Lazaretto
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madman | 不明 | 不明 | 2014年06月19日
’14年発表。カッコいい!で済ませてしまいたい気もあるが、実際のところの本作の制作過程は、ジャックにとってはイレギュラーなものだった。なにせ書き溜めた多数の曲を1年近くかけて録音し、歌詞を書きながら仕上げていったのだ。ホワイト・ストライプス時代も含め、今まではほぼ数週間で完成させていたのを思うと、異例中の異例。それだけに、ある程度のラフな感触が魅力だった今までの作品に比べると音が作り込まれているし、長期に及んだぶん、サウンドに幅がある。ブルースやハードロックはもちろん、カントリー、ジャズ、フォーク…いずれにも、ルーツ・ロックに根ざした資質があふれている。弦の音色や女声も素晴らしく映えている。ただ、そうした伝統主義的な姿勢がありながらこの音は決してまっとうではないし、単に正統的なものではない。そこにイビツさや違和感が混ぜ込まれているからこそ、この人の音楽たりえている。そこが最もスリリングだ。あと、女性に捧げる曲があるあたり、やっぱ色男だなぁと思った。ともかく、クラシック・ロックのスタイルをこの21世紀になお革新させていくという、稀有なアーティストとしての像が鮮明に表れた快作。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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