Arabella: Klepper Thielemann / Skd Fleming Hampson Benackova Dohmen
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Cherubino_492 | 東京都 | 不明 | 2021年03月14日
このオペラの登場人物は、みんな心がざわついている。機微を捉えた表現がどこまでできるかがポイントで、フレミングもハンプソンもさすがにうまい。感情のすれ違いと落とし所を心得ている。ただうまい分、実年齢50代のカップルはみずみずしさには欠ける。特にハンプソンは声に年齢を感じる場面が散見する。一方若いカップルのミュラーとベーレは若さ故のゆとりのなさと若々しい声で、こちらは収まりが良い。ドーメンのここ一番の毅然とした表現や、ベニャチコヴァの貫禄も良い。ティーレマンもしっかりとまとめている。フレミングは指揮が弱いと暴走しがち(特に歌曲)だが、ティーレマンとの共演はいつもがっしりと決まっている。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 2014年10月12日
ティーレマン指揮のオペラでは、久しぶりに演出がまとも。第2幕の一部で主役たちの分身(ダブル)を使うほかは、ほとんど新機軸らしきものがない舞台だが、なかなか良いと思う。このオペラには確かにフロイトとシュニッツラーの街、ウィーンらしいエロティシズムがあるが、そういう「きわどさ」はちゃんと表現しつつも、これ以上やったら下品になるというぎりぎりの線で踏みとどまっているところが見事だ。つまり、私が言っているのは第2幕幕切れの「女体型ケーキ」(?)や第3幕でズデンカをどういう格好で舞台に出すかということだ。後者の場合、全裸は論外としても、彼女は女物の下着など持っていないと考えるならば、ネグリジェというのも実は変だし、インパクトに欠けるのだ。 フレミングは歌、演技とも例のごとく作り物めいて見えるが、この役ならアリアドネほど声の衰えを感じずに済むし、相手役のハンプソン、指揮のティーレマンすべてが同じような人工的な様式で統一されているので、彼女の持ち役のなかではまだ見られる部類。マンドリーカは二枚目かつ三枚目というなかなか面白いキャラクターだが、ハンプソンが演じると「三」の側が何ともわざとらしい。これで、もともと人工的なキャラであるズデンカもまた人工的に演じられると、さすがに我慢の限界を超えるだろうが、新鋭ハンナ=エリーザベト・ミュラーの清新さがきわどいところで上演全体を救っている。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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