『春の祭典』(1913年初稿版&1967年版) ジンマン&チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団(2CD)
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フォアグラ | 愛知県 | 不明 | 2015年06月13日
かつて名盤といわれたモントゥー、アンセルメ、マルケヴィチ、それにストラヴィンスキー自演の「いけにえの踊り」でのティンパニの打ち込みポイントが全部微妙にずれており不思議だった。「春の祭典」はリズムの音楽であり、そのクライマックスがきまっていないにもかかわらず、評論家がそこには触れずモントゥーがいい、いやマルケヴィチだといっていたのは無責任の誹りを免れまい。60年代後半からの録音でこういう問題はなく、これは1967年版の登場によるものだろうと推測したのだが、この問題を演奏比較で聴かせてくれた初めてのCDという点でジンマン盤は貴重なものだ。モントゥーの弟子であるジンマンによると、モントゥーは「春の祭典」が好きではなかったが、使命感でひたすら正確に演奏したとのことだが、ここでの1913年版のティンパニとも実は違う。単に下手だったのか、さらに別のスコアを参考にしたのか疑問は残るし、この部分のスコア比較があるとよりよかったが、それでもこのジンマンのインタヴューとレクチャーから得るところは多い。全訳が載っている国内盤を強くお勧めしたい。演奏はインパクトのあるものではないが、1913年版の「いけにえの踊り」のノリの難しいリズムを確認できることで良しとしよう。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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