遊悠音詩人  |  不明  |  2009年03月25日

ﾗﾝ･ﾗﾝというと、演奏中の派手な表情がまず浮かぶ。全身で音楽に没入するかのような彼の演奏ｽﾀｲﾙは、時にｴｷｾﾝﾄﾘｯｸに過ぎることもある。だが、ここでのﾗﾌﾏﾆﾉﾌは、非の打ち所のない程に素晴らしい。完全無欠なﾃｸﾆｯｸもさることながら、叙情面でも際立っており、ﾋﾟｱﾉという楽器から実に多彩な表情を引き出している。ﾊﾞｯｸのﾃﾐﾙｶｰﾉﾌ&ｻﾝｸﾄﾍﾟﾃﾙｽﾌﾞﾙｸ･ﾌｨﾙも有機的に支えている。終演後の盛大なﾌﾞﾗｳﾞｫｰにも納得だ。ｽｸﾘｬｰﾋﾞﾝも秀逸。ｱﾝｺｰﾙの中国民謡がこれまたﾁｬｰﾐﾝｸﾞかつ味わい深く、我々日本人にも馴染みのある五音音階が東洋的な叙情を醸し出している。録音も重低音をしっかり捉えており優秀だ。

 

まさかず  |  静岡県  |  不明  |  2002年06月03日

素晴らしい！！の言葉以外何が適切かわからない程の名演。この演奏に関しては、言葉は要らないでしょう。ラン・ランのピアノもさることながら、テミルカーノフの統率力にも脱帽です。 とにかく「名演」です。