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シュトラウス、リヒャルト(1864-1949)

CD 『サロメ』全曲 ドホナーニ&ウィーン・フィル、マルフィターノ、ターフェル、他(1994 ステレオ)(2CD)

『サロメ』全曲 ドホナーニ&ウィーン・フィル、マルフィターノ、ターフェル、他(1994 ステレオ)(2CD)

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    ココパナ  |  北海道  |  不明  |  2021年07月07日

    「サロメ」は、一舞台で構成される単純性、全曲で1時間40分くらいの短さ、物語の分かりやすさ、大衆受けする猟奇性などから日本でも人気の高いオペラ作品。オペラとして上演する場合、サロメの舞のシーン(「7枚のヴェールの踊り」 当盤ではCD2枚目の3トラック)が見せ場で、直後のアリアと合わせてサロメ役には相当な体力が要求される。またこのシーンには、妖艶な演出がつきもので、物議のネタになることが多い。しかし、CDで聴くだけならば、オーケストラの楽曲としてエキゾチックなリズム感に溢れた効果を楽しみ、舞台を想像することになる。「サロメ」は、ドホナーニが得意としていた作品の一つで、ウィーンフィルの美麗の限りをつくしたサウンドが立派。この作品は、一種の「俗っぽさ」を持っているのだが、このような立派な演奏で聴くと、当時まじめにドイツロマン派の流儀に即してオペラを書き続けたリヒャルト・シュトラウスの誠実さに頭が下がる思いがする。全般に「7枚のヴェールの踊り」を終えてから、高まる緊迫感を表現したオーケストラの音色が卓越していて、この管弦楽のおりなす重厚な豊饒さが見事。マルフィターノの声は、いかにも頑張った感じがするが、雰囲気は出ており、好意的に捉えたい。ターフェルのその後の活躍を感じさせるヨカナーンも存在感がある。私のイメージでは、もっと寂びた声が相応しいのだが、まぎれもなく立派な歌唱であり、文句はつけにくい。「サロメ」の代表的な録音の一つであるこのドホナーニ盤を、デッカが再発売してくれたことに感謝したい。

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