカヤがカパチンスカヤがこの曲で歌って(演じて)いる録音が注目を集めた。しかし私には、この曲の歌はどうしてもドイツ語のネイティブに歌ってほしい。ネイティブでないとドイツ語の発音の「パンチ」が十分に効かないのである。ところが、ドイツ語ネイティブの録音はそれほど多くなく、ブーレーズ版のシェーファーとこのシュミットフーゼンくらいではないか。シェーファーはベルクの『ルル』のタイトルロールが素晴らしかったので期待して聴いたのだが、期待外れだった。「ソプラノ」の型から抜けきらず、語りも不自然だった。その点、このシュミットフーゼンの録音は素晴らしい。きちんと「ソプラノ」としてん声は駆使しながら、見事に「シュプレヒシュンメ」を演じている。この歌手の名前を、私はこの版で初めて知ったが、調べてみると、鈴木雅明のバッハの宗教曲に参加するなど、バロックの宗教曲でソプラノを歌った録音が多いようだ(決して数は多くないが)。そのような歌手が、この曲のソリストとして録音するというのも面白い。私にとっては、この曲のベストの録音で、安心して音楽に身を委ねることができる。ドイツ語の発音・発声も理想的。マイナーなレーベルのせいか、あまり知られていないが、この曲が好きな人には是非おすすめしたい。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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