ラヴェル:鏡、武満徹:雨の樹素描、メシアン:ニワムシクイ 児玉 桃
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hiro | 愛知県 | 不明 | 2014年01月08日
ECMから日本人ミュージシャンの名を冠したアルバムが発表されるのは、ECM以前のJAPOレーベルからの加古隆・TOKのParadox、いつリリースされるのかと周囲が気をもんでいた菊地雅章のSunriseに次いで3人目だと思います。その3人目(またもピアニスト)のMomo Kodama(児玉 桃)による「La vallée des cloches」はECM New Series からのリリース。前半は、 Maurice Ravel の「Miroirs 鏡」。陽光に煌めく波間にたゆたう小舟を想起させる旋律。桃さんの演奏は繊細で女性らしさに溢れています。続いては、武満徹の「Rain Tree Sketch 雨の樹素描」。と、ここで、大江健三郎の「雨の木を聴く女たち( レインツリーを聴く女たち)」をふと思い出しました。本を取り出してページを追ってみると、やはり「音楽家のTさん」との記載があります。雨の木とは小さい葉をびっしりとつけていて、その葉に水滴をためこんでいられる賢い樹らしいのですが、桃さんの演奏からは透明な美しさが感じられます。短い曲ですが、日本人の楽曲を日本人が演奏し、ECMからリリースされたことに感慨を覚えるのは私だけでしょうか?後半は、 Olivier Messiaenの長尺曲「La fauvette des jardins」。緩急自在の桃さんのテクニックは素晴らしく、その演奏はドラマチック極まりない。まだ、お若い方なので、今後の活躍を期待したいと思います。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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