復活 上 岩波文庫
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ユローヂィヴィ | 大阪府 | 不明 | 2019年12月14日
トルストイの『復活』には『戦争と平和』のように、トルストイが物語の進行から離れて自分の思想を長々と繰り広げる部分が少なく、それでいて、物語に沿って様々な問題を投げ掛け、読者を納得させる回答を示してくれる。 特に犯罪とは何かについての考察は現代においても説得力のある意見だ。 この作品で語られている宗教の問題、農奴問題、革命思想に関してのトルストイの発言は当時のロシアに大きなショックを与えたのではと思われる。 特に宗教に関しての部分はとても過激なものに感じらた。(実際この作品が発表された数年後、ロシア正教から破門されることになる。) しかし、一番心に残ったのは果たして人を裁く事が出来るのかという裁判が持つ根本の問題、冤罪、刑務所は人を更正することが出来るのかという所だ。 裁判員裁判が行われている現代の日本で、この作品が持つ価値はとても高いと思う。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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