『ウェルテル』全曲 セルバン演出、フィリップ・ジョルダン&ウィーン国立歌劇場、M.アルバレス、ガランチャ、他(2005 ステレオ)
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烏 | 広島県 | 不明 | 2009年10月01日
ガランチャは、演出は別として容姿、歌ともにまだなかなかに瑞々しい魅力を持っている。アルバレスに対する評価は分かれているようだが、私見では彼はCDで聴く方がずっと良さそうだ。声の伸びも悪くないと思うし、歌唱力もあると思う。ただし、挙措動作が野暮ったい上にスモウレスラーのような体型、しかも演技がまずいのでウエルテルの繊細な文学的香りに、はなはだしく欠けるのだ。ジョルダンの音楽は、オーケストラに支えられてうまく弾んでいる。一方、演出は凡庸な上にやや軽すぎるだろう。音質、映像の美しさはほぼ最高。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ito | 横浜 | 不明 | 2009年01月30日
アルバレスの声は他でも聴いたが、声に潤いや艶が無く、その点が「ウェルテル」では決定的な欠点だと思う。「ウェルテル」を聴くならアルフレード・クラウス! これ以上のウェルテルは考えられない。ガランチャもかなりの厚化粧で随分おばさん化してしまっている。「コジ」ではあんなにチャーミングなドラベルラだったのに残念。でも、歌は派手さは無いが堅実で好感が持てる。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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S,A | 東京都 | 不明 | 2006年06月30日
アルバレスの「底力」を観た感じがする。歌唱・演技ともに抜群。デヴィーア・ブルゾンでやった「ルチア」(ラ・ヴォーチェ)を凌ぐ気迫と歌唱で、観ている者に胸が押しつぶされるような感動を与えてくれる。またシャルロットはゲーテの原作よりずっと現代的に描かれている(自暴自棄的)が、そこはさすがガランチャで、歌唱に品格があるのでシャルロットの誠実で上品な性格をまったく損ねていない。 両者の名唱がつづく最終幕は圧巻。フランス・オペラはどうもあまり人気があるとは言えないが、ぜひ多くのオペラ・ファンに聴いてもらいたい。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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